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2017年2月23日 (木)

フジカ35-SEの下克上。

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久々にカメラの分解をやりました。何年ぶりでしょう、老眼が進んで全然見えないので、サンバイザーみたいな格好をした工作用の拡大鏡をしてやりましたけどね、時間ばかりかかって進みませんでしたな。(笑)
分解したのはフジカ35-SEというカメラ。F1.9とF2.8のレンズの付いた2台からいいとこ取りをして1台にしました。以前記事にも書きましたが、ジャンクを救出してきた、やや難有りのカメラ。
最初にF2.8レンズのかなり使い込まれたモノを見つけたのですが、撮ってみたら予想以上のイイ写り。しばらくしてF1.9の明るいレンズ付きを見つけて、当然お持ち帰り。その頃は2台のフジカ35-SEをぶら提げて遊んでましたな。で、撮り比べてみたら見えてくる色々がありました。スペックだけ見ると、F1.9の明るいレンズ付きの方が良さそうに思いますが、そうじゃなかったという。
どちらもレベルは高いのですが、画面の周辺部分などを見ると、F2,8レンズ付きの方が画質が高かったのですな。値段が高くても明るいレンズがもてはやされるのは何時の時代も同じですが、設計に無理をしている所もあったのかもしれません。レンジファインダーカメラでそこまで明るいレンズが必要とは思ってないオジサンは、結局F2.8レンズ付きの方ばかりを使っておりました。F1.9レンズ付きの方は見た目はきれいだったのですが、コンディションが悪かったというのもありましたしね。
使い続けていると、だんだん不調箇所も出てきます。元々が使い込まれたものでジャンクになっていたので当然ですが、レンズの良さを考えると捨てがたいところもあって、思い切ってF1.9レンズ付きから部品取りをしてニコイチにしてやろうと。普通なら明るいレンズの付いた上位機種の方を生かすのでしょうが、スペックより実際の写りを優先、F2.8レンズ付きの方に生き残ってもらうことにしました。
作業は分解してきれいな方の部品に載せ替えていくだけなので、不調箇所を調べながらの修理とは違ってまだ楽でした。何とか組み上げることが出来ましたけど、どれぐらい使えるかは分かりません。この1台のためにもう1台が犠牲になっているので、出来ることなら2台分の働きをしていただきたいと思っておりますよ。

 

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使い勝手に関しては、巻き上げレバーはボディーの底に付いてるわ、巻き戻しクランクは側面だわ、ピント合わせは背面のノブを回す方式だわと、普通のカメラの操作を逸脱した、お世辞にも使いやすいとは言えないフジカ35-SE、当時の取扱説明書を見ても、初心者には分かりづらい説明で、このカメラ売れたのかなぁと???なのですが、写りに関してはオジサンとっても気に入っておりますよ。
今度壊れたらもう直せないでしょうが、使ってやって壊れたのなら仕方ないかと。元々がジャンクのカメラ、十分すぎるぐらい楽しませていただきましたしね。ただもう分解修理はやりませんよ、ホント疲れました。(笑)

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コメント

こんばんは。
当時のフジカ35シリーズは本当によく写りますよね。
仰るとおり、操作に関しては「あっそうだった」が多いです。無意識に右の親指で巻き上げレバーを探してしまいますし・・・。
私は先週AUTO-Mを修理しました(笑)難しい所に突入する前に動いたのでほっとしました。

投稿: 想桜 | 2017年2月23日 (木) 22時44分

想桜様、こんばんは。
フィルム屋さんのカメラにハズレ無し、を地で行くカメラですね。とにかくよく写るとしか言いようがないです。
仕上がりをライトボックスで見ていて、ハッとしてしまうこと数限りなくありました。

投稿: よもかめ亭主 | 2017年2月23日 (木) 23時20分

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