PLフィルターで秋空を
物の表面に光の反射があると,明瞭にそのものが見えないという現象が起こる。
例えばお店のショーウインドーが光って中の物がよく見えないとか、水面が光ってサンゴ礁の美しさが見えないとかである。
空の色も同じように、空気中の水蒸気が太陽光に反射して、青い色の見え方が変わる。同じ青空でも、水色に近い青だったり、紺色に近い青だったりする。
空気の乾燥した水分の少ない季節の朝は、青空が本当に気持ちいいぐらいの紺碧の空だ。
反対に夏の昼間など入道雲がもくもく出る頃の空はくすんで見える。反射を抑えれば物の本来の色で写真に写ってくれるということだ。
そこで登場するのがPLフィルター。偏光フィルターとも呼ばれ、光の波長を一定方向に制限する機能があるフィルターで、物の表面の余分な反射を抑制することができる。
レンズの前に付けるフィルターで、二重構造になっていて360度回転する。ファインダーを覗きながら、ゆっくり回転させると写したいものの表面の反射が消えたり強くなったりが分かるので使い方は簡単だ。
ただしそのぶん露出倍数が掛かるのでシャッタースピードがスローになる、手ぶれには充分注意して撮って下さい。
これからの季節、空の色がきれいなるので、PLフィルターでさらに強調してみるのはどうですか。まだ早いが、紅葉にも効くフィルターです。隅田川を運航する松本零士氏デザインの「ヒミコ」を撮影。ISO感度100に設定していたので、1/250秒 F8半だが、PLフィルターをめいっぱい効かせたので1/125秒 F5.6半だった。露出2段落ちということになる。おかげで空も青く、船のガラスの反射がなくなって中の様子も分かる、水面の色も濃い。
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