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2015年3月28日 (土)

マミヤスケッチとTENAX IIましかく対決の巻

最近カメラについてあまり書いてないので、久々に重箱の隅をつつくようなカメラネタをと思って、大好きな35ミリましかく写真のカメラマミヤスケッチとTENAX IIの対決を思いついた。
早い話が、この二つのカメラで全く同じモノを撮ってどうなのよってことをやってみたわけで、当然ながらレンズの焦点距離がマミヤスケッチはMAMIYA-SEKOR 35mm F2.8、TENAX IIはSonnar 40mm F2と違うので微妙に同じ画角にはならないのだけれど(TENAX IIについては他にテレとワイドの交換レンズがあるのですが、写真でしか見たこと無いので今ついている標準レンズだけ、そこんとこヨロシクということで。)発色だとかシャープさとかは判断できるかなと思ったわけです。
露出、フィルム、撮ったあとのスキャン設定も全く同じ、極力カメラそのものの違いだけを実写で見てみようという「アンタ暇人か」な試み。名付けて「35ミリましかく寫眞機、日独対決」パチパチ(笑)
まずはカメラの素性から。TENAX IIは1938年(昭和13年)生まれの77歳、マミヤスケッチは1959年(昭和34年)生まれの56歳で親子ぐらい歳は離れているわけで、その間に世界大戦を挟んだとはいえ技術の進歩で差が付くのは当然なのですが、古いカメラだから写りがダメとは言えないのがこの世界の楽しいところ、しかも今回はカラーリバーサルフィルムで対決したので、写りそのものがよく分かるかなと。
TENAX IIの時代にはモノクロフィルムしかなかったわけだし、マミヤスケッチもまだカラーフィルムが当たり前の時代じゃなかったカメラなので今時の高性能カラーリバーサルフィルムを詰めて一体どんな写りをしてくれるのか興味深いかなと考えたわけです。
「ごちゃごちゃ言うてんと、早よ写真出さんかい」の声も聞こえそうなので早速どうぞ。

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新開地のボウリング場ビルの壁面、カラーチャート代わりに撮ってみました。TENAX IIのほうがピンクが鮮やか、マミヤスケッチの方は青味がかって見える。

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同じビルを違う場所から。空の色が全然違いますね。

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根本的に発色傾向がぜんぜん違うということですね。

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見比べるからハッキリ違いがわかりますが、片方しか見てなければどうでしょう。どちらも悪くはないと思うのですが。

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青空、赤と黄色の建物という原色ものの試写。マミヤスケッチのほうが好みかな。

06blog
これは完全に好みの世界だと思う。

全体の印象として思ったのですが、日本画と油絵の具で描いた洋画の違いというか、TENAX IIのほうがこってりした感じ、マミヤスケッチのほうが派手さはないけど実際の色に近いという感じを受けました。発色傾向はマミヤスケッチがブルー系、TENAX IIがアンバー系でしょうか。他に使ったことのあるドイツのカメラ(PERKEOⅠ、VitoⅡ、AGFA ISOLETTEⅠ、ROBOT STAR1)でも同じ印象を受けたので色に対する国民性の違いなのかもしれませんね。

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コメント

よもかめ亭主さんこんにちは。
対決ってここまでやったのですね。面白いです。
こうやらないと対決にならないか(笑)
個人的には
パソコン画面ならTENAX IIの方が見栄えしそうですが
プリントだったらマミヤスケッチがいいですね。

投稿: Myrrh | 2015年3月28日 (土) 11時32分

Myrrh様、今晩は。
並べてみるとTENAX IIのほうが見栄えよく見えますが、実際の色に近いのはマミヤスケッチの方です。TENAX IIというか使ったことがあるドイツカメラ全般に思うのですが、なんとなく違和感を感じる発色というか日本人の目には作ったような色合いに感じるのです。これをどう受け止めるかなのですが、この歳になるとどっちもOK。重箱の隅つつきは大人としてやりません。こんな古いカメラでこれだけ素敵な写真が撮れることに全面的に大感謝。ありがたや~の世界です。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2015年3月28日 (土) 20時43分

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