発想は面白いが…フジTW-3
1985年フジフィルムから発売されたハーフサイズの写真が撮れるカメラである。
ハーフサイズのブームはもう終わっていた時代に登場したのは、前年に同じフィルムメーカーのコニカからコニカレコーダーというハーフサイズカメラが発売されたことに対する対抗意識からか。
ボディ前面の円盤のような部分を回すことで、広角と、望遠に切り替えることができるのが最大の特徴、ただし広角側だと自動的にフラッシュがポップアップしてくれるので結構じゃまだ。
レンズはF8固定、ピントは広角がパンフォーカス、望遠が3点ゾーンフォーカスのため、望遠で撮影のときにピント合わせを忘れることがたびたびあった。
フィルム装てんすると、いったんすべてを巻き取ってしまい、撮影するたびにパトローネに巻き戻していくプレワインディング方式なので、途中で間違って裏ぶたを開けてしまっても今まで撮った写真は助かる、最初の巻取りに時間がかかるが。
コニカレコーダーを真似たのか、フィルムは下から上への縦送り、おかげでハーフサイズカメラでありながら、普通に構えて横位置写真が撮れる。
他にも連写機能や、テレビの画面を複写するためのモードなど、なかなか魅力的でパシャパシャ撮り歩くにはいいカメラなのだが、なぜか持ち出し率が低いのは、電池の問題と、プラスチックカメラだからかもしれない。
実はこのカメラ、ユーザーで電池交換ができない。寿命の長いリチウム電池が入っているので、通常の使用なら電池交換が不要というメーカーの考えのようだがこれは失敗だったと思う。
カメラの分解修理も趣味なので電池交換は何という事は無い作業だが、そこまでしてまで使う気にはならないので電池を消耗しないように置いたままである。
後はプラスチックの質感と、当時のウオークマンやラジカセに似たデザインが好きではないからだ。
発想は面白かったが撮るのは面白くないカメラという位置付けになってしまった。
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コメント
こんにちは。
毎日コメントすいません(笑)
このカメラも持っています。
ネックはやはり電池交換ですね~。
かなり前ですがカメラ屋さんに電池交換を依頼した事があります。メーカー送りで無事交換されてきましたが、メーカーから「次は多分できない」というメッセージ付きでした…(笑)
それを聞いたら急に撮る気が失せてしましました(笑)
投稿: 想桜 | 2013年11月19日 (火) 11時48分
こんにちは。
連続コメントありがとうございます!(笑)
電池は現行品のリチウム電池CR123Aで代用できるようです。参考までhttp://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/16/news006.html
しかし、そこまでして使うかなーというのが正直なところです。飾ったまんまもかわいそうなのですが。
投稿: よもカメ亭主 | 2013年11月23日 (土) 12時59分