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2014年12月16日 (火)

酒場の友

001blog

竹馬の友という言葉があるが、これは幼い頃からの友の意味で、竹馬に乗って一緒に遊んだという事からきているそうだ。私の場合は竹馬ならぬ「酒場の友」。
お酒大好き人間なので、仕事帰りにチョット一杯やる行きつけの酒場は人並みの酒飲みと同じぐらい何軒かはある。
酒飲み歴30年以上ともなればそれなりに酒場遍歴を重ねてきたわけで。しかも気に入ったお店には何度も通う癖があるので、長いお付き合いのお店ばかりになってしまった。
しかも単独行動好き、大勢の仲間と連れだって酒場に繰り出すというのが苦手、せいぜい仲のいい友人と二人か三人まで、ほとんどが一人である。
最近は一人のことを「おひとり様」とか「ボッチ(ひとりぼっちの意味だそうだ)」とか言うそうだが、酒場に関しては一人が断然楽しいと言っておきたい。
いつもの酒場でいつもの顔ぶれというのがいいのだ。酒場の友には二種類あって、ひとつはお互いが分かっていて親しいパターン、この場合は相手の名前も職業も勤め先も知っている、場合によっては住んでいる所や家族構成も知っているぐらいのお友達関係、そのお店の常連同士で休日に出掛けたりするぐらいのコミュニティが出来上がっているような酒場の友。
もうひとつはそれと対局にあるような酒場の友関係。この場合は酒場の友と言うよりお知り合い、顔見知りぐらいの関係なのだが、これはこれで楽しい。
いつも行く立ち飲み酒場がそうだ。来ているのはいつも同じ顔ぶれ、名前も知らない、年齢も見かけの推定年齢しか分からない、性別は分かるが、職業も勤め先もましてや住んでる所なんて全く知らない、知っているのは容姿だけ。
だけどその酒場のスターティングメンバーとしていつも見かける。
見かけるから会釈ぐらいはする、混んでいるときはチョット譲ってスペースを空けたりする、それがきっかけで世間話を一言二言、それ以上は盛り上がらない、お互いの飲むペースをじゃましない、付かず離れずの関係が自然に出来上がっている。
帰るときも「お先」「また」でサヨナラというのがいい。暗黙のルール、酒場のしきたり、酒飲み同士の配慮というのが出来上がっている酒場である。
たまにこの空気を読めない酒飲みがいるが、これは酒飲みでは無い、騒ぎたいだけの輩であるから、お店もある一定以上は酒を出さないで帰りを促したりする。
「酒場が友」の人たちが夜な夜な集まって「酒場の友」。こんなお店で一人で飲むのは楽しいものだ。

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