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2015年4月 7日 (火)

使えないカメラは悲しい

_mg_2963blog

実家に帰ったとき父親の「使うんやったら持って行き」の言葉にホイホイ二つ返事で持って帰ったのがフジフィルムのインスタントカメラFOTORAMA Mr.HANDY。
さっそくネットで調べてフィルムを買おうとしたら2010年に生産終了。どうあがいても使えませんがな。
カメラ自体はそんなに使ってなかったみたいできれいなのだが、フィルムが無くてはただの箱。結局しばらくいじくり回してそのまま引き出しの奥へご隠居してもらう羽目になった。
ディスクフィルムカメラも、APSフィルムカメラもフィルムが無くなって使えなくなってから、中古カメラ屋さんのジャンクワゴンにガッサリ放り込まれているのをよく見かけたが、枯れ木も山のにぎわいにすらならない使えない悲しいカメラ。
ロールフィルムを使うカメラなら、ブローニーフィルムから必要な幅に切り出してフィルムを作ってしまうという荒技で今でも現役で使っておられる方もいるのだが、インスタントフィルムのような特殊なフィルムだと全くお手上げである。
結局どうすることもできない、カメラ好き写真好きとしては心痛むところではあるが、どこかの時点で処分するしかないので、せめてこのブログで取り上げて供養をしようと思ったわけです。
このカメラ、父親がゴルフの賞品でもらってきたものらしいのだが、何枚か撮ってもらったあとはフィルムが高かったのでそのまま放置されていたようである。わざわざ高いフィルムを買ってまで写そうと思わなかったのは、何か事情があったのだろうと思いつつ触っていて感じたのが使い勝手の悪さ。
板状ボディーの裏ぶたを開けてそれを前へ回すとカメラの形に変身、車がロボットの形になったりするトランスフォーマー系のおもちゃがあったがそんな感じとでもいえばいいのか、とにかくその操作がやりにくくてすんなりセッティングできない。
どこを掴んで開けばいいのか、開いた裏ぶたを前に回す時に持ち替えないといけないしイライラする。しまうときは指挟みそうになるしね。
仕組みとしては面白いしポラロイドのSX-70あたりに対抗したかった部分なのかもしれないが、残念感が漂う操作性。
どれだけ売れたのかは分からないが多分売れなかったのではと何度も開け閉めしつつ思ったのでした。

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富士フィルム」カテゴリの記事

コメント

よもかめ亭主さんこんにちは。
あ、インスタントカメラ!と思ったら
フジの旧タイプでしたか。残念。
インスタント、ポラロイド、APS、110、みんな使いました。
特にAPSには期待したんですけどね。呆気なかったですね。
インスタントやポラロイドも特別感のあるカメラだったんですけど。

なんかさびしいですね。フィルムのこと考えると。

投稿: Myrrh | 2015年4月 7日 (火) 11時41分

こんにちは。

我が家には使えないカメラが沢山ありますが、やっぱりフィルムが手に入らないカメラがいちばん悲しいですね。
SX-70もたまに使っていたのですが…。
ペンタックスのオート110についてはレンズが活用できそうですが、本体の出番はもう来ないでしょう。セットの箱を見る度にせつなくなります(笑)

投稿: 想桜 | 2015年4月 7日 (火) 17時08分

Myrrh様、今晩は。
結局残りそうなのは35ミリとブローニーなのかなと思っています。110、APSについてはフィルム屋さんの思惑と使う側の求めるものに落差が有り過ぎたので無くなったのではと思っていますが。画質も大したことなかったですしね。

投稿: よもかめ亭主 | 2015年4月 7日 (火) 23時06分

想桜様、今晩は。
ペンタックスオート110、使ってました。フィルムが無くなってから中古カメラ屋さんでも二束三文で売られていたのを見かけました。ところが2012年ロモグラフィーから110フィルムが復活、販売されるようになってから急に強気の値段が付いています(笑)。よく行く写真屋さんでも中古コーナーにフルセットの箱が展示してあって、ご丁寧にフィルム有りますとPOPまでついています。ま、フィルムカメラに優しいお店なのでこれぐらいの商売っ気は許してやろうかと。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2015年4月 7日 (火) 23時19分

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