ましかく写真にハマるわけ。
写真を始めた頃は一眼レフが主流の時代、使うフィルムは当然ながら35ミリなのでそればっかりでした。その頃は撮る方が楽しかったので、他のカメラに見向きもせずひたすらモータードライブ付き一眼レフで走り回っておりましたな。
初めて中判カメラを使ったのがマミヤC33、二眼レフでありながら、レンズ交換が出来るところが画期的な重量級カメラでした。最初にファインダーを覗いたときの感動は今でもはっきり覚えています。35ミリ一眼レフとは比べものにならない大きなスクリーンに左右逆像の景色が浮かび上がっているという美しさ。タテもヨコも無いましかくの画面は、構図が難しくて思うように撮れなかったのを思い出しました。
35ミリだと24ミリ×36ミリの長方形の画面、ヨコで構えて広がりを、タテで構えて奥行き感を出して撮るのは慣れてくると比較的簡単に決められるのですが、ましかく写真はそれが無いので、迷い出すと構図が決まらず四苦八苦してました。反対に二眼レフでましかく写真ばかり撮っていて、35ミリ一眼レフに持ち替えると、今度は長方形の画面が何だか間延びしているように感じてしまうのですな。フィルムフォーマットって本当に魔法です。
その後、色々なフォーマットのカメラに手を出すのですが、中判カメラは現在、6×6判のましかくしか残ってません。中途半端なフォーマットのカメラは、肌に合わず短い期間でオジサンの元を通り過ぎていきました。
6×7判のマミヤRB67 proS、微妙に長方形なのが使いづらく、しかもでっかくて重量級だったのもあってサヨナラ。コンパクトカメラ感覚で、645判が楽しめるフジGA645Zi、中判の中では小さい長方形のフォーマットに感動が薄くて、しかもカメラ任せで簡単に撮れるところがつまらなくてバイバイ。
つまるところ中判は6×6判のましかくが「いっちゃん好きや~」というところに落ち着いてしまったわけで。それからはましかくな中判カメラがどんどん増えました。(笑)一眼レフのゼンザブロニカS2、二眼レフのリコーフレックス各種、ヤシカルーキー、ミノルタオートコードその他諸々、子供向けとされているフジペットもよく写る素晴らしいカメラ。スプリングカメラは、畳めばコンパクトになるところが気に入ってしまってマミヤ6を筆頭に一番たくさん持ってます。中古カメラ屋さんでも一万円前後までで買えるのがイケマセン、これで中判ましかく写真を楽しめるのですからコスパ最高と言わざるを得ませんな。
で、ましかく写真は中判でと思っていたのに35ミリフィルムでましかく写真が撮れるマミヤスケッチと出会ってしまったのが運の尽き。現像上がりのフィルムにズラリ並んだ小さなましかく写真に感動しました。言うまでもなくその後35ミリフィルムでましかく写真が撮れるカメラに転落していったわけですな。(笑)
ただこのジャンルはカメラ界の少数民族、なかなか見つからないし、見つけても希少価値でバカ高い、何とかTENAX IIとROBOT STAR1を見つけましたがこれが限界でした。
なんでしょうね、オジサンにとってましかくは魔物、こんなに楽しいフォーマットはありません、もうね、ホントましかく大好き。ブログに掲載する写真もましかくにトリミングして載せることも結構あります、なんか安定感があるというか落ち着くというか、やっぱり魔法のフォーマットですな。
デジカメでアスペクト比の設定を1:1にするとましかく写真が撮れるのがありますが、設定で何とかするんじゃなくて、ましかくしか撮れないデジカメをどこか出してくれないでしょうか、出来れば二眼レフの形で。
そうそう、昨年でしたかモニターメーカーのEIZOがましかくの液晶モニターEV2730Qを発売してましたな、これはちょっと欲しかった、机の上にましかくのモニターを置いてましかく写真を画面いっぱいスライドショーで表示したら楽しいかなと。ま、先立つものがアレなのでね、買えませんが、そんなお金が有れば、きっとましかくのカメラをまた買ってしまうでしょうな。(笑)
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