ビューティー?スーパー?Beauty SuperⅡ
印象薄いカメラネタ第三弾、今回はBeauty SuperⅡ。以前も書きましたが、元箱、革ケース、レンズキャップにフィルター一式でジャンクワゴンに転がっていたのを救出してきて修理したカメラ。1958年発売、太陽光機、後にビューティーカメラに名前が変わるメーカーのもの。
ちょっとダメダメっぽかったのですが、素人修理でなんとかなってしまったので、しばらくこれで遊んでいましたな。前に書いたマミヤ35S 2型に比べると使いやすかったし、写りもそこそこでしたのでこれ一台で結構街歩きをしました。
でも、使ってみればいろいろ出てきますのでね、あら探しするわけではありませんが、本棚の飾りに格下げになってしまった事の顛末をば。
まず、巻き上げレバーは完全に凶器。前述のマミヤ35S 2型もひどかったですが、これはもっとひどい、尖ってます。(笑)
一番頻繁に操作する部分がこのカタチとはねぇ、設計者出て来いや~な世界です。急いで巻き上げるとホント刺さりそう、刺さらなくても血豆できますよ。
巻き戻しクランクも、ちょっとは考えてくれんかねと言いたくなるお粗末さ、小さすぎて使い勝手悪~い。巻き取りながら指滑りまくりでした。
ブライトフレームも薄くてよく見えないし。ま、これは経年変化でダメになってしまったのかもしれませんけどね。発売当時はもっとシャッキっと見えていたのではないかと、想像するしかありませんが。
で、このカメラの一番ダメだと思ったところはシャッターボタンの感触。初代キャノネットと同じでスカスカ。
シャッターボタンが軽いとかそういうのではなくて、まさしくスカスカ、写欲をそがれます。心を込めてシャッターを切る気持ちになりませんでしたわこの感触。
カメラ使いにとってフィーリングはとっても大切。指先に神経を集中させてシャッターを切るという一番おいしいところがトイカメラレベルというのはイケマセン。
マミヤ35S 2型に比べると背が高くて大柄に見えるので存在感はあるのですが、シャッターボタンの感触が全部ダメにしてしまっている気がしましたな。
撮った写真はバツグンではないけれどダメダメでもない。うまくツボにはまると、お、なかなかっていう感じでした。
結局他のカメラの方が使っていて楽しくなってしまってだんだん持ち出し率低下。でかくて印象薄いと出かけるときに選びませんからね。
Beauty SuperⅡなんて名前ですけど、ビュティーでもスーパーでもなかったのがこのカメラ、今は無きメーカーのカメラなので、希少価値はあるのかもしれませんが、やっぱりカメラは使って楽しくていい写真が撮れてナンボの世界、今は二軍落ちで本棚の飾りになってます。(笑)
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