改造レンズが出てきたので
昨年末、大掃除をしていたら随分前に作った改造レンズがひとつ出てきた。
作ったことさえ覚えておらず、おまけに写真用品とは全く別の所にしまいこんでいたため完全に忘れ去っていたのである。
多分写り具合も大したことがなくて、作ったものの興味が薄れてしまいこんだままになってしまったのだと思う。
その頃は学研CAPA誌の姉妹誌だったと思うが「カメラGET!」という中古カメラとその修理や工作がメインのマニアックな雑誌を大量に古書店で見つけて、中の記事を参考にジャンクカメラいじりを楽しんでいたものである。
改造レンズといっても、大した改造ではなく、二眼レフのレンズにマウントを付けて一眼レフで楽しめるようにしただけである。
調べてみたところ、参考にしたのはカメラGET!Vol34、2005年夏号(CAPA8月号臨時増刊)の「一週間でできる夏休み大人の自由研究」という特集ページ。
その中の中村文夫さんの記事でジャバラ式折りたたみカメラや二眼レフのレンズを一眼レフ用に再生するというのが出ていて、ちょうどボディーがボロボロの二眼レフがあったので試しに改造してみたわけである。
記事本文通り、使ったのはトミー製M42ヘリコイドとカメラマウントEOS用、たしかヨドバシで天体望遠鏡関連の売り場で買ったような記憶がある。
バラしたのはヤシカフレックス、型番まで覚えてないのだが、ボディーは貼革も剥がれてボロボロだったジャンク品、レンズも細かなキズがあったり、あまりキレイではなかったが安さに負けて買ってしまったまま放ったらかしになっていたもの。
レンズはヤシコール80mm F3.5というレンズで、これを取り外し、シャッターユニットを取っ払ってしまい、アルミで作った台座に取り付けた後、M42ヘリコイドに取り付ければ完成。
アルミ板をドーナツのような形に切り出すのがめんどくさかったが、工作の難易度としては簡単な部類だったと思う。
当時この改造レンズで撮影した写真が残ってないところを見ると、気に入らなかったのか、大したことがなかったのか、手間の割にガッカリだったのかわからないが、ちょっと真剣に遊んでみようかという気にならなかったことだけは間違いない。
何か光るものがあったらたくさんの写真が残っているはずだからである。
今回運よく発掘されたのを記念して、デジタル一眼レフにつけて遊んでみたのだが、結論から言うと、もう一度しまいこんで忘れ去ったほうが良さそうかも(笑)
メリハリ無し、コントラスト無し、逆光お手上げ、輝度の高いものが画面に入るとにじんで真っ白、今時のレンズと対局にある描写に思わずウットリじゃなくてガッカリ(大笑)
では作例をどうぞ。ちなみにLightroom5でそれなりに画像補正しております。そのまま掲載して「アンタ写真下手くそやな」と誤解を受けたくないので(爆笑)
何だか立体感に乏しいのでややコントラストを付けシャープを入れたもの。
白っぽい輝度の高いものが画面を占めるとそこだけ発光しているように白く滲む。レンズは白濁していないので、細かなキズが原因だと思われる。
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コメント
こんにちは。
外観がとてもカッコいいです。
補正前の画像も拝見してみたいですが、白濁が無いという事は、やっぱりレンズ表面の傷と内部反射が原因でしょうか?研磨せずに傷を埋めるケミカルを以前から探しているのですが、なかなか見つかりません(笑)試してみたい事もあるのですが、実施できないでいます。上手くいく方法が見つかればいいのですが。
投稿: 想桜 | 2015年1月15日 (木) 09時53分
想桜様、こんばんは。
補正前の画像はもっとモヤモヤしたコントラストもシャープさもない画像です。本来はもっといい写りをするのでしょうが、何しろかなりヒドイジャンク品、300円で楽しめたのだから良しとしたいと思いますが、このヘリコイドを使えばボディーが死んでいる手持ちのカメラを何とか出来るかもと、欲が出てきました。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2015年1月15日 (木) 22時22分