薬局が直してくれる
神戸大丸の鯉川筋を挟んで対面チョイ山側にある老舗の薬局神戸ファーマシーさん、何でも治りそうな店構えがいいですな。
若い頃務めていた会社は残業が多くて、その後にまた遊びに行ってしまい、深夜遅くに帰宅。次の日何とか起きて会社に行くもののボーっとしたままで眼が覚めず、眠気覚ましのドリンク剤を買いによく薬局に走った。
更に上の人や社長、専務に頼まれてリポビタンやら、赤マムシやら、正露丸やら、風邪薬やらやたら買いに行かされたので、しょっちゅう薬局に顔を出していた。
おかげでお店の人から「薬ばっかりに頼らんと、ちゃんとご飯食べなさいよ」と心配される始末。全部私が服用するんじゃないからね、オバちゃん。たしかにあの頃ガリガリに細かったっすけど。
今みたいにいたるところに薬局チェーン店が林立しているような時代じゃなかったので、薬局といえば店先にチェーン店のような安売りのチョコレートやスナック菓子なんて並べてなくて、具体的な病名や治ることをアピールする手描きのポスターなんかが貼ってあった、しかも何故か赤や黄色の紙に太字で。
「糖尿、ご相談下さい」「ぢ」「便秘に!もりもり便が出る」「ヒザの痛みをガマンしない!」「頻尿治ります!」などなど。
こんなことハッキリ言っちゃっていいのがと、こちらがドキドキするようなキャッチコピーも踊る独特の店構えだったのである。
お店のサービスも結構良かった。風邪薬を買うと使い捨てのマスクをくれたり、栄養ドリンク剤を買うと試供品のビタミン剤をいっぱい袋に入れてくれたり、子供の頃、母親と薬局に行くと、紙風船や薬品メーカーのキャラクターの指人形とかをくれた、コルゲンコーワのケロちゃんとか佐藤製薬のサトちゃんとか。
大きな店だと表に薬局キャラの乗り物を置いているところもあった。10円だったか入れると前後に揺れるアレである。医者に行くほど大層ではない症状だが、明らかに調子が悪いときは薬局が直してくれたのである。
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