カメラ選びが実は楽しい。
目玉は二つ、腕は二本、一度に操作できるカメラは一台だけ、なのになぜかカメラはいっぱい持っている。
剣豪なら二刀流、ガンマンなら二丁拳銃というのもあるだろうが、両手にカメラを持って、両目で見ながら写真を撮るなんて事はできっこない。なのになぜだかカメラはいっぱいある。
だから欲張ってしまう。
フィルムカメラメインだが、デジタルカメラでも押さえておこうと持ち物が増える。
フィルムカメラは35ミリと中判でも撮っておきたいと、これまた持ち物が増える。
気が付けばタダの荷物持ち、軽快に歩き回れるはずもなく、途中で萎えて本日終了、行きつけの酒場で乾杯。
それが今までの私でした。
しか~し、人間齢を重ねると神様がイロイロ体のことを調節してくれるモノですな。
まず足腰が弱って、ショルダーバッグにカメラぎっしりが辛くなってリュックタイプのカメラバッグに。
リュックだと出し入れがしにくいので、常時首に下げた一台だけを頻繁に使うことに。
使うこともなくリュックに入ったままのカメラはいったい何だったのだということで次からは装備が軽く。
次に、老眼が進んで、ピント合わせが不安なので、一眼レフ、二眼レフの持ち出し率が低くなって代わりにレンジファインダーや目測のカメラを使うことが多くなる。
撮る量やスタンスも変わって、バカみたいにいろんな種類のフィルムを持ち歩かなくなったし、「今日はましかく写真だけ」みたいに目的を絞ってカメラを選ぶようにもなった。
そう考えると、一度に持ち出すカメラは最大で2台まで、これなら両肩に下げられる。でも出来れば吟味して1台に絞りたい。フィルムは1種類だけを数本、ハーフサイズカメラならたくさん撮れるのでもっとフィルムを減らしてもいいかな。
2台持ちの時は全く性格の違う組み合わせで。二眼レフとハーフサイズとか、デジタル一眼レフとスプリングカメラとか、歩くペースに負担にならないように重量も考えて。
あれもこれも持って出ても使い切らずに途中で疲れて萎えてしまうのなら、軽装で歩き回って撮影後はさわやかに乾杯といきたい。
本当のところは、どのカメラを持って出ようか考えているときが一番楽しかったりするのですけどね。
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