フィルムのことを少しばかり
私がメインで使っているフィルムは、リバーサル(スライド)フィルムのフジクロームベルビア、もうほとんどこればっかりという感じで発売以来ずっと使っている 。
あとネガフィルムをごくたまに使う程度、モノクロは使わなくなって、代わりにカラーと同じ現像処理のイルフォードXP2とコダックBW400CNで楽しんでいる。
自宅に暗室を造れるのならもう一度モノクロをやってみたいと思うが、経済的にも、場所も、時間もすべてが難しいので、もしやるのならレンタル暗室ということになると思う。
昔はネガフィルムも良く使っていたのだが、リバーサルフィルムを使うようになってどんどん使用量が減ってしまった。
やはりネガフィルムは腕のいいプリント屋さんが後ろについていてくれてはじめて成り立つものだと思う。スピードプリントや、安売りプリントの質の低い「写っているものが分かる程度」のプリント屋さんがデジカメ普及のおかげであっという間になくなったのもそのあたりが原因ではないか、自宅のインクジェットプリンタで出した方がきれいだったりするのでね。私もラボのプリントに失望していたひとりです。
リバーサルフィルムを使うのは、撮影後、現像から上がってくればそれで完結しているので、ネガのようにプリントするまで何が写っているかわからないということが無い。
微妙な露出の違いがダイレクトに現れるので、撮影現場で自分の味付けができることである。あとは色合いが好きだということかな。
撮ったあとのワークフローは、ニコンのフィルムスキャナで読み込み、キヤノンのインクジェットプリンタで出す。
リバーサルならライトテーブルにフィルムを置いて、それを見ながら色あわせができるので楽だ。そのためにモニターはちゃんとキャリブレーションのできるものが必要。
ちなみに今使っているのはナナオのCG241W、昔からモニターだけは高くてもいいものを使ってきた、パソコンで処理する以上、モニタの画像がすべての判断基準になるので。
写真をやっていてモニターにお金をかけない人の、色や画質の話は一切信じない、たいていそういう人に限って機材のせいにするのはなぜ。
モニターがいいので安いプリンタでもちゃんとした色で出ます、だから高いプリンターは要らない。オーバースペックな物にお金をかけるなら、フィルム1本余分に楽しむ方がずっと楽しいのでね。
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コメント
こんにちは。
私はネガフィルム派です。
以前はポジフィルムも使用していました。
スライドプロジェクターで見ると、とてもきれいでしたね。
ただし、気に入ったものをプリントしようとすると、インターネガを起こしてプリントするので、画質がよくないし、ダイレクトプリントも試したが、ネガからのプリントに遠く及ばなかったです。
今はネガをスキャナーで読み込んで、パソコンで見ています。
小さなプリントはインクジェットプリンターで印刷します。
美術展出品用プリントはネガをプロラボに送り、全紙にプリントしています。
これでデジタルの作品に見劣りしません。
ただし、今ならおっしゃるようにポジをスキャニングするのがよさそうですが、インクジェットプリンターはノズルの詰まりなどのトラブルがあり、これも万全ではありません。
ネガフィルムは露出のラチチュードが広く、使いやすいです。
特に古いカメラを使う私の場合、露出計の精度やシャッター速度の精度に信頼が置けないこともあり、ネガフィルムだと助かります。
投稿: Shinmatsu | 2014年8月31日 (日) 10時03分
Shinmatsu様。おはようございます。
私も修理したカメラのテスト撮影にはネガフィルムを使っていました。OKなら次はリバーサルで撮影という流れです。若いころ写真展用にポジのダイレクトプリントをしたところ、全く納得できない仕上がりなのに料金だけ高くて失望。ちょうどそのころぐらいにフィルムスキャナや写真画質のインクジェットプリンターが発売されたこともあって「自分で何とかしよう」と乗り換えてしまった派です。
写真中心のミニコミ誌を作っていたこともあって、プリンターは10台ぐらい、フィルムスキャナも4台ほど使いつぶしました。インクカートリッジのストックが押入れいっぱい、用紙も業務用の段ボール箱入りのものを使っていたので家の中は印刷屋さん状態でした。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2014年8月31日 (日) 10時33分