フォトCD、ご存じですか。
古いPCパーツやCD-ROMを処分した話を書いたが、そのとき出てきたのがフォトCD。
インデックスの日付を見ると1994年、今から20年前である。
フォトCDとはなんぞやという方もいると思うので、簡単に説明すると、フィルムカメラで撮ったネガやポジを写真屋さんに持ち込んで注文するとコダックやフジフィルムでスキャンしてCDに焼いてくれるというサービス。
画像のサイズはいろいろあって、後に印刷でも使える大きなサイズのプロフォトCDという規格も出てきた。
その当時スキャナは個人が持つパソコン周辺機器としてはまだまだ高価で、フィルムが読めるスキャナは印刷会社などで使う業務用しかなかった時代だったように記憶している。
弟が持っていたスキャナを借りたことがあるが、ひとつは手で持って名刺の上をなぞってスキャンするモノクロハンディースキャナ、もう一つは分厚い額縁のような形のもので、葉書の大きさまでがカラーで取り込めるものだった。
サービス判にプリントした写真からこのスキャナで読みとってフォトショップで遊んでいたのである。
そこにフォトCD登場、業務用スキャナで読みとってくれるので当然画質はいいし、データも大きいので飛びついたのである。自分でスキャンした写真と比べると断然きれい、拡大しても粗が目立たず「スゲー」と当時感動したのであるが、そのフォトCDを今見て笑ってしまった。
まずデータがいきなり読めない。
CD/DVDドライブに入れてハードディスクにコピーしようとしたのだが、何度やってもある部分で止まってしまう。「おいおい、なんでやねん」仕方なく違うCD/DVDドライブで試してみたら何度か引っかかったものの何とか読み込めた。
読み込んでからも大変、格納されているデータがJPGでなく拡張子PCDというコダックが作ったフォトCD独自規格、当然ながらそのままでは読めない。
フォトショップならプラグインで読めるのだが、今は使ってないので画像データを変換してくれるフリーウエアを探しまくってバッチ処理で変換しLightroomに読み込んだが、768×512ドットのショボいデータに大笑い、しかもスキャンにムラがあるわ、グラデーションがシマシマだわ、色は人工着色みたいだわで「こんなもん使えまへんがな」なアリサマ。
今ならデジカメで複写した方が何百倍も高画質なのは間違いない。
あの当時、自分の写真の永久保存判ができたと喜んだフォトCD、20年後のタイムカプセルを開けたら「読めない、開かない、使えない」のダメダメ三拍子にいったい何だったのだろうと思ったのでした。
結局フォトCDはデータを読みとってしまったので処分したのだがその時も笑ってしまった、ラベル面にガムテープを貼って勢いよく引っ剥がすといとも簡単にデータ記録層がはがれたのである。
永久保存なんてとても無理だと分かりました。(笑)
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