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2016年11月27日 (日)

マミヤのカメラでスケッチのように(Mamiya Sketch)

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前にマミヤスケッチのことを書いたのは何時だっけと調べてみたら、2015年の3月28日、「マミヤスケッチとTENAX IIましかく対決の巻」が最後。そんなに前だとは思いもしませんでしたな。
我が家のクラシックカメラの中で一番の稼働率なのに、ブログの記事の中では完全に放置プレイになってました。(笑)って笑い事ではありませんよ。フィルムカメラの中では35ミリましかくフォーマットのカメラは少数民族、その中でもマミヤスケッチは絶滅危惧種、レッドリストブックに載る、ほとんど見かけることの無いカメラ。なので情報も少ないですからね、もっと書かなくてはなりません。と言うわけでご登場。(笑)
中判カメラの世界では、ましかくは完全に市民権を得ているフォーマット、縦も横もないので、大きなカメラでも構え直すことが無く使えます。広告の世界では、レイアウトに合わせてトリミングが前提なのでましかくの方が融通が利きます、なのでハッセルブラッドなんかが幅を利かしておりましたな。その昔、お仕事を頼んでいたスタジオもそうでした。現像上がりにダーマトでトリミングの指定なんかしていた時代。
ところが35ミリフィルムだと、ましかくは全然定着しなかったフォーマット。24×36ミリの長方形フォーマットが標準、昔はライカ判なんて呼んでいたので、ライカが決めたフォーマットが業界標準になったのでしょうけどね。
35ミリでましかくのカメラって色々事情があったみたいですな。有名なところではロボットという軍用機に搭載された戦果の記録用カメラがあります。少しでも撮影枚数を稼ぐためにましかくだったそうですな。
マミヤスケッチも最初はハーフサイズのカメラとして開発されていたそうですが、アメリカじゃ売れないと、途中から変更、やや無理矢理なましかくカメラになってしまったそうです。当初のまま、ハーフサイズカメラとして売り出したとしても、同じ時期に発売されたオリンパスペンに勝てなかったでしょうけどね。
何しろペンは本当に必要な所以外は徹底して割り切って設計されたカメラ、片やマミヤスケッチは連動距離計に、明るいレンズに、セルフタイマーと小さなボディーに当時としては贅沢な装備満載のお高いカメラになってしまって、話題に上ることなく消えていったわけで。おかげでほとんど知られることなく、中古カメラ屋さんではマニアの足元を見た高額で取り引きされておりますな。
そんな生い立ちのマミヤスケッチと、ある日出会ってしまったオジサン、35ミリましかくカメラへ転落していくきっかけになった美魔女。横幅が狭くて、ちょっと背の高いたたずまいは、和服の美人が背筋を伸ばして正座しているかのよう。
持ってみると見かけとは裏腹な重さがあります。重量級でしっかりした作りのカメラの多かったマミヤなので、こんな小さなカメラでもその辺りは企業姿勢なのでしょうな。分解したときに作りの丁寧さを感じましたからね。
ボディーにアイレットが無いので、専用の革ケースに入れないと首から提げることが出来ませんけど、このカメラにアイレットは似合わないと思います。オジサンのはグレーの貼革がぼろぼろだったので、茶色の革に自分で貼り替えました、結構気に入っておりますよ。(笑)
このカメラでもう何枚の写真を撮ったことか、他にも35ミリましかくカメラは持っておりますが、出場率ナンバーワンなのはコレ、レンズは良くも悪くもマミヤらしい、ちょっと青みがかる写り具合ですが、連動距離計のおかげで、正確なピント合わせが出来ます。目測カメラのように絞り込んで被写界深度を稼がなくてもいいので自由度大、レンジファインダーなので老眼でもOK。(笑)
現像上がりのフィルムに小さなましかく写真がズラリ並ぶのを見るのは至福のひとときですな。何時までも眺めていたい。(笑)
オジサンのは36枚撮りのフィルムが使えるように改造してあるのでましかくだと54枚ぐらい撮れます、フィルム一本で撮り歩くには丁度いい具合なのでさらに持ち出し率アップ、今日はどのカメラでって迷ったときのこの一台。困ったときはマミヤスケッチで。(笑)

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35ミリましかくカメラ」カテゴリの記事

コメント

よもかめ亭主様、こんにちは。
そうです!忘れてはいけないマミヤスケッチです。私の偏愛対象の1つ。なのに私のところでもしばらく記事になってませんでした。いけないですね、こんなことでは。偏愛するカメラはどんどん記事にして愛を広めなくちゃ。持ち歩くのに慣れてしまっているのですね。慣れてはいけい。この可愛らしさに。今もカバンに入っているのに。
ポジに真四角が並んでるのたまりませんね。次回はポジ入れますね。

投稿: Myrrh | 2016年11月28日 (月) 10時32分

Myrrh様、こんばんは。
最近なのですが、いつも見ているカメラの修理屋さんのブログでマミヤスケッチの改造記事が出てました。コチラですhttp://blog.goo.ne.jp/tomys800/e/e8cabce8f07c37e2c535e277b67c4438
たぶん私のブログを見た人が改造依頼をしたのではないかと。ペンの巻取り軸に換装すれば36枚撮りフィルムが使えますからね。日本のあちこちにマミヤスケッチフェチの人がいると思うと楽しいですね。もっと偏った記事を書かなくてはなりませんと決意を新たにしましたよ。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2016年11月29日 (火) 22時37分

よもかめ亭主様、こんばんは。
これは完全にマネではないですか!
すごい影響力。
改造マミヤスケッチが密かに流行するかもですね。カウンターが最後の方あてにならないってだけのデメリットしかないし。でもペンのスプールでも合わないものがあるとは。ペンって同じ機種で同じように見えても中身ちょっと違ったりしますもんね。長く作られてる間に仕様が変更されてるんですね。

投稿: Myrrh | 2016年12月 2日 (金) 00時17分

はじめまして。35mmスクエアをお使いの方を探してたどり着きました。マミヤスケッチ、TENAXを使っております。またInstamatic, Ropid系スクエアのものなど所有し、フイルムを詰め替えて使っています。記事はたいへん興味深く拝見致しました。FaceBookをお使いでしたら、35mmスクエアのグループを作りましたので、ご興味あれば覗いて見てください。宜しくお願い致します。https://www.facebook.com/groups/1143301695753646/

投稿: 楢林洋介 | 2016年12月 8日 (木) 01時22分

楢林様、初めまして、こんばんは。
当ブログにお越し下さいまして、ありがとうございます。
元々ましかくフォーマットが好きで、二眼レフや、スプリングカメラで中判ましかくを楽しんでいたのですが、マミヤスケッチと出会って、35ミリましかくに転落していきました。(笑)他にはTENAX II、ROBOT STAR1で楽しんでおります。アクセス解析を見ていると、35ミリましかく好きな方は結構いらっしゃるようですね、まだまだ書かなくてはと思っております。Facebookというか、SNS系はよく分からないので、全くやっていないのですが、これからも宜しくお願いいたします。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年12月 8日 (木) 23時47分

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