風景写真と電線
ある風景写真の大家が著書の中で、日本の自然風景には、何かしらの人工物があるので十分注意して撮影したいものであるというようなことを書いていた。
つまり、電線や、鉄塔や、ガードレールなどのことである。
純粋に自然風景だけを撮るなら、じゃまなだけのものだが、とはいえ必要だから存在しているわけで、そのあたりは難しい問題がある。写真に撮られるために物事は存在しているわけではないからだ。
ならば何とか写らないように工夫するしかないのだが、積極的に取り入れてしまうのも新しい風景写真として成り立つのではないのか。
いつまでも絵葉書のような風景写真でなくてもいいだろうに。
自然風景の中の人工物は困るのに、富士山にゴミを捨てるのはOKな国のネイチャーフォトというのを見てみたい気がする。
私の場合は街の写真なので、100%人工物。自然などカケラもないような景色ばかりである。
自然のものが混じる方が違和感があるような所ばかりを撮っているので、電線だろうがなんだろうがぜんぜんOKだ。
道端に落ちているゴミも含めて「街の写真」、そう思って撮っているから、逆に大自然100%の所に連れて行かれると不安になるかもしれない。
思わず、空き缶やコンビニの袋が落ちてないか探したりして。(笑)
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コメント
こんにちは。
横須賀美術館にたくさんある
朝井閑右衛門の電線風景みたいな写真ですね。
かっこいい。
投稿: Myrrh | 2014年4月27日 (日) 09時38分
こんにちは、コメントありがとうございます。
朝井閑右衛門は知りませんでした。ネットで調べてなるほどと思いました。電線が気になる点は私も似ているかもしれません。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2014年4月27日 (日) 19時45分