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2015年8月22日 (土)

写真撮ってはいけない場所

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重要文化財だとか博物館だとか写真撮っちゃいけない場所は数々ありますが、そういうのではなく、街歩きで写真が撮れなかったり、撮ったらまずいことになりそうな場所のオナハシ。
たとえば夜の歓楽街を撮り歩いていて風俗関係のお店などは、なかなか正面切って写真が撮れません。
営業中のお店には、たいていその方面のオニーサンが店の前で呼び込みしているので、うかつにカメラを向けると、ピンポンダッシュの子供のように逃げなくてはならないハメに陥るかも知れませんからね。
しかも私は足が遅い、もし追っかけられてボコボコにされたら一巻の終わり、カメラ壊されたらもっとイヤだし。
古い話ですが、パソコン通信で知り合った建物好きの方々と、大阪の古い街をウォッチングしながらそぞろ歩いたことがあります。恵美須町から阪堺電車の沿線を歩いたのですが、ある場所まで来ると案内してくれた人が「ここからはカメラしまって下さい、マズイ場所なんで」と言ったので皆カメラをしまって見て歩くだけにしました。
そこは地図上には西成区山王町としか載っていない有名な飛田新地(飛田遊郭街)でした。営業時間ではありませんでしたが、独特の空気を感じたのを覚えています。
そのときは土地に詳しい案内の人がいたからよかったものの、何の知識も無いまま、たまたま出くわしてパシャパシャ写真撮って、後でそこが撮ってはいけない場所だと知ったこともありました。
それは、大阪の西九条辺りを歩いていたときのこと、古い感じのいい街並みがあったので写真を撮り歩いていたら「オニーサンお一人?エエ子おるよ」と声をかけられたので見ると、開いた玄関にピンクの照明、「やり手婆」と呼ばれる客引きのオバチャンと、その奥に「姫」と呼ばれるきれいなお姉さんが座って微笑んでおりました。いわゆる「チョンの間」と言われるものですな。
「えっ?」と思ってさらに歩くとその隣も向かいもみんなそう。この辺りは松島新地(松島遊郭街)だったのでした。名前は知っておりましたが、まさかこんな所にあるとはそのとき知らず、迷い込んでしまっていたわけで。飛田遊郭の件を思い出してしまって、ちょっと冷や汗もんでした。
しかしその辺りを観察してみると普通に学校帰りの学生が自転車で走り抜けたり、買い物のおばさんが歩いていたりで、全然いかがわしい場所という感じがしない、郵便局だって横にあるし。だから知らずに迷い込んじゃったんですけどね。
それなのにチョンの間にはレースクイーンやチャイナドレスやセーラー服姿のスゴイ美人の「姫」がニコニコ座っているというこのどうにも理解しがたい空間にわけが分からなくなってしまったのでした。
現実の街の成り立ちは小説より奇なり、実に奥が深いことを知りました。
さすがにチョンの間を真正面から撮る勇気はありませんでしたし、もし撮ってたらエライ事になってたと思います。

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白い四角い看板が全部そういうお店、ビビりました。

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