いかなごの釘煮とデジカメ
神戸名物の珍味に、いかなごの釘煮というものがある。
生きたいかなごを醤油、砂糖、みりんなどで水気がなくなるまで炊いた、一種の佃煮であるが、見た目が折れた釘のように見えるから釘煮という名前が付いたという説と、釘煎りという漁師料理が訛ってそう呼ばれるようになったという説がある。
とにかく私にとっては子供の頃からの味で、宅配便のいかなご宅急便とか、郵便局のいかなご地方発送ののぼりを見ると春を感じる。
今でもこの季節になると、朝から魚屋の前におばちゃんが行列をつくる。傷みやすい魚なので、漁から揚がったら漁港から走って運ばれてくるのを、待ち構えるように買って行き、すぐに家で炊くのだ。
各家庭で味付けにこだわりがあるのも特徴だ。たかが釘煮だが、毎年トレンドというものがあって、生姜風味が流行ったり、柚子風味だったり、山椒でちょっとピリ辛だったりなかなか奥が深い。
そういえばデジタルカメラも毎年新しいトレンドがある、手ぶれ補正はもはや当然、HD動画、フェイスキャッチ、スマイルシャッター、アートフィルター、GPS、WiFiでスマートフォンと連携などなど、よく毎年次から次へと、いろんなことを思いつくなあと感心するが、実際使われているのだろうか。
いかなごは鮮度、デジカメはカメラの基本がダメならどんな味付けをしても食えないと思うのだが。
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コメント
いかなごは初めて聞きました、「いなご」と一文字違い、食べ方は似ていて物は別物、食感も違うんでしょうね?いなご=バッタですから。
デジカメ、同感です。
投稿: よこ | 2014年3月 8日 (土) 10時10分
よこ様、こんにちは。
イナゴはまだ食べたことがありません。デパートの物産展で見たことは有りますが、さすがに試食はしませんでした。ちょっと勇気がいるかも。
投稿: よもかめ亭主 | 2014年3月 8日 (土) 14時22分
イナゴは普通の甘辛い佃煮で見た目だけが気になるのだと思いますが、味や食感は小女子の佃煮とほぼ同じです。
投稿: よこ | 2014年3月10日 (月) 08時27分
確かに見た目、すご~く気になりますね。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2014年3月15日 (土) 10時41分