おやつは○○円まで、レンズは2本まで
小学生の頃、遠足の前に配られるプリントに「おやつは○○円まで」と書かれていると、友達と学校帰りに公園で緊急会議、楽しい遠足にするためにおやつがかぶらないように作戦を練ってました。
「シンちゃん、チロルチョコ買うんやったら、僕ビッグリーグガムにするわ、おまけ付いとうし、みんなで分けれるやん」「スルメはやめとこ、手ぇベタベタなるし、チョットしかないから、えびせんか味カレーやな」子供なりに結構真剣に吟味してました。
物事って何といいますか、制約や決まりがあるから面白い。決められた枠組みの中で創意工夫するところに楽しさがあると思うのですよ。
これは写真機材に関しても同じかなぁというオハナシ。
働き出して、自分の稼いだお金で機材を充実させていった頃、撮影に出かける時は、もしもに備えて大量の機材を持ち歩いていました。モードラ付き一眼レフボディー2台、交換レンズ6本ぐらいをテンバのカメラバッグに入れて走り回っていましたな。場合によっては三脚まで持って。
でも、それだけ多くの機材を持って行っても全部を使うわけではなかったですし、言ってみればもしもに備えての一種の保険というか、もし持ってなくて撮れなかったらどうしようというので持ち歩いていたように思います。
実際の撮影で、それだけのレンズを駆使して撮ることはまずありませんでした。撮った写真を見てみると、集中的に使っていたレンズはたった2本、24ミリと90ミリマクロ。ほぼそれで撮っているというのが分かりました、他は使うかどうかといったところ。若いとはいえ、それだけの機材を持って一日歩き回ると結構疲れます。
旅行で他のものも持ち歩かなくてはならない場合、機材を吟味して、その分フィルムを1本でも多く持ち歩きたいので、一日歩き回っても余力が保てるぐらいの重さという制約の中でいろいろ工夫するのが楽しかったですな。
まず、レンズは前述の2本だけを2台のボディーに付けっぱなし、これでレンズのリアキャップとボディーキャップは持ち歩かなくて済みます、モードラは無し、街の写真に連写はいらないかなぁと、おかげで予備の電池も持ち歩く必要が無くなったのでだいぶ軽くなりました。
フィルムは紙箱とケースから出して行きつけの写真屋さんでもらった長尺フィルムの缶に入れればコンパクトにできました。
夜景を撮るかもと持って行っていた三脚もパス。歓楽街などではネオンサインの明かりで結構明るいのと、そんな場所で三脚立てるのは通行のじゃまになるだけだったから。電柱にカメラを押しつけたり、表の看板の上に置いたりして撮れば大丈夫でした。
軽くなった分、ウエストポーチを畳んで持って行って、それに機材を詰め替え、他のものはホテルに預けたり、コインロッカーに入れ、両肩にカメラ、ウエストポーチにはフィルムと露出計と財布だけという出で立ちで撮り歩くようにしたところ、実にフットワーク良くこれがベストになったのでした。
クラシックカメラに手を出してからは、また持ち歩く機材が増えてしまいましたが、これもどうするか考えねばなりません。
単焦点レンズはズームレンズに比べて小型軽量なので、カメラを構えた時もしっかりホールドできます、だからブレない。意外と夜景でも手持ちで撮れました、デジタルになって高感度で撮れるのでさらにブレないしフットワークもいいですね。
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