ポテサラの立ち位置
東京下町の居酒屋さんで飲んでいたとき、入ってくるお客さんが、判で押したように煮込みを頼むので、試しに頼んでみたところ実に旨くて、以来東京で飲むときの定番メニューになっておりますな。
東京の人はこんないいアテで飲んでいるのかとうらやましくなりました。しかも季節に関係なくいつでもお品書きにあるし。
関西で対抗できるアテは何だろうと考えると、串カツとおでんが思いついたのですが、串カツはどんな店でも必ずあるとは限らないし、おでんは夏場はやってないところが多い、以外と期間限定の冬の定番ということで、季節に左右されないのは何だろうと思いついたのがポテサラ。
マカロニサラダやスパゲッティサラダは略さないのにポテトサラダは「ポテサラ」と縮めて言うのが、定番らしい親しみを感じていいですな。
地味なアテなので置いてない店がありそうで意外とどこでもあるのがコレ。しかもそのお店で作っているのは味付けや具材がその店のオバチャンのこだわりだったりするので、どこで食べてもおいしい。
チェーン店の居酒屋さんのポテサラはいけませんな。どう見てもその筋のメーカーが作った業務用、コンビニで売ってるロールパンにポテサラをサンドしたのとたぶん中身は同じ、差し障りのない味で旨くも何ともない、お芋の形も崩れてるしね。
以前タモリさんの番組で、立ち飲みシンポジウムというのをやっていて、なぎら健壱さん、酒場放浪記の吉田類さん、映画監督の井筒和幸さんという酒場にウルサイややこしい人たちで語っていたとき、井筒さんが、関西はポテサラ、ポテサラが旨い店はいい店だみたいなことを言っておりましたが、確かにそう思います。
ポテサラの食べ方も人それぞれ、塩をふる人、七味な人、醤油かける人、ソースじゃなきゃダメな人、おしゃれな立ち飲みで、粒胡椒ガリガリして出てきたこともありました、コレなかなか旨いですな。お家でも真似してやってます。(笑)
実は大のポテサラ好き、家で大量に作っても一人でほとんど食べてしまいます。
外で食っても家で食ってもポテサラ旨い。年間通して不動のレギュラーなアテなのがポテサラの立ち位置なのでしょうね。
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