ロンド距離計をジャンクで
以前ワルツの距離計を買って、目測カメラはこれで完璧という記事 を書きましたが、あのワルツの距離計はベークライト製の、あまり高級感のない距離計でした。実用には全く問題ないので見た目だけの話なのですが、金属ボディーの昔のカメラに付けたときちょっと違和感を感じるのですな。
これがあるおかげでピント外しの写真が激減する、いい仕事をしてくれる相棒なのですが、見た目がちょっと安っぽい。抜群に仕事ができるのに、身なりに無頓着でいつも髪の毛ボサボサ、服装もヨレヨレな職人のような奴。
写真用品やカメラアクセサリーの老舗が、たくさんの人に使っていただきたいと思って製品化したものだと思うので、見た目をとやかく言うのはお門違いなのでしょうし、時代背景を考えると、ベークライトやプラスチックに代表される合成樹脂はまだまだ発展途上の新しい素材だったのでしょうから、それを使ったということは当時はかなりイケてる物だったのかもしれません。
プラスチックカメラばっかりの今の時代に、そこにツッコミ入れるのはカメラオジサンのわがままだなぁと思いつつ、見つけてしまったのがロンドの距離計。
とある中古カメラ屋さんで激安だったので、何かあるなと手に取ってみてみたら、距離計の像が上下にずれておりました。左右にずれていたら使い物になりませんが、上下なら何とか使えると踏んでお買い上げ、金属製のしっかりした作りで昔のカメラに付けても見た目で負けてません。むしろ距離計の方がかっこよかったりします。
調べてみると1955年9月号の「寫眞サロン」に広告が出ていました、中央写真用品株式会社製、当時の価格850円。ロンドというブランドで、いろいろな写真用品を出していたメーカーです。若い頃、暗室用品でお世話になったのを思い出しました。
この距離計、距離を合わすダイヤル部分が良くできていて、メートルとフィートの両方で使えるように工夫されています、これは便利。
昔のカメラは外国製の物はフィート表示が多くて日本の物はメートル表示なので、どちらか片一方の表示しかない距離計だと、頭の中で計算しなくてはならない場面があるのですな。でもこの距離計なら問題なし。オツムの弱いおじさんにも優しい距離計。
上下のずれを直してやろうと中を見てみましたが調整する部分が分からず断念。
距離計は過去にカメラをダメにした経験上、素人が迂闊にさわる物ではないと思っているのでそのまま元に戻して上下がずれたまま使っておりますが、慣れれば何とかなるもので、ちゃんと使えてます。ちょいとばかり古いカメラのドレスアップと実用になかなかいい買い物でした。
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コメント
こんにちは。
RONDOの距離計いいですね。
距離計は構造自体は簡単ですが調整は結構難しいですよね。接着剤が劣化してミラーが外れたりしているのは分かり易くて良いのですが、微妙なズレの場合、調整ネジを動かすと却って∞ループに陥ってしまいます(笑)
「これでバッチリ!簡単距離計調整」という本があれば欲しいです。
投稿: 想桜 | 2015年12月11日 (金) 12時39分
想桜様、こんばんは。
距離計は鬼門です。触らぬ神に祟りなしで、このまま使っておりますが、カメラにつけると何だかE.T.みたいでしょ。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2015年12月12日 (土) 17時52分