カミソリ建築
かみそりけんちく【カミソリ建築】
鋭角の角地、または幅のない長細い敷地に無理矢理に建築された建物または物件。見る角度によってはカミソリの刃のようにペラペラに見えるところから当ブログではこの呼び名を勝手に付けました。(笑)
今まで街の写真をたくさん撮ってきて、それらはすべて番号と名前を付けてデータベースに登録し、キーワードで検索できるようにしてあるのですが、どうにもジャンル分けしにくいものもあって、今回のカミソリ建築もそのひとつです。
何となく気になって、出会うたびに写真に撮って、そこそこ数が集まったのでカミソリ建築という名前を付けてひとくくりでまとめておいたのですが、他にいい名前が思いつかないまま結局、カミソリ建築が自分の中で定着してしまったということですね。
この手の建物は、結構たくさん見つかりますな。下町の路地の隅っことかは必ずと言っていいぐらい建っておりますよ。
鋭角の角地という区画からして不自然であるのに、そこにでも何とかして建物を建てざるを得ない、日本の土地事情というのがあるのですから仕方がないのですが。
街を勝手にほっつき歩いている者が、いらぬ詮索をする必要もありませんが、そんな角地の建物というのは住みにくいんじゃないかと思ってしまうわけで。鋭角に仕切られた部屋なんて明らかにデッドスペースができてしまうのにどうやって家具を置くのか、その内部を見てみたい気がします。
そんな家に長年住んでいるからといって、人間までとんがってくるということはないのでしょうし、それこそ気に入って住んでいる人から見れば大きなお世話、やかましい、ほっといてくれってことでしょうし。
カミソリ建築と高架下の建物は、どちらも限られた面積をめいっぱい使うという点で似ているかもしれません、いかにも土地の狭い日本ならではの建築物という感じがします。
今回写真を選んでいてある共通点に気が付きました。カミソリ建築と電信柱や街灯、標識がワンセットになっているのが多いという点。
特にそう決めたわけではないでしょうが、なぜか立っている。電信柱が先だったのか建物が先だったのかつまらぬ事ではありますが、写真を眺めながらこんなアホなことを考察するのも街の写真の醍醐味なのでありますよ。(笑)
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