DはデラックスのD PEN D2
大口径レンズのペンDシリーズは、専用フードが似合うと思う。意外とよく見かけるので揃えておきたいものである。
ハーフサイズカメラの代名詞といっていいオリンパスペンシリーズは、初代のペンに続き、そのままスペックアップしたペンSがあった。
その後、露出を自動化して、シャッターボタンを押すだけで誰でも写真が撮れるEEシリーズ、大口径の明るいレンズを搭載し、より高性能で本格的なカメラを目指したDシリーズ、一眼レフタイプのFシリーズへと進化していく。
いまどきのカメラはその名前や型番にDと付けば大抵デジタルカメラであることを表しているが、このペンDシリーズのDとはデラックスの頭文字である、ちょっとランクが上ということだろう。Dシリーズには、露出計にセレンを使ったペンD、より精度の高いCdS(硫化カドミウムセル)露出計に変更したペンD2、D2のレンズをより大口径の明るいものにしたペンD3の3機種があった。CdSに変わったD2、D3は、露出計を動かすために電池が必要になったが、ジャンクで見つかるものは大抵この部分が断線などでだめになっているものが多い。
今回取り上げたペンD2はジャンク品ではなかったのだが、お店の主人がテストしてみると、露出計が全く動かない。
「修理済むまで、店に出されへんな」というのを、自分で直すからと、もともとかなり安い値段設定だったのを更に半額で買った。結果的にジャンクより安かったのである。
中を開けると電線と接点が腐食していたので、新しく引き直して完了。それ以外の部分はもともと何とも無かったので、これだけの修理ですんだ。実際のところ、いつも単体露出計を持ち歩いているので、直らなかったとしても気にならなかったのだが。
撮るときはいつもマニュアル露出で、何だかその方が似合うような気がする小さな実力者である。
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コメント
こんにちは。
D2は父親が所有しておりました。(今でもあります)
露出計は30数年前からダメになってました(笑)
電池を入れ替えて一瞬針が動いたのを見た事がありますが、ほんの一瞬でした。動いた後はうんともすんとも…(笑)断線だとは思いますが、何故かこのカメラだけは分解修理してはイケナイ気がしてます。自分が購入した物ではないからかもしれません。
フードは見掛けた事がありません。探してみます。
投稿: 想桜 | 2014年3月17日 (月) 17時25分
このカメラに限らすこの頃のカメラはしっかりしていてカッコいいです。
今のカメラとこの頃のカメラで違いが出るのは
各人のピント合わせのセンス(個性)が大きいのでしょうね?
キチンと奇麗にピントが合っているようでも何か
デジタルとは違います、そんなのも古いカメラの魅力ですね。
投稿: よこ | 2014年3月19日 (水) 08時47分
想桜様、おはようございます。
断線はこのカメラの持病のようですね。専用フードはかぶせて収納する際にピントレバーを避ける切り欠きがあるのですぐわかります。ジャンクでもときどき見かけますね。
投稿: よもかめ亭主 | 2014年3月21日 (金) 07時00分
よこ様、おはようございます。
目測ピント合わせのカメラを使っていると、距離感が養われるような気がします。機械任せで撮っていないことが、かえって充実していたりしますね。
投稿: よもかめ亭主 | 2014年3月21日 (金) 07時04分
数年前のことです。
隣県のカメラ店でオリンパスDを入手しました。
付属のケースに所有者らしき名前**市** と書かれてありました。
偶然私が居住する市だったので、電話帳で名前を調べ、連絡をとってみました。
本人と連絡が取れ、譲ってもかまわないと言いましたが、そのカメラは確かに以前に所有していたが、今は全く未練がないというつれない返事でした。
投稿: Shinmatsu | 2014年8月10日 (日) 08時15分
興味がなくなって処分されたのでしょうね。カメラももうそこには戻りたくないと思っているかもしれません。
投稿: よもかめ亭主 | 2014年8月10日 (日) 13時07分