PC自作への道2 仕様をどうしよう編
なぜ山に登るのか、そこに山があるからと言った登山家がいたが、なぜ自作するのかと聞かれれば、そこに望むパソコンがないから。
メーカー製パソコンはまずこちらの希望通りのものなんてないし、組立系ショップやメーカーのBTOパソコンも望み通りのスペックにすると価格もそれなり、以外と高くつく。しかも微妙なところで選択肢が無かったりするのが不満を感じる。結局、自作が一番自分の望みや選ぶパーツに納得できて、安上がりだと9年前始めて自作したときに思った。
ネットで自作パソコンについて調べてみると、圧倒的に多いのがゲーマー向け自作記事、次に多いのがオーバークロッカー向けの自作記事、これはパソコンそのものの能力を限界までチューニングし、ベンチマークテストのスコアに命を懸けている人たちだ。このふたつが二大勢力。それ以外だと動画編集を快適にする、テレビ番組の丸ごと録画、デザインなどのクリエーター向け、デジカメ写真の編集(RAW現像)などなど。
私の場合はこの写真編集に特化したマシンを自作することが目的である。で、客観的に今のパソコンの使い方をみてみると、写真編集に使っているAdobe Lightroom以外はそんなにパワーを必要としない軽いアプリばかりなのでLightroomがサクサク動けば他も快適ということになる。それでそこを基準に仕様を固めていくことにした。
まずLightroomはCPU依存の高いアプリなのでクアッドコアは必須、IntelのCorei5かi7を候補に。チップセットは現在主流がZ97かH97だが、オーバークロックなどしないのでH97で充分、これでマザーボードの値段をだいぶ安くできる。
メモリは8GBを2枚か4GBを2枚と考えたがとりあえず値段を安くするため4GBを2枚にして足りなければもう2枚増設とする。ま、足りないことはないだろうけどね。
PCケースは今のものを流用、9年前の自作の時、ミドルタワーの結構お高いケースを買ったので(実はコレが一番高かった)拡張性も丈夫さも充分。
電源ユニットも流用、当時300Wが主流だったが余裕をみて500Wのかなり良い電源を買っていたのが幸いした。電源ユニットの仕様を見ると耐用時間10万時間と出ていたが、一日24時間365日使って11年ちょっと、週末にガンガン使うぐらいの使い方ではまだまだ大丈夫。
ハードディスクは写真データてんこ盛りなのでそのままデータドライブとして使うことにして、今時のトレンドというか当たり前になりつつあるSSDを導入して、システムとアプリはここに入れ高速化を狙いたい。
現在システムドライブとして使っているのはパーティションを切った100GBで56GBしか使ってないので、SSDは120GBあれば充分、値段もこなれているし今時の自作としては外せない部分。
グラフィックボードはCPU内蔵のもので充分なのでパス。これはAdobeが公開しているLightroomの「パフォーマンスを最適化」という文書などを調べて分かったから。
CD/DVDドライブもパス。インストールの時ぐらいしか使わないものに無駄金を使う気はないのでノートパソコン用に持っているUSB接続のものでしのぐ事にする。
予算5万円で何とかなるかなとパーツ選びをしてみたところ、CPUはCorei5で約2万5千円ぐらいまで、マザーボード約9000円、メモリ約8000円、SSD約8000円という見積もりがでた。
しか~し、自作道は予算とスペックの戦いである。もう少し出せば上の性能が手にはいるとなるとパーツ選びは実に悩ましい。
今ケチって数年先にまた自作するハメになるか、思い切って長く使えるものを組むか、ここが自作道の醍醐味、予算オーバーをどこまで容認できるか人間の懐の深さを試されているといっても過言ではないのだ。(笑)
で、まずはCPU選び。我が家のiMACのCPUはCorei3、その上位のi5を選んだが、もうワンランク上げてi7にしたい、i7のハイパースレッディング技術(ひとつの物理CPUをOSから二つの論理CPUに見せる技術、複数の命令を同時処理できるので高速)はLightroomに有効で高速化できるからだ、プラス1万円ちょっと。ココは行っときますよ男ですから。
ついでにSSDも初めてなので、価格よりも信頼性と耐久性重視で評判のいいものということで手堅くIntelか、東芝製SSDを採用しているCFDか。見積もりをしてみると完全に予算オーバーしてしまうが、え~い清水の舞台から重石背負ってバンジージャンプだっ。(続く)
9年間ご苦労様の自作初号機の中身
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