古本屋より電子書籍化を選んだわけ。
富士通のScanSnapシリーズというドキュメントスキャナがあります。手持ちの本を電子書籍化する、いわゆる「自炊」派の方たちにとって定番のスキャナ。オジサンも古い機種ですがS1500を持ってます。何百ページもある本でも次々読み込んでくれてあっという間に電子書籍化できるのですな。
実に便利な道具なのですが、ただスキャナを通すために本をバラバラにしなくてはなりません。綴じてある所を断裁機やカッターなどで切ってしまってただの紙の束にしないと、各ページを順番にスキャナで読み取れないわけで。
つまり電子書籍化してしまった本はもう元の本の形に戻せないのでそのまま資源ゴミ行きになってしまいます。本好きの方が聞けば、本をバラバラにするなんて、何という事をと思われるでしょうね。オジサンも最初はスゴク抵抗がありました。ちゃんと本の形に出来上がっているモノを自らの手でバラバラにするのですから、心理的ハードルが結構高いのですな。ところがそのハードルが無くなってしまったのはある事がきっかけでした。
何年か前ですが、閉店する古書店の売りつくしセールで、昔の写真雑誌を大量に買ってきたことがあります。古いカメラを調べるときの資料になると思って買ってきたのはいいのですが、何しろ古い雑誌なので本棚に置いているだけで自然に劣化。カビ臭いし、ページが湿気でくっついたり、黄ばんだり退色したりで読みづらくなったりしてしまったのですな。このまま保管していても資料として活用する前にゴミになってしまいそうなので、電子書籍化を思い立ったわけで。
最初の一冊目をバラバラにするときは緊張しましたな。でも試しにScanSnapで読み取ってみたらあっという間、画面で見てみると問題が無いどころか、拡大できたりで実に快適に読めました。OCR機能でテキストデータを埋め込んでおけば検索も一瞬。調べたいときにカビの臭いで鼻がムズムズするのを我慢しながらページを繰っていたのと大違い。ひとつのカメラの事を調べるのに複数の雑誌にまたがって検索が出来るのもスゴク便利でした。
そうなると一気に勢いがついてしまって、片っ端から電子書籍化してしまったのですな。この先読むかどうか分からない何年も開いていない本もバラバラにして電子書籍化。今までは古本屋さんに持って行ってたのですけどね。古本屋さんに売りに行っても今は二束三文以下の以下。
以前、リュックにいっぱい、両手に手提げ袋いっぱいの本を持って行ったら、立ち飲み一回分にすらならなかったという、しんどい目をして運んでコレですかって結末。
紙の本では無くなってしまうけど、実用として考えると実際便利な電子書籍化の道を選んだオジサン。ちなみに今は本をバラバラにしなくてもいいタイプのスキャナも出ていますな。自炊の世界も日々進化している模様。
本もそうですが、紙の書類ってどんどん増えていきます、まとめてファイリングして置いているとだんだん場所を取って自己主張し始めるのですな。その時は必要と思って保管した結果、そのことを忘れてしまっていて、「ここに仕舞い込んでいたのか」「何でこんな物置いてたの」って事がよくありました。
全部まとめてScanSnapへ、取扱説明書や保証書、新聞の切り抜きや、明細書、片っ端から電子書類にしています。パカッとカバーを開けてボタン一発なのが簡単便利、おかげでずいぶん片付きました。興味のある方は是非どうぞ、ScanSnapは買って良かったモノのひとつです。
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