東京うろうろ1日目、仲見世助六と紀文寿司と海老屋本店
家人がどうしても見たい美術展があるというので、少し前、東京まで行ってきました。
美術展自体はなんだか前衛芸術みたいなものだったので、芸術的才能のないオジサンにはさっぱり分からない世界でしたが、ミュージアムショップは楽しかったですな。
宿は浅草にとっていたので、チェックインの後は仲見世や界隈ををうろうろ、昔に比べてずいぶんキレイになってます。スカイツリーが見えるのも昔と変わったところ、外国人観光客でごった返しておりました。
家人のリクエストで仲見世にある江戸末期から続く「江戸趣味小玩具 助六」さんで縁起物の置物を買いました。タヌキや河童を擬人化してお神輿担いでいるのとか、干支をモチーフにした人形だとかが所狭しと並んでいるお店。今時のフィギュア屋さんとは全然違います。
ご主人が昔の玩具の実演や、人形のいわれを説明をしてくれるのが面白くて、感心して聞いておりましたよ。
お買い物の後は晩ご飯、ここは私のリクエストで江戸前のお寿司をということであらかじめネットで調べてあった「紀文寿司」さんへ。100年以上続く老舗のお寿司屋さんでありながら庶民的な店という評判にそそられたわけで。ほかにもお寿司屋さんはいくつか見つかりましたが、予算を見るとお高いしなんだか偉そうな感じがしたのでパス。そんなお店に行けるほど我が家はセレブな夫婦ではありませんのでね。
で、紀文寿司さんは、仲見世から一本隣の通り、お店は年季の入った下町のお寿司屋さんのたたずまい。いいじゃないですか~、こういうのがいいんですよって思わず「孤独のグルメ」の井之頭五郎になってしまいました。(笑)
ガラガラって中に入るとカウンターがどん、奥には座敷もありました。「いらっしゃいっ」てな威勢のいい声は無く静かなお店。ちょっと薄暗い感じがなかなか雰囲気があってオジサンは気に入りましたが意見の分かれるところかも。
一組お客さんが居て、その前で息子さんらしい若い人が握っておりましたが、我々がカウンター席に着くとお店の大将が奥から出てきました。
早速「おすすめ寿司」を注文、おまかせで握ってくれるというもので季節によって内容は変わるみたい。で、このお寿司がすごく美味しかったわけで。家人も食べる度に「ふ~ん」って感心しておりましたな。なんでしょうね、魚が寿司飯の上に乗っかっただけのにぎり寿司とは全然別物でした。なにか仕事がしてあるというお寿司。醤油を入れる小皿が置いてありましたが全く必要無しでした。
炙りを入れたり、握る度にワサビをすり下ろしたり一つ一つ丁寧に、ゆっくり出てくるのもいいところ、大将は最初あまりしゃべらない人かなと思ったのですが、そうでもなく会話を楽しみ、寿司を楽しみとてもゆったりした時間でした。
おまかせ寿司が一通り出た後で、もう少し食べたいという事で江戸前らしいものをリクエスト、煮蛤やかんぴょう巻きなど出してくれましたが、これもすごく旨い、堪能しました。お会計はビール二本飲んで二人で1万5千円ほど、もっと食べりゃよかった。(笑)
紀文寿司さんに入る前に、向かいにある佃煮の看板がそそる「元祖海老屋本店」で、あさりの佃煮を買ったのですが、お肉屋さんにあるようなショーケースに並んだいろんな種類の佃煮を量り売りしているお店。後で調べてみると海老屋という屋号の佃煮屋さんはあちこちにあるようで、出所が一緒なのかよく分かりませんでしたが微妙に屋号が違うのがややこしい。
ま、その佃煮がすごく美味しくて、帰ってから一人で全部食べてしまったら家人からエライ怒られましたな。「もっぺん行って買ってこい」って。だって美味しくて止まらなかったんだも~ん、もっと買っときゃよかった。(笑)
東京うろうろ1日目はそんなこんなでいろんな江戸を堪能できたいい一日でした。
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