フィルムのデジタル化に複写の道具を作ってみた。
ニコンのフィルムスキャナがお亡くなりになって、サンワサプライの簡易型のスキャナがお眼鏡にかなわず、エプソンのスキャナに望みを託せなかった、まさしく四面楚歌なオジサン。
現像上がりのフィルムを横目に見ながら、どうしたものかと思案橋ブルースなわけで。ここ解決しないとフィルムカメラライフが続けられませんからね、なんとかしますよ、ええ。というわけで、いろいろ実験した結果をみなさまに。えっ、そのネタはもう飽きたって?ま、そう言わずにお付き合い頂きたいなと。(笑)
結論から言いますとね、デジタル一眼レフで複写したのが一番クオリティが高くてフィルムスキャナと比べて遜色が無いどころか場合によっては越えていたという、何度も書いてる分かり切った結末。
今時のデジタル一眼レフは画素数も高くて十分すぎるぐらいですからね。これをスキャナー代わりに複写してしまうのが一番コストパフォーマンスが高くて良かったわけですな。
もうね、ここに活路を見いだすしか手がないオジサン、せっかくだから、極力効率よく、手間がかからず、ハーフサイズ、ましかくなど、どんなフォーマットのカメラで撮ったものでも対応できるように、休日の工作をしてみました。
作ったのはフィルムガイド。今までは、黒いケント紙にフィルムの形に穴を開けただけのもので複写していたのですけどね、もう少ししっかりしたちゃんとしたものを作ってやろうと考えたわけですな。というわけで、早速ユザワヤさんへGO!
買ったのはA4サイズの黒のイラストボード、厚みは1ミリのもの140円と厚口の黒いケント紙A4サイズ30円を数枚ずつ。最初プラ板で作る予定だったのですけどね、イラストボードの方が工作が簡単かと思って予定変更、おかげで安くつきました。
で、早速工作。イラストボードのセンターに穴を開けます。35ミリフルサイズだとフィルム面での画面の大きさは、24ミリ×36ミリなのでそれより各1ミリずつ大きく26ミリ×38ミリの穴を開けました。
何で少し大きめに開けたかというと、写っているものをトリミングされることなく全部複写したいからなのですな。複写台のカメラの高さを調節すれば、黒い縁付きで複写できます。
同じようにハーフサイズ用とましかく用も作りました。これに厚口ケント紙で作ったフィルム幅のガイドを付けて、さらにフィルムが浮き上がらないように押さえておく紙片を付けたら完成。
これをライトボックスの上に固定して、フィルムを送りながら順々に複写していけば効率よく複写できるかと。
実際使ってみると、結構いい感じ、マクロレンズを付けたデジタル一眼レフをUSBケーブルでパソコンとつないでリモート撮影、大きな画面で確認しながら複写できるので、老眼のオジサンにも優しいですしね。
36枚撮りフィルムをハーフサイズカメラで撮った、72コマのフィルム一本複写するのに1時間もかかりませんでした。フィルムに付いたホコリには要注意ですが、使えますな。
ネガフィルムは後からPhotoshopCCで反転する手間がかかりますが、複写自体はそんなに時間がかかりません、デジタルデータ化できていればこっちのモン、後はどうにでもなります。
いっぱい回り道をしましたけれど、これでフィルムカメラライフに心配がなくなったオジサン。お付き合い頂きありがとうございました。(笑)
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コメント
よもかめ亭主様、こんにちは。
相変わらず工作精度が高いですね。尊敬します。
紙をまっすぐ切るだけで四苦八苦する私には無理ですが
何かの時には(店がなくなるとかそういう時)是非真似します。
投稿: Myrrh | 2016年8月20日 (土) 15時47分
Myrrh様、おはようございます。
いえいえ、老眼で手元が全然見えてないので四苦八苦しました。工作用の拡大鏡付きゴーグルをしてやっとという感じです。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2016年8月21日 (日) 09時43分
よもかめ亭主様、こんにちは。
フィルムのデジタル化、やってみました。私はネガフィルムで撮ることが多いのでネガで。
デジタルでオレンジベースからマニュアルホワイトバランスの設定をして、ペンタックス一眼には「ネガポジ反転」というフィルターがあるのでそれを使ってみました…が、色は出るものの薄ーい。もやがかかってるみたいな写真になってしまいました(^^;私のやり方が悪かったのか、元々デジタルで撮ったものをネガフィルムっぽく加工して遊ぶというだけの機能なのか…。
やっぱり画像ソフトが必要なのですかね~。撮ってそのままデジタル化出来たら楽だな~と思ったんですけれど(^^;
投稿: りえぽん | 2016年8月21日 (日) 11時50分
りえぽん様、こんばんは。
私も同じことになりました。で、いろいろやってみた結果、ネガの濃度に合わせてマニュアル露出でアンダー目に複写しないとダメだというのが分かりました。ネガを見て濃いめのものはオーバー目の露出、何が写っているかわからないぐらい薄いのはアンダー目の露出で撮られたということなので、それに対応して複写時の露出を変えてやらないとダメなようです。画像ソフトは反転だけ出来ればフリーウエアでもぜんぜん大丈夫なのですが、オレンジベースでマニュアルホワイトバランスを取るのと、ネガ濃度に合わせた複写時の露出が肝かなと。細かい話を記事にしようかと思ったのですが、スキャンネタはウケないのでどうしようかな~ですね。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2016年8月21日 (日) 20時19分