このレンズも手放せない、トプコンRE58mmF1.4
少し前にトプコンRE20mmF4というレンズの事を書きましたが、もう一本手放せず持っているレンズがあります、REオートトプコール58mmF1.4。トプコンの名玉と評判のレンズ。譲っていただいたトプコンREスーパーに付いていた物なのですが、当時は広角好きであまり使ってなかったのですな。ただ年齢と共に標準レンズの画角が何だかしっくりくるようになってきて再評価中。(笑)
このレンズ、2003年にコシナより復刻されて登場したことがありました。オリジナルはエキザクタマウントですが、復刻バージョンはニコンとM42マウントでした。よりたくさんのカメラで使って貰うためだと思いますが、なかなか良くできているなと雑誌のレビュー記事で見て思いましたな。ただ微妙に絞りリングの部分が今風だったりしましたが、これはフランジバックの関係などもあって仕方ない部分だったのかもしれません。
オジサンはマウントアダプターでキヤノンFDとEOSに付けられるようにしています。EOSに付けても当然ですがオートフォーカスにはならないので、マニュアルでのピント合わせ、ところがオートフォーカスカメラのファインダースクリーンってただの素通しのスリガラスに近いのでピントのヤマが掴みにくいのですな、NewF-1やT90に付けた方が使いやすいという。NewF-1に付けると見た目もカッコいいですしね。(笑)
シルバーの梨地仕上げの鏡胴は実に美しくて、しっとりスムーズな回転のピントリングに、半絞りにクリックがある絞りリングは重くも軽くもなくカチカチと決まります。標準レンズとしてはやや大柄で重量もありますが、それがかえって押しの強さを醸し出しているという美形レンズ。専用フードの作りもしっかりしていて、物としての魅力があふれていますって、ちょいと誉め過ぎかも。(笑)
というわけで、ある晴れた日の休日、NewF-1とRE58mmF1.4だけで撮り歩いてみました。フィルムは当然リバーサル、フジのベルビア。マウントアダプターを介して付けているので、当然ながら実絞りでの撮影になります。プレビューボタン押したままと同じ状態なのですな。絞ればファインダーも暗くなってしまうので、解放でピント合わせをしておいて、撮影時に絞り込むという手間がかかりますが、操作感のいいレンズなので、一手間増えた事がかえって楽しかったりします。(笑)
往年のフラッグシップ機NewF-1にRE58mmF1.4の組み合わせは、それだけで気分が高揚しますな。南京町の路地裏や、乙仲通りを撮り歩いてみましたが、数ヶ月行かないとお店が結構入れ替わっていたりするので撮る物はいっぱい、フィルムあっという間。日が傾いてきて、絞り解放でもギリギリぐらいになったので終了、いつもの立ち飲みで一人お疲れさん会。カウンターの上に置いたカメラを眺めながらの一杯は至福のひとときでした。(笑)
この店先の椅子の写真、以前このブログに掲載したような記憶があったので調べてみた所、ほぼ同じ場所から撮ったものが昨年7月31日の「見せてもらおうかお前の実力とやらを、オリンパスペンS」という記事に掲載してました。カメラもレンズもフィルムも季節も時間帯も違うので随分違う印象ですが、いつも同じような所を徘徊しているのがまる分かりですな。(笑)いずれにしても単焦点のレンズ一本で一日撮り歩くのは実に楽しい。
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