紙の本で無くてもいい本
持ってた本は、ほぼ電子書籍化、いわゆる自炊というやつですな。
何でこんなに電子書籍化したかというと、ひとえに自分の目が急激に老眼になったというのがありましてね、元々メガネなんてかけたこともなかったぐらい目が良かったので、まさしくトワエモアじゃないけれど「ある日突然」って感じでやってきましたよ老眼。
とにかく近くのもの、細かい文字が見えない、メガネしてないとキーボードの文字もボケボケという有様、しかも現在進行形、もう何回メガネ作り直したことか。
ところが電子書籍化すると大画面のモニターやipadで実際より大きなサイズで見ることができるわけで。これがなかなか快適で、今までなら老眼で読む気力もわかなかったものも読もうという気分になりますな。
特に古い岩波文庫なんて何でこんなにというぐらい小さい文字なので、メガネかけても結構つらい、疲れますしね。
読みたいという気持ちはあるのに見えないから気力がわかないというのは結局何もしないのと同じだなと。元々本は好きなのに老眼で読めないから諦めるのが悔しいという気分もありましたし。
で、数年前に一気に電子書籍化、かび臭くて保存もままならなかった古いカメラ雑誌も全部。おかげで家の本棚がっさり空きました。カメラ飾るスペースができてこれはこれでよかったかなと。(笑)
それと記憶に頼って探すというのが時間のロスというのも電子書籍化の理由の一つ。
確かこの本に出ていたはずと思い、探しまくりますが、全然違う本に出ていたりはよくあること、人の記憶と思いこみは実に曖昧なわけで。
たくさんの本や雑誌をひっくり返して探しまくり、結局お目当てのものが出てこなかったときはほんとイライラしますな、そのことがずう~っと気になったまま何とも気分が悪い。
電子書籍化した際、検索のためのテキストデータを埋め込んであると、瞬時にして目当ての記事や文章にたどり着けます。本棚の前で時間をつぶしていることはなくなりました。
特に古いカメラに関する記事を見つけるときには複数の雑誌にまたがって検索ができるのでありがたいですな。欲しい情報がすぐ見つかるのは実に気分がいいわけで。
電子書籍化することがベストとは思いませんが、短時間で効率的に物事を調べることに関しては、とてもいい手段だと思いました。
もちろんバラして電子書籍化したくない本もいっぱいあります、どうしてもできないというかそのまま置いておきたい本、昔のハードカバーの本などはそうですね、装丁も文字の組み方も美しいので永久保存、紙の手触りもイイですしね。写真集も電子書籍化できない部類、本の形になって完成しているのでこれも永久保存です。
ためらい無く電子書籍化してしまったのは文庫本、いつの間にか増えて本棚を占拠、じゃまになって古本屋さんに持って行っても引き取ってくれないか、涙チョチョ切れの二束三文なので、それならばと電子書籍化しましたが、全く未練はありませんでした。
紙の本に未練はあるけど、文庫本にはなぜかそれがなかったというのが、本としての魅力より内容重視だからでしょうね。
私が生まれた年のアサヒカメラに載ったカメラショーの記事、各社EEカメラの競作とかハーフサイズカメラがこれから伸びるとか時代を感じますが資料として読むと面白かったりします。こういうのは電子書籍化した方が活用できると思いますね。
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コメント
こんにちは。
私も古いカメラ雑誌を見付けると買ってしまい、収拾がつかなくなってます。資料として残しておきたいと思うので増える一方です。他の趣味本は徐々に処分しているのですが、カメラ本の処分はどうしてもできないです…(笑)広告ページも面白いですし、写真評論家なる人達が大威張りでプロや素人の写真をメタクソに酷評する…、今では考えられない内容でした。電子書籍化はいいアイデアですね。
投稿: 想桜 | 2015年7月30日 (木) 12時11分
想桜様、おはようございます。
本音を言うと原本を残しておきたいのですが、元々の紙質が悪いのか、湿度でくっついて剥がれなくなっていたり、日焼けで紙の色が黄変して読めなくなったりしたものがあって、涙をのんで電子書籍化しました。カビ臭に耐えられなかったのもありましたし。もう二度と手に入らない貴重な雑誌でしたが、保存がままならないより資料として活用できる方がいいかなと。
投稿: よもかめ亭主 | 2015年8月 2日 (日) 08時34分