花金ダッシュで串カツだ。
行きつけの土日しか開いていない立ち飲み。金曜日の夕方は大将が一人で次の日の仕込みをしています。で、その時間がもったいないというか、一人で黙々と仕込みをしていてもツマラナイので、時間限定で開けようかと、数週間前から金曜日は4時から8時ぐらいまでの仕込みの時間、お店を開けてくれているのですな。
お客さんにお知らせをほとんどしていないので、常連客のネットワークで大将のとこ金曜日開いてまっせという情報があっという間に周知徹底、金曜日はいつもの顔ぶれがずらり立ち並ぶようになりました。喜ばしいこと、やはり提灯は夜に輝く方が似合ってますからね。
オジサンも金曜日は速攻駆けつけるようにがんばっておりますよ。それでも結構ぎりぎりの時間、大将「ええよ、ええよ」で飲ませてくれるのもありがたいところ。仕込みをしながらバカ話に世間話、しゃべる相手がいる方が仕事が捗るみたい。
常連の皆さんも空気を読める大人の集まり、頃合いになると、提灯の電気を消したり、のれんを片づけたり、ビールケースを中に入れたり、お片づけのお手伝いを自主的に。そんなコミュニティーが心地いい空間。
仕込みの時間限定なので、アテはそんなに揃っていません、おでんもまだだし、小鉢ものも全然無い、串カツぐらいしかないのですが、それで十分幸せ。5本ぐらい揚げてもらって、それをほおばりながら一杯二杯三杯。
このお店が土日だけの営業になったとき、常連客は皆さん酒場難民になってしまって、商店街の反対側にある別の立ち飲みに流れてしまったのですな、難民受け入れをしてくれる大箱の立ち飲みなので、馴染みの顔とそこで出くわすという。
「土日しか顔を出せんようになって、寂しいですなぁ」なんて言いながら結局そこで飲んでしまっていたのですが、金曜日も開けてくれるようになって皆さん民族の大移動。ウナギの寝床な狭い店のカウンターに壁にもたれて横並び。
仕事の終わる時間の関係で、オジサンが大体いつも一番最後の客になってしまうのですが、「おっ、来た来た、ココ空いとうで」と隙間を作ってくれるので、「スンマセ~ン、遅うなりまして」と割り込ませていただくわけですな。立ち位置が決まると自動的にいつものお酒が出てきます。
常連客でそれなりにいっぱいになると、表の看板の電気を落として本日終了のサイン、あとは流れでおしゃべりを楽しんでまた明日。
花の金曜日なんて、もはや死語かもしれませんが、ここ最近、金曜の仕事の後のお楽しみになっておりますよ。(笑)
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