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2016年3月27日 (日)

リコーフレックスを忘れてはイケマセン。

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アメリカで若者がコーク片手にロックンロールを踊りまくり、テールフィンやフロントマスコットが付いた派手なアメ車がブイブイ走り回ってた1950年代、日本では二眼レフカメラのブームでした、地味ですね。(笑)
火付け役となったのは写りの良さと大衆価格で一世を風靡したリコーフレックス。第二次大戦後、カメラ業界は復興が早かった産業でした。空襲の被害の無かった長野県に工場のあったメーカーはストックしていた部品を使っていち早くカメラの製造に乗り出します。進駐軍相手や輸出による外貨獲得もありましたしね。
カメラ産業が活況になって、戦後復興が進むと、当然大衆もカメラを持つことが夢になります。ただ、まだカメラは高嶺の花、そうそう誰もが買えるものではなかったのですな。そこにあっと驚く大衆価格で登場したのがリコーフレックスなわけで。当時二眼レフは2~3万円ぐらいしていたところに6,800円という、業界ビックリのぶっちぎり出血価格で発売。買い求める人でてんやわんやの大騒ぎになった、日本のカメラ史に残る名カメラ。
大衆へのカメラ普及に一役買ったことはいうまでもありません。初めて大量生産されたカメラとしても知られています。そのおかげで今でもたくさん残っているのですけどね。並み居る二眼レフに比べるとチープな印象ですが、これも低価格を実現するための工夫と思えば、なるほどと納得する部分。
二眼レフのボディーはダイカストが一般的なところ、板金ボディー仕上げ。鉄板曲げて箱型を作るほうが安く大量に作れますからね。おかげでレンズの付いた前板が重くてバランスはちょっと悪いですが、全体重量が軽いので負担にはなりません。レンズは3枚玉ですが、定評のある富岡光学製。安くても良く写るカメラとしての評価はそのあたりにもあったのかもしれませんな。

_mg_6056_blogフィルムは中枠を取り出して装填、戻して巻き上げていく方式。ペラペラの板金ボディーがよく分かります。

オジサンが持っているのは、1954年発売のⅦ(7)型。一時気に入ってしまって何台か持っていたのですが、二眼レフに興味のある友人に譲ったりして今はこれだけ。ま、使い勝手はどれも似たり寄ったりだったので一台あればもういいかと。(笑)
写真を撮るための最低限の装備しかないので、操作感もチープですが、そこはさすがに一世を風靡したカメラだけのことはあります、ホント良く写る。晴れの日の屋外だと絞り込めるのでなおさら、いい意味で期待を裏切ってくれるので、中古カメラ屋さんで程度のいいものを見つけると、ついもう一台ってことになってしまったのですな。値段も安いですしね。
安さと写りの良さで独走状態だったリコーフレックス、Ⅶ(7)型はバリエーションも多く、完成の域に達しているモデルでしたが、同じ頃ヤシカからダイカストボディーの低価格二眼レフが発売されたりして、うかうかとしてられなかったのですな。さらに低価格のリコーフレックスホリデイやダイカストボディーのリコーフレックスダイヤなどを発売しますが、時代は二眼レフから35ミリカメラへと移り変わって二眼レフのブームは下火になっていきます。
たくさんの人に写真を撮る楽しみを与えてくれた名カメラ、初めて手にしたカメラがリコーフレックスだった人も多いはず、このカメラを忘れてはイケマセンな。

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コメント

よもかめご亭主さま、おはようございます!
先日、テレビの番組で壇蜜さんのおじいさまが大切にしていて、ご家族の写真をいっぱい撮ったというカメラが紹介されていました。リコーフレックスでした。「当時の一ヶ月分の給料を超える額だった」とナレーションがありました。それでも大衆機だったんですね。今調べたら1953当時の初任給が8-9千円だったそうです。番組では壇蜜さんそっくりの可愛らしいおばあさまがニコニコしてそのカメラを持っていらっしゃいました。以前、別の番組で、やはり壇蜜さんがそのカメラを浅草の有名なカメラ屋さんにリストアしてもらっているのも観た記憶があります。...壇蜜さん、好きなんですよ、ワタクシヽ(´▽`)/

投稿: 旅芸人 | 2016年3月27日 (日) 06時53分

旅芸人様、おはようございます。
そんな番組があったのですか、見たかったですね。浅草の有名なカメラ屋さんでリストアってハヤタ・カメララボじゃないでしょうか。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年3月27日 (日) 07時30分

よもかめご亭主さま、はい、早田さんのところでした。親父さんが「いろんなところが固着していてるし、ミラーもダメ。でも、(自分の手にかかれば)大丈夫。あと50年はちゃんと写るように修理する!」ってタンカ切ってましたヽ(´▽`)/
そのあと、おばあさまと壇蜜さんがレストアされたリコーフレックスを使って、隅田川で写真を撮るのですが... 「このカメラ使えるのかな、アタシ...」と壇蜜さんがつぶやいていたのに大笑いしましたヽ(´▽`)/ 壇蜜さん、ますますファンになりました。

投稿: 旅芸人 | 2016年3月27日 (日) 07時40分

すいません、壇蜜さんじゃなくてあんみつです
二眼レフってすごーく分かりやすい構造ですよね。
でもやっぱり、昔ってカメラ自体が高級品だったんですね。
それが今では使い捨てカメラなんて具合で…
私あんみつが初めて買ったカメラも写るんです!でした(笑)

投稿: あんみつ☆乙女 | 2016年3月28日 (月) 12時15分

あんみつ☆乙女様、こんばんは。
二眼レフは撮る時の構え方もいいのですね、お辞儀して撮る格好になります。相手に威圧感を与えないわけですね。人物撮りには最適です。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年3月30日 (水) 23時12分

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