お風呂屋さんの思いで
ある日通りかかると、銭湯の解体工事をやっていました。「天水湯」という地元で長くやっていたお風呂屋さんだったので、ちょっとショックでしたが、聞くところによると、建物の老朽化で取り壊すことになったそう。新しく建て替えるわけでは無い様子。
確かに相当古いというか、かなり傷んでいたのだと思われるたたずまいだったので、仕方のないことかもしれません。左右をビルに囲まれてそこだけが昭和な雰囲気なのがカッコ良かったので今までにたくさん写真を撮っておりますが、無くなってしまってはもう撮れません。
残念だと言っておきながら、このお風呂屋さんにはあまり入った記憶が実は無いのですな。
というのも、子供の頃住んでいた文化住宅のすぐ裏手に別のお風呂屋さんがあったので、もっぱらそちらばかりに行っていたわけで。そのお風呂屋さんが休みのときにチョット歩かなくてはならなかったけど「天水湯」に行っていたというぐらい。よく行っていた方のお風呂屋さんもすでに無くなって、マンションが建っておりますが、同じようなたたずまいの黒光りする屋根瓦がカッコいい立派な建物でした。
時代とともにお風呂屋さんに行く人が減っていたのでしょうし、若い人は行かないだろうし、健康ランドや大型施設のお風呂屋さんが出来てからは、なおさらお客さんが減っていたのだと思います。確かに利用することが無くなってましたしね。
サウナや、電気風呂、薬草風呂、ジャグジーなど、時代に合わせていろいろな施設を取り入れていても、大型施設のお風呂屋さんには勝てなかったのでしょう。「天水湯」もサウナ、ジェット泡風呂って書いてありました。
お風呂屋さんの思い出というと、風呂上がりに扇風機にあたりながら飲むコーヒー牛乳やフルーツ牛乳は定番でしたが、シャンプーや石鹸を番台で売っていたのを思い出しました。玉子シャンプーに牛乳石鹸、一回使いきりの小さいやつ。
風呂場の桶はケロリンって書いてある黄色い桶がお約束、我が家の風呂場でも使っておりますよ。(笑)なんだかあの大きさが良いですな。実に使いやすい。
富山に旅行に行ったとき、観光案内を兼ねたおみやげ物屋さんでケロリングッズがいっぱい売っていました。桶やタオル、ケータイストラップ、入浴剤も。越中富山の薬売りで有名なところ、ケロリンもそこの薬だったというわけで。
昔ながらのお風呂屋さんが、どんどん無くなっていくと、今度は懐かしむ声が挙がって、大型施設のお風呂屋さんの中に昔の銭湯を再現した「懐かしの昭和レトロ風呂」なんてのが出来るかもしれませんな。
蛇口は真鍮製、シャワーなんて当然無い、ケロリンの桶にお湯を溜めて体を洗い、富士山の絵を眺めながらタイル張りの湯船でまったり出来るという。(笑)
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