楽しかった値切り攻防戦。
関西人に多いと思うのですが、お金を払うときに必ず「負けといてや」って言う人いますね。それが口癖のようになっている人。立ち飲みでお勘定するときにも言ってるのをよく見かけます。千円札でお釣りがくるような、たかがしれている金額なのに「負けといてや」、大将完全に無視。(笑)
小さな金額なのに値切るのは、なんだか見ててみっともない感じがしますが、これが高額商品だと話は別。値切り交渉次第でずいぶん金額が変わりますからね。カメラを買うときなんてカウンターで商品を前に電卓が行ったり来たりします。大きなカメラ屋さんで、堂々と「値切って下さい!」って看板が掛かっているお店もありました、以前よく行っていたお店なのですけどね。
最初は若い店員さんと値引き交渉するのですが、交渉決裂で膠着状態になると、いかにも大阪の商人って感じの社長が「話、聞きましょか」と登場。交渉再開となって、お互い納得の落とし処で交渉成立となるのですな。
キャリアの違いというか、さすがベテランというか、その辺りカメラ好きのハートをつかむ技を持ってます。額のシワに年季を感じる人。ややこしいお客さん相手に長年現場で鍛え上げられた結果なのでしょうけどね、気持ちよくお買い物できました。
そうそう、ずいぶん前ですが、家を新築した友人に頼まれて、電化製品の買い物について行ったことがありました。地元のお店で出してもらった見積書を見せられて、「これより安くならへんか」と相談を持ちかけられて「何とかしたるわ」と一緒に大阪の日本橋電気街へ。落語の「壷算」みたいな感じ。
その頃は家電量販店がブイブイいわしていて、電気の街として一番活気があった頃でした。いとこが、ある家電量販店に勤めていたので、最終的にそこで買い物するつもりで出かけ、日本橋に着くと、わざといとこの店へは直行せずに、まず他のお店で見積書を見せて、それより安くなる?って交渉、値切って安くなった新しい見積書をもらって「ちょっと考えますわ」と次のお店へ。数軒それを繰り返した後、おもむろにいとこのお店へ。
他店の見積書を見せて「で、○○ちゃんとこは、ここからどれくらい勉強してくれるのん?」。思いっきり苦笑いしてましたな。(笑)
しかし、そこはそれ、電気街で店を構えているだけあって、よそには負けられないので、負けてくれました。冷蔵庫に洗濯機に掃除機に電子レンジに照明器具に…と家一軒分の電化製品一式だったので結構な金額、トータルで地元のお店と比べて10万円以上の開きがありました。
帰りに友人と祝杯。奥さんから買い物上手と誉められました。ご馳走になったのは言うまでもありません。それがこちらの思う壺だったのですけどね。(笑)
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