基本、餃子は味噌ダレで
食にまつわるエッセイは好きで、古本屋やブックオフで見つけてきてよく読むが、最近読んだのは12年前に出版された47都道府県別の味自慢についてのエッセイ。
当然ながら我が兵庫県はどう書かれているか気になったので真っ先にそのページを開いたが、兵庫県と言っておきながら、中身はほぼ神戸のことばかりで笑ってしまった。
神戸ビーフにそばめし、豚まん、メロンパンとサンライズのこと、ほんの少しだけ明石の明石焼きのことが出ていたが、かなり偏った兵庫県のイメージ、まだまだ色いろあるんですけどね。
その中で神戸は餃子を味噌ダレで食べ、関西でも神戸だけの現象と書かれていたのは、ちょっとマニアックなところを突いていて意外だった。
今でこそグルメ系番組やネットなどのおかげもあって、たくさんの方に知られるところとなったが、学生の頃など、大阪の友人に通じなかったことがあったので。
餃子専門店は当然だが、そういえば街中の大衆中華料理屋でも味噌ダレを置いてくれていたのを思い出した。テーブルに並んでなくても言えば出してくれる、親切に壁のお品書きの餃子の横に「味噌ダレが御入用のお客様はお申しつけ下さい」と書いてある店もあった。
よくブログ記事になっていた外食チェーン店の「餃子の王将」も神戸では味噌ダレを出してくれる店があると言っていたのはもう昔話、今では他府県の王将でも神戸にあやかってか味噌ダレを売りにしているお店が増えている。
全国どこでも味噌ダレで餃子を食べられるのはありがたいので、どんどん増えていただきたい今日このごろ。
いや~実際味噌ダレで食べると旨いんですよ奥さん。(笑)
で、この味噌ダレ、お店によって味が違うのはもちろん、人によって食べ方に一家言あって、タレの小皿の中に自分の世界を描くわけですな。
私は味噌ダレに醤油ほんの少し、お酢多目のさっぱりしたタレが好きですが、醤油多目がいい人もいるし、味噌ダレのみどっぷり付ける派も当然いるわけで。
自宅で似た感じのものを作るには、練りごまと味噌を同量合わせ、醤油、酢、ラー油を大きめのお猪口の中で混ぜ合わせて作る、チョットずつ混ぜて味見しながら作っていると量が増えるので、お猪口ぐらいの大きさの入れ物で作ってちょうどいい量になる。
以前ある餃子屋さんで、味噌ダレを作っているところを見たが、何度もミキサーで豪快に作っていて、聞いたらそれで一日分だといっていた。
それだけの味噌ダレを消費するとしたら餃子はいったい何人前ぐらい売り上げるのか、すごい量である。
基本、餃子は味噌ダレで、神戸っ子の常識です。
餃子好きで、ここを知らん人はおらんでしょう。何回食ってもやっぱり旨いな。小さなお店なので、いつもイッパイのことが多くて、最近は生を買って帰って家で焼くことが多いですな。
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