思い入れの強い写真
写真を撮る人も、撮られる人もどちらにも言えることなのだが、思い入れの強すぎる写真というのは、それを見せられる側にとって困る部分がある。
見る側の評価や判断に委ねてくれればいいのに、撮ったときの苦労話や、写っているものの良さについて見せられる側の気持ちなど無視して語られるので困るのだ。
一番多いのが子供の写真や、ペットの写真。撮った本人にすれば可愛くてしょうがないのは分かるが、だからどうしたというのが見せられる側の偽らざる気持ちである。
とりあえずそこで意見したところで、人間関係が殺伐となるだけなので、大人の対応で、笑顔など浮かべつつ差しさわりのない褒め言葉で急場を脱するしかない。
次に多いのが、有名人と一緒に撮った写真の自慢である。有名人とお知り合いだというのはよく分かったし、それだけ顔が広いというのも理解できるが、それをわざわざ一緒にピースやガッツポーズをしている写真で見せられても、そのときのあなたの舞い上がり具合しか写っていないのにどう答えればいいのか。
写真を見せられて、旨い言葉が浮かばないときほど焦ることはない、思わず落語の「子褒め」を思い出してしまった。
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- もう動画はいいから、写真と分けたカメラが欲しい。(2023.05.27)
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