« ブログでカメラのことを書いてて、楽しいこと。 | トップページ | フィルムが減っていくけれど、リバーサルにしがみつく »

2016年8月 6日 (土)

ペンFの交換レンズを愛でる。

_mg_4081_blog

今時のデジタル一眼レフのレンズって、ズームレンズが主流なので、どれもデカいでしょ。明るい大口径のレンズなんて、中判カメラ用のレンズかと思うぐらいデカい。
ミラーレスや、マイクロフォーサーズのような小型のデジタルカメラは、それに比べれば小さい方ですけどね、それでも今時のレンズはオートフォーカスやら、メーカーによっては手ぶれ補正の仕組みを内蔵しなくてはならないのでどれも胴が太いですな。
「太いのだぁ~い好き」って方には何も言いませんけどね、にぎにぎして伸ばしたり縮めたりして快楽に浸ってくださいね。(笑)
さて、ここから本題、ペンFのレンズのお話。ハーフサイズ唯一の一眼レフ、ペンFはカメラだけでなく、システムとしての充実ぶりも半端じゃなかったのですな。オリンパスの本気度が感じられます。当時の広告を見るとレンズやアクセサリー類がずらりと並んでいる写真が出てきます。一眼レフですから当然の事ながら、どんな場面にでも対応できるようにレンズも充実してました。

L34612_blog_2

で、このレンズがイケマセン。もうね、可愛くてね、ハーフサイズですから、35ミリフルサイズの一眼レフ用交換レンズと比べて、はるかに小さい。でもちゃんと一眼レフの交換レンズなので必要なものは全部同じように付いてる。まるでレンズのミニチュアのようなところが可愛すぎるのですな。
机の上に並べて、ニンマリしてしまうという。ついつい意味もなくレンズ交換なんかしてしまって、ヘンタイ遊びに夢中になってしまうわけですな。家内も気色悪がって、近づいてきませんよ。でもオジサンは幸せ。今日のストレス、グッドバイ。(笑)
カメラボディーと広角、標準、望遠の3本のレンズで全方位撮影OKなセットでも、実にコンパクト。次のお出かけ用に、小さなカメラバッグに財布と露出計とフィルムと老眼鏡と一緒に、入れたり出したりして、きれいに収まると何だかウレシイ。
持ち上げてみて「おっ、軽い軽い」なんて事を夜中にやってしまうので「エエ加減に寝なさい」って叱られちゃうわけで。
これが、EOS 5D MarkIIに広角、標準、望遠のズームだと、近所のバス停まで歩いた時点で、やや後悔。電車に乗って目的地に着いて、歩き出して10分もしない内に帰りたくなりますな。ヘタレオジサンは重いカメラも、ごつい荷物も、夏の暑さも全部ダメダメ。(笑)

L34615_blog

ペンFの交換レンズを見てみると、以外と広角系が弱いのですな、レンズ設計の技術的なことも背景にあるのですが、20ミリF3.5と25ミリが解放F値2.8と4の2本しかありません。
ハーフサイズは焦点距離×1.4で35ミリ換算になるのでそれぞれ28ミリと35ミリ相当になりますね、今の感覚から行くと、広角と言うにはちょっと寂しいラインナップですが、当時としてはこれが限界。ペンFを使い始めると間違いなく欲しくなって探し回ることになりますな。作られた数が多いのか、以外と有るところには有るので気長に探せば見つかりますけどね。
広角、標準、望遠レンズが揃うと、ちょっとマニアックなパンケーキレンズやマクロレンズが気になり出すのですが、これは止めておいた方がいいですな、お値段バカ高くて完全にコレクターの世界、レンズ集めに奔走して写真撮るのが疎かになってしまってはイケマセン、ペンFが泣きますよ。
中古カメラ屋さんに並んでいるペンFに一番良く付いているのが38ミリF1.8の標準、ド定番のレンズなのですけどね、実はこれが意外と一番活躍してくれるのですな。解放F値が1.8なので、35ミリよりぼけにくいハーフサイズでも背景ぼかしたりしやすいですし、広角風、望遠風と変幻自在に撮れる使い勝手のいいレンズ。
オジサンが今までペンFで撮った写真を見てもこのレンズで撮っているのが圧倒的に多かったりします。(笑)
よく、物事は○○に始まり、○○に終わるなんて言いますが、ペンFのレンズラインナップの中ではこのレンズがそうじゃないかと思いますね。
ペンFを使い出すとひしひしと感じられる、小さなカメラバッグに一眼レフのシステムが丸ごと入っている幸せ。可愛い交換レンズは「交歓レンズ」か「好感レンズ」なのかも知れませんね。(笑)

L34631_blog

今回街で撮ってきた3枚の写真はすべてノートリミングで掲載しました。なので黒い縁が付いています。フィルムはフジフィルムのベルビア100。レンズは上から順に38mm F1.8、25mm F4、50-90mm F3.5です。一枚目の38ミリ標準レンズで撮ったものの方が、二枚目の25ミリ広角レンズで撮ったものより広角っぽいでしょ。標準レンズはこういうところが面白いのですな。常にボディーに付けっぱなしにしておきたいレンズ。

| |

« ブログでカメラのことを書いてて、楽しいこと。 | トップページ | フィルムが減っていくけれど、リバーサルにしがみつく »

ハーフサイズカメラ」カテゴリの記事

コメント

よもかめ亭主様、おはようございます。
私は太~いのはもて余してしまうのでコンパクトなのが好きです(笑)
ほんと可愛いですよねーペンFのレンズ達。
ちっちゃ!可愛い!と私も手にとってはニヤニヤしてます。
ほんとだ、撮り方次第ということなんですね。
ペンFの最初の1本は全て38mmで撮ってみました。最初はレンズの違いを感じたいと思いまして。
これから1本ずつゆっくり楽しませてもらおうと思ってますよ。ヘッヘッヘ

投稿: りえぽん | 2016年8月 6日 (土) 07時42分

りえぽん様、おはようございます。
ぜひ楽しんでください。20ミリF3.5もお探しかと思いますが、正直、焦って探すレンズじゃないかも。最短撮影距離が短いのが魅力ですが、あのレンズ付けるとファインダー真っ暗、ピントはどこ?どこなの?ってなりますよ。特に38ミリF1.8の後に使うと「なんじゃこりゃ~」なぐらい真っ暗。(笑)
ペンFで広角を楽しむ裏ワザに標準レンズにデジカメ用に売られているワイドコンバーターを付けるというのがあります。ご存知かもしれませんが。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年8月 6日 (土) 08時05分

よもかめ亭主さま、今回もぐぐっと引き込まれる写真にうっとりです
カメラが撮影者の意図を十分承知して最高の一枚を生み出している、
やはりよもかめ亭主さまはすごいなあと尊敬です!
それにロケ場所がどこも素敵でいいなあー
日頃歩き回って見つけ出しているのでしょうか。うーん…

投稿: あんみつ☆乙女 | 2016年8月 7日 (日) 00時37分

あんみつ☆乙女様、おはようございます。
これ全部定番の巡回コースで撮ってます。神戸元町のトアウエスト界隈。若い人のお店が多いところです。入れ替わりが激しいので、いつ行っても結構新鮮だったりしますね。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年8月 7日 (日) 08時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ペンFの交換レンズを愛でる。:

« ブログでカメラのことを書いてて、楽しいこと。 | トップページ | フィルムが減っていくけれど、リバーサルにしがみつく »