街が怒っている
街歩きをしていると、怒りに満ちたメッセージの看板や張り紙に出くわすことがよくありますな。
当事者にとっては、もう辛抱できん、我慢の限界、許せん、堪忍袋の緒が切れた状態になってしまってこのようなメッセージを掲げたり、貼り付けたりするのでしょうが、これも街の景色、時代を表すアイテムなのでありますよ、で、面白がって写真に撮っているわけですな。
街の写真を撮っているのは、基本的に街が好きだからですが、その中に人間の作り出したマヌケなものや、滑稽なもの、おかしかったり面白かったり、そういうのが入り交じって街の景観になっているところに興味があるからで、早い話、街にあるものは全部受け入れましょうというスタンスなのでありますよ。
怒りに満ちた看板や張り紙だって街のメッセージ。冷静に見てみると結構面白いものがあったりします。大企業の横暴さに住民の怒り爆発だったり、何度言ったら分かるんだ的怒りだったり、ホントにこれでいいのって諭すようなものだったり、怒りの質や方向性はいろいろですが、みんな怒っているのはマチガイ無い。(笑)
こんな看板や張り紙を部外者目線で、外野席から面白がっているのは失礼なことかもしれません、当事者になったらそんなことは言っていられないと思いますのでね、我が家も一度ありました、玄関先に毎日犬のうんこが転がっているという腹立たしい状況。
そこでさせてもちゃんと持って帰ってくれれば問題はないのですが放置プレイ。毎日掃除しなくてはならないのでとうとう家人がキレてしまい、怒りの文面を張り紙しましたよ。
犬だけが勝手に来てうんこしているのなら、奴らは字が読めませんのでね、効果はありませんが、どうやら飼い主の早朝散歩に付き合わされている模様。
マナーのない飼い主に飼われた不幸な犬に怒りはぶつけませんが、飼い主にはひとこと言っておきたいと思ったわけで。多分飼い主も薄々罪悪感があったのでしょう、張り紙一枚で収まりました。でも他の家の前でさせているかもしれません。もし犬に生まれ変わってもこんな人に飼われたくないですな。
怒りのメッセージは案外身近にあって守られてなかったりします。神社の境内には鳩に餌をやらないでくださいと看板が出ている横でパンをちぎって蒔いている人がいたり、ここに車を止めるなって書いてある所にはなぜかいつも車が止まっていたり、みんなの広場ですキレイに使いましょうって言いながらゴミだらけだったり。メッセージは意味をなさないただの景色になってしまって効果なし。(笑)なのにいっぱいあるのが何だか滑稽だったりしますね。実は街は怒りで満ちあふれているのかもしれません。
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