今年一年のカメラから
大阪で、年に二回「クラシック&中古カメラフェア」というのが開催されるので、楽しみに出かけるのだが、毎回人気なのはジャンクワゴンセール。
わけありカメラや部品、アクセサリー類が平台のワゴンに盛ってあって、客はその中から目当ての品を見付けるという、完全早い者勝ちの世界なのである。
ジャンクワゴン開催日は、少しでも遅れていくと、もう入り込む隙間は無い。
何とかして体をねじ込ませて最前列に出るしかないが、そこへたどり着いたとしても目当てのブツは自分の目の前に都合よくあるとは限らないので、手を伸ばし、背伸びをし、けん制しつつ、たぐり寄せて確保することになる。
ブツは一度手にしたら放してはいけない、どこからか手が出てきて、たちまちはるか彼方に消えてしまう。他人が手にしているブツも、注意しておかなくてはならない。いつ気が変わって台の上へ戻すかもしれないからだ。手にとって、眺めながら何度も首をかしげている人は、今一歩、踏ん切りがつかずに迷っている状態なので戻す確率が高い要マークの人である。
以前粘り強くマークして一台ゲットしたことがある。何度もいじりながらシャッターが押せないので、最後台に戻したところをいただいた。
そのカメラはフィルムを装てんするまでシャッターが下りない構造のカメラで、動作確認にはちょっとしたコツがいる、その方はそれをご存じなかったのだろう、いじってみると完動品だった、ラッキー!お宝ゲット。
こうして今年もカメラが集まってきた。
「目ん玉は二つしかないのに、何でそんなにカメラがいるの」家人の言葉である、
「足は二本しかないのに、何でそんなに靴があるねん」と言い返すつもりの言葉を呑み込み、曖昧な笑顔で応える年の瀬の私なのである。
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