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2016年1月26日 (火)

プロラボの思いで

プロラボって知ってますか。プロカメラマン御用達の現像所、プロって名前ですが一般の人も利用できます。富士フイルム系の「クリエイト」とコダック系の「堀内カラー」が有名ですが、デジタルカメラの普及とともにどんどん規模を縮小。神戸はすでに無くなってしまって、大阪まで行かないと利用出来なくなって足が遠のいておりますが、以前はよく利用してましたな。
リバーサルフィルムを常用していたので、プロラボだと2時間で現像してもらえるのが便利でした。増感とかややこしいことはしなかったので、いつもノーマルスリーブ仕上げ、ノーマルは通常の現像処理、スリーブは6コマごとにポジ袋に入れてくれる仕上げ、ひとコマごとにスライドマウントで仕上げてくれるのはもう少し時間がかかりました。
プロラボが普通の写真屋さんと違うところは、カウンターの横にライトボックスがずらりと並んでいるところ、プロカメラマンがルーペ片手に仕上がりのチェックをよくしてましたな。それとフィルムは全部冷蔵庫から出してくるのも違います。仕事で写真撮る方がほとんどなので温度管理は当然ですが。
フィルムはロット番号が揃えてあってエマルジョン情報が掲示してありました。これはどういうものかというと、フィルムの乳剤(エマルジョン)は一度にある程度のフィルム分を一気に作るのですが、厳密に品質管理して作っても微妙な色の偏りが出るのですな、ほとんど分からないぐらいのものですが。同じ時に作ったフィルムは同じロット番号が振られて、色の偏りを補正するためのデータがついていました、+0.5Mとか。
商品写真を撮るカメラマンなんかだと色の偏りが有ってはいけないので、それを補正するゼラチンフィルターをレンズに付けて撮影するわけですね。いわばフィルムの癖をロット番号ごとに掲示していたわけです。プロカメラマンはアマチュアと比べものにならないぐらいの量を撮るので、仕入れるときもロット番号の揃ったのを注文してましたな、すごい量を買っていくのをよく見かけました。
あと、スタジオの求人票やアルバイトの募集なんかも壁に貼ってありました。普通の写真屋さんには絶対に無いもの。夏休み前など写真学校の学生さんが必死でメモしている姿をこれまたよく見かけました。(笑)
プロラボを利用するようになって、街中の写真屋さんに行かなくなりましたね、便利で確実で安かったし、色んな意味で融通が利くのが良かったわけで。
そういえば夜間ポストもしょっちゅう利用してましたな、プロラボが開いてない日や、閉まった後でも、シャッターの横に受付用の袋が置いてあって、名前やフィルムの種類と本数などを書き込んで、ポストに放り込めば翌日のお昼前には仕上がっているという便利なものでした。
休日に写真を撮り歩いた後は、プロラボに寄って夜間ポストに放り込んで、月曜日の昼休みにご飯も食べずに走って行って受け取ってました。
少しでも早く仕上がりを見たかったという、今となっては懐かしい思い出です。

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懐かしのクリエイトの封筒が出てきました。丈夫な袋だったので捨てずにレシート入れとかに使っていたのが残っていたわけで。裏を見ると全国に18箇所の営業所が有ったのが分かりました。今は3箇所、デジタルのおかげでフィルム使うカメラマンがいなくなったのでしょうね。

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