子供の頃嬉しかったこと
子供の頃って、何だかつまらない小さな事が嬉しかったりしました。大人が見向きもしないことや気にもならないことが発見だったり、遊びの原点だったり、感受性が高かったのかそういうことにすぐ飛びついてしまうという。
海岸で形の面白い石ころを山ほど拾ってきたり、原っぱでややこしい虫をいっぱい捕まえてきて母親を絶叫させたり、雨の日に家の中でかくれんぼをしたり、押入の中に隠れても狭い家なのですぐ見つかるのにね、夢中になってましたな。
まあ、自分を取り巻く世界がまだ狭かったので、その中でいろいろ楽しいことを見つけていたのだと思います。大きくなるといろいろありますのでね、そんなことに夢中になってるヒマなんて無くなるし、もっと違うことに夢中になっていましたな。
で、子供の頃嬉しかった事って何だったかと思いだしてみると、これが結構思い出せました、しかも食べ物に関することばっかりなぜか思い出しだしてしまったという、何だかいつもおなかが空いていたのか分かりませんが台所には子供目線で嬉しかったことが多かったのでしょう。
まず、ちりめんじゃこの中に小さいタコやイカやエビを見つけたとき、最近のちりめんじゃこは、きれいにより分けているのか異物混入が少なくなって、ほとんど見かけなくなりましたが、あの頃はいっぱい入ってましたな、もちろん全部食べてました。同じく味噌汁のアサリやハマグリから小さなカニが出てきたときも嬉しかった、ちっちゃいのに真っ赤にゆで上がってたのが何だか可愛い。
家で巻寿司を作ったときは、切った後の端っこをもらうのが嬉しかった、具がはみ出てバラバラ一歩手前なのをほおばるのが楽しみでした。
家で作るものでは餃子を包むのを手伝うのも嬉しかった、具を入れすぎてパンパンになったり、うまく包めなくて変な形になったり。
お茶碗とお猪口で形を抜いて作ったドーナツ、真ん中の穴がいつもずれてました。
朝食の時、食パンの耳を残すと母親はそれを集めて油で揚げ、砂糖をまぶしておやつに。そうするとなぜか食べてましたな。まだスナック菓子なんてそんなに無かった時代、おやつは母親の手作りが多かった。
牛乳に砂糖を入れて寒天で固めた牛乳かん、お正月の後鏡開きのお餅を薄く切って揚げたおかき、味噌汁用のオタマの中でザラメと重曹で作ってくれたカルメ焼き、バナナとみかんの缶詰で作るミックスジュース、ぜんざい、お汁粉、ハチミツたっぷりの大学芋、ハチミツと言えばホットケーキ、メイプルシロップなんて見たこともなかったですな。
おやつだけではありません、遊んで帰ってきたら台所からカレーの匂いがした時。
残り物のカレーを食パンにはさんで揚げた自家製カレーパン。
作りながら食べるタコ焼き、竹串片手に必死でひっくり返してましたな、ちゃんと出汁も作っていたので正確には明石焼きでした。
晩ご飯がお好み焼きだった時。
授業がお昼までだった土曜日、走って帰って吉本新喜劇のテレビを見ながら食べるチキンラーメン。エースコックのワンタンメンだったりサッポロ一番、出前一丁の時もありました。
焼きめし、オムライス、スパゲティナポリタンもお昼に嬉しかったメニュー。
思い返せばいくらでも、まだまだ語れる子供の頃嬉しかったこと、今回は食べ物編になってしまいましたが、思い出したらまたいずれ。
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コメント
こんにちは。
分かりますわ~(笑)
数日前に同い年の嫁さんとそういう話をしたばかりです。
静岡県なので「じゃこ」ではなく「シラス」なのですが、チビたこやメチャ小さい子アジなどが入っていたのを思い出します。食べるのがおしくてご飯の上に乗っけて納得するまで観察してから食べたりして(笑)パンの耳を揚げたスナックもどうしても食べたくなって義理のお母さんに頼み込んで半月前に作ってもらったばかりです…(笑)
歌もそうですが、食べ物についても「当時の思い出が鮮明に蘇る」アイテムのひとつですね。
投稿: 想桜 | 2015年7月 9日 (木) 10時19分
想桜様、おはようございます。
そうなんですよ~ご飯の上が魚介類図鑑状態、「遊んでんと早よ食べ」って叱られてました。味付け海苔乗っけてお箸でクルッと巻いて一網打尽にして食べるのが好きでした。(笑)
パンの耳スナックもそう、残り物再利用ですから、高級でもなく特別美味しいわけでもないのに食べたくなる。多分「作ってもらった」ということが一番美味しい部分だったのかもしれません、お店では買えませんからね。
投稿: よもかめ亭主 | 2015年7月11日 (土) 07時51分