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2015年8月16日 (日)

GRⅢにスキャナの代用を申しつけた件

二年前、友人のY画伯から譲り受けたリコーGR DIGITALⅢ。最初の頃は嬉しくてこれ一台持って仕事帰りに夜の街を撮りまくってましたがだんだん持ち出し率低下。
レンズは定評があるし、いいカメラなのは分かっているのですが、残念なことに、実に残念なことに、まことに残念なことに
「ファインダーが無いっ!」
またしつこくファインダーのハナシですかって声も聞こえてきそうですが、今回は違いますっ。
ただ、ファインダーのないカメラはやっぱりなじめないというか、写真撮ってる気がしないのでねぇ。
構えずにかざして撮るのはカメラじゃないというわけで、机の隅っこに転がったままホコリかぶってます。
「今度生まれ変わったら、ちゃんと写真撮ったことがある人に設計してもらって、立派なファインダー付けてもらうんだよ、よしよし」と放置プレイ。
で、このまま遊ばせておくほど世間は甘くないので、何とかお仕事を与えようと思いついたのがフィルムスキャナの代用。
今まで撮った写真をニコンのフィルムスキャナで取り込んでいては追いつかないので、EOS 5D MarkII+マクロレンズ+ベローズで複写というのを過去に記事にしましたが、それよりもっと簡単にできないかと考えて思いつきましたよスゴイ事。
EOS 5D MarkIIで複写するにしても、防湿箱にしまってあるスライドフィルムをひとコマひとコマ取り出してセットしなくてはならないので結構手間がかかります。
で、これを取り出さずにライトテーブルの上に置いてGRⅢのマクロモードで複写すれば楽かなと思ってこんなものを作ってみました。

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早い話が、35ミリフルサイズが画面いっぱいになるように、長さを調節したアタッチメント。こう言えば聞こえはいいのですが、黒い厚紙で作った5センチ角のただの筒。
これをカメラの前にテープで留めて、スライドフィルムをファイルしてあるシートの上に載せてパシャ。次のコマをパシャ。で順番に複写していけば抜群に速い。背面の液晶パネルを見ながらどんどん複写、ファインダー無くてもこれなら活躍できますよ。
防湿箱ひとつに400コマ保管してあるのですが、30分ほどで複写完了。たぶん世界一速い複写かなと自画自賛。(笑)

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このデータをLightroomに読み込んで、ネットで探してきたGRⅢのレンズプロファイルを当てシャープネスをかけて傾き調整してトリミングをしてやればOK。
画質に関しては、ブログで使うのであれば問題なし、大きなサイズにプリントするのならフィルムスキャナでキチンとスキャンし直せばいいと割り切って使うのなら大丈夫かなと。ま、最近はほとんどプリントしなくなってますけどね。
デジタル化できてなかった写真はブログに載せるにしても探せないので、この方法なら大量のスキャン待ち写真が一気にデジタル化できそう。
GRⅢ君には不本意な使い方かもしれないけれど、ファインダーがなかったことが君の最大の不幸なのだよ。(まだ言ってる)

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L00419blog実際に複写してみた例がこの2枚、20年近く前にとった写真。

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コメント

はじめまして。
いつも楽しく物陰(?)から拝見しています。
今回、同じようなことを思いついておられるのを見て、ついコメントしたくなりました。
自分の場合は、昔のスライドも、ネガが所在不明となったコンタクトプリントでもよく似たやり方をしています。
機材はニコンのD40にAR-Hexanonの50mm,F1.7を装着、フランジバックの関係で接写しかできないのがかえって功を奏していますし、カメラ・レンズにとってもシルバー人材的な役割を与えられていいかと自己満足しています。
これからもワクワクするような記事をお願いします。


投稿: saku | 2015年8月16日 (日) 18時33分

saku様、こんばんは。コメントありがとうございます。
フィルムスキャナの代用プラス長年撮りためたネガ、ポジをいかに効率よくデジタル化するかを考えてたどり着いた方法です。複写とはいえ結構ちゃんとデジタル化できたので記事にしました。これからもよろしくです。

投稿: よもかめ亭主 | 2015年8月16日 (日) 20時29分

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