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2015年10月 8日 (木)

拝啓、矢沢永吉殿

少し前、9月の終り頃でしたかNHKのSONGSスペシャルという番組で矢沢永吉さんを取り上げておりました。
録画してあったのに見る時間が全然なくて、やっと見ることが出来たのですが、俳優の山田孝之さんとの対談形式で御歳66歳の矢沢永吉さんを密着取材したドキュメンタリー番組。歳をとっても全然変わらないパワフルさを探ろうという内容でした。
何なんでしょうね、あの方のパワフルさは。
「ヨロシク」でおなじみ矢沢節炸裂、対談相手の山田孝之さんを完全に圧倒してましたな。番組の中で唄っていた「黒く塗りつぶせ」は懐かしさとカッコ良さでシビレました。夜中に一杯やりながら見ておりましたが、これは飲みながら見る番組では無いなと途中から正座してキチンと見てしまいましたよ。(笑)
矢沢永吉さんといえば高校生の頃を思い出します。神戸で一二を争うやんちゃ坊主のそろった工業高校だったので、みんな一人前に見られたくてカッコつけてるツッパリ君だらけの中で、永ちゃんは言うこともデカいけどやることもデカい、なんだかすごくカッコいいスターでした。
ちょうどその頃「時間よ止まれ」が大ヒットして、この曲の入っているアルバム「ゴールドラッシュ」の中の「鎖を引きちぎれ」っていう曲に、ツッパリ坊やたちは後頭部どつかれたと言うか、ケツを蹴り上げられたわけで。
「鎖に繋がれてオマエは生きるのかい、夢が痩せちまうぜ、諦めた顔のまま老いぼれてしまうのかい、汗も流さないで」背伸びしたかったツッパリ君には、まことに分かりやすいメッセージでした。
普段はマンガしか読まないのに永ちゃんの自伝「成りあがり」だけはちゃんと読んでいたという、教科書は忘れてもE.YAZAWAのロゴの入ったスポーツタオルはちゃんと持っていたという時代。
修学旅行のバスの中で永ちゃんの曲をみんなで延々歌いまくってバスガイドのお姉さんに呆れ返られていたのも懐かしい思い出です。
不思議なことに、あまりのやんちゃぶりに親も見放し、警察に厄介をかけてばかりで、先生も手を焼いていた奴ほど同窓会で会ったときに、就職先でいいポジションについていたという、支店長になっている奴や、部長になっている奴、自分の会社を興している奴もいましたな。
今でも永ちゃんの曲を聴くと、なんだかうかうかしてられない感じになるのはあの頃があったからかもしれません。
早く大人になりたいのに、頭がアホでどうしていいか分からないツッパリ坊やのケツを叩いてくれたのは永ちゃんの曲と言葉だったのかなと今になって思います。
拝啓、矢沢永吉殿。
66歳になった今も変わらず走り続け、マイクスタンドを振り回し、圧倒的なパフォーマンスで観客を飲み込んでしまうお姿にあの頃がフラッシュバックしてしまいました。
年を重ねてもカッコ良さが変わらないどころか、ますますカッコ良くなっていくあなたはまさしくカリスマ。
昭和のヘタレおじさんになってしまった私に出来るのは、薄くなった頭の毛をマジックで「黒く塗りつぶせ」そうなことぐらいです。

L19675blog
長田にあるYAZAWA'S BAR SUGAR DADDYさん。

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