テーマとかライフワークとか
よし、このテーマで写真を撮って行こうとか、これが自分の撮るべき写真だとか全然思ったことがありませんな。写真なんて目の前の現実をリアルに複写するしか出来ないのですから、現実が面白くなくては何にも写らないだろうと思っておりますよ。
ま、私の場合は街のいろいろなものが面白いと思っておりますので、それを写真に撮らせていただいているわけで、そこにテーマだとかの意識はありません。街を面白いと思う限りずっと撮り続けるでしょうし、だから勝手にライフワークになっておりますよ。
学生の頃、課題のテーマが見つけられなくて四苦八苦していたとき先生から面白い方法を教えてもらいました。それはふだんから心に引っかかるものを、片っ端からスクラップしておけというものでした。
まだインターネットなんて無かった時代ですから、主に本や雑誌なのですが、見た瞬間に面白いと感じた写真や記事があったらそれを切り取ったり、コピーして大き目の封筒にどんどん放り込んでいくだけという方法。
ある程度溜まるとそれを広げてみるのですな、そうすると自分の好きなものは数多くスクラップされているので、全体に何に興味を持っているかの傾向が客観的に分かるという訳。
こうして自分の傾向が分かったらそれをさらに掘り下げて行くことでテーマを絞るのですが、興味のあることだからどんどんはかどるし、いいものができます。
学校の勉強は全然ダメなのに、音楽や映画のことはやたら詳しい奴とかいたでしょ、ああいう感じ。好きなことは誰だって教わらなくてもどんどん吸収しますからね。そういうのをテーマにしなさいという教えでした。
先生に教わったこの方法は何かと便利にいろいろな場面で使ってました。街の写真を撮るようになったのも、この方法に似ているかなと。
何でもかんでも撮っていた中で、街や建物の写真が多いことに気が付いて、そういうのばかり撮るようになったら楽しくなってしまったのがきっかけだったのです。
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