白昼の北新地
大阪のにぎやかな場所として、梅田周辺と難波周辺がありますな、通常キタ、ミナミと称されている所、漢字で「北、南」ではなく、なぜかあくまでもカタカナで「キタ、ミナミ」なのが面白いですな。なぜそうなのかは分かりませんが、とにかくそういう風に書かれているのが一般的なのですね。
で、北新地って歓楽街をご存じですか?キタにある新地だから北新地というわけなのですが、北だけをカタカナにして「キタ新地」と書いたのを見たことはあっても、全部カタカナで「キタシンチ」と書いたのは、なぜか今まで見たことがありませんな。呼ぶときも大阪の人は、単に「新地」とキタを略して言うのが普通ですし。新地といえばキタという図式ができあがっているからでしょうね、ややこしい。
北新地は明治42年の「北の大火」後、明治45年に曾根崎川が埋め立てられ、堂島新地と曾根崎新地がひとつになって現在のカタチの基礎ができたのだそう。その後いろいろ時代とともに移り変わって、昭和30年代後半の高度経済成長期にクラブやバーが増加しだして、今のような歓楽街へと変わっていったそうですな。現在は昔に比べて「新地らしさ」が薄れてきているらしく閉店、移転もかなり多くて毎月100店ぐらいが入れ替わっている状況だそうです。
今回はその北新地をうろついて撮った写真を、しかも昼間。なぜ一番華やかな夜でないのかというと、どうも北新地というと、値段の高~い超高級酒場のひしめき合う場所のイメージがあって、オジサンのようなビンボー人が道の真ん中を歩けないような所という印象を持っているので、ネオンの輝かない昼間しか歩けないのでありますよ。(笑)
オジサンのイメージする北新地は、大企業のエライさんとか、議員のセンセイとかが、運転手付きの高級車で乗り付けて、和服姿のママがいるクラブのソファーでレミーマルタン(死語!)なんぞをおもむろにすすっている光景だとか、商売でうまいこと一発当てたニワカ成金オヤジが、おしぼりでドタマ拭き拭きしながら飲み慣れない洋酒やカクテルを、店の女の子にふるまう姿なのでございます。
こんな光景しか思いつかないとは我ながらイメージ貧困なのでありますが、安モンのドラマとかでしか見たことないので、たぶんこういう所であろうという想像しかできないわけで。連れて行ってあげるから、後学のために一度見ておきなさいという太っ腹な方がもしおられましたらぜひ、ご一報ください。(笑)
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