デジタル一眼レフ、事始めの頃
フィルム一眼レフのEOS-1Nを主力で使いながら、そろそろ騒がしくなってきたデジタル一眼レフのことも気になっていた頃、キヤノンからEOS10Dの発表があった。
EOSのレンズは何本か持っていたのでボディだけを購入すればよい。しかし、フィルム一眼レフに比べてデジタル一眼レフはだいぶ値段が下がってきたとはいえ、まだまだかなり高い買い物だった。
そこで、写真に年間どれぐらいの金額を使っているのか調べ、それを撮影カット数で割って、1コマあたりにかかる費用を算出してみた。EOS10Dで何カットぐらい撮れば元が取れるのか、地味な計算をしてみたのである。
結果、約半年と出た。ならばとさっそく予約。発売日、入荷の電話にいそいそとお店へ、フィルムカメラなら、その場ですぐ使えるのだが、そこがデジタルカメラのもどかしいところ、バッテリーの充電という儀式が待っているのだ。
持ち帰り充電をしつつ、ストラップなんぞをつけたりする。次の日、手持ちのCFカードが満杯になるまで撮り歩いた。フィルムのときは交換のたびに一休みできたのだが、デジタルだとそれがないぶん休むことなく撮り続け、しかもはるかに多くのカットを撮ってしまうということが分かった。
結局、半年どころか三ヶ月もたたないうちに、元を取ってしまったのである。その後EOS10Dはトップカバーの塗装がハゲハゲになるまで使い、次のカメラを買うときに下取りに出してしまったのだが、下取り価格は二束三文、涙も鼻血も出ないような金額だった。
デジタルになって写真はたくさん撮れるようになったが、カメラの値打ちは新機種が出るまでのはかないものだというのがよく分かった。
現在主力で使っているEOS 5D MarkIIも、もうすっかり旧機種であるが、画質に不満はないし、デジタル一眼レフとしては長く使えているいいカメラだと思う。もちろん新機種が気にならないわけではないが。記念すべき初めてのデジタル一眼レフEOS10D最初のカット。日付を見ると2003年3月23日になっていた。
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