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2013年11月

2013年11月30日 (土)

アイドルの時代

いま一番人気のあるアイドルって誰ですか。
AKB48の人気のおかげでアイドルグループなるものがそこかしこにいっぱいできているようだが、今時はグループにしないと売れないのですかね。
ま、可愛らしいお嬢さんが、元気にはつらつと歌って踊る姿を見て、落ち込む奴はいませんわな、元気をもらえますし、話題にもなりますわ。
私の世代は、一番アイドルが輝いていた時代に、まみれたのではないかと思っている。
最初にアイドルを意識したのは、小学校5年生だったと思うが、天地真理さんだった。女性といえば、母親とおばあちゃん、学校の先生にクラスメイト、市場や駄菓子屋のおばちゃんぐらいしか周りにいなかったときに、いきなり天地真理である。あまりにきれい過ぎて、別の生き物かと思った。
クラスでは、「天地真理はウンコせえへんらしいで。」というウワサが、まことしやかに囁かれていた時代である。
その後に出てきた麻丘めぐみさんも、フランス人形がそのままテレビに出ているような人だった。「背中に電池が入って動いとるらしい。」と、これまたウワサになった。
その後、スター誕生というオーディション番組からアイドルが次々デビュー、花の中三トリオとかまさにアイドル全盛時代。
ザ・ベストテンなどの歌番組もたくさんあったし、バラエティー番組でもアイドルがよく出てきた。その頃よく読んでいた雑誌の表紙にはたいていアイドルだったし、ポスター盗難がニュースになったりもした。ある意味どこもかしこもアイドルだらけだったような。
こちらも色気づく年頃だったので、アイドルしか見えてなかったのかもしれませんな。
えっ、男性アイドル?興味なかったモンで。

110122_34robotblog 消防署とか警察のポスターもよくアイドルを使ってますな。目を惹くからでしょうネ。

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2013年11月28日 (木)

EF24-105mmF4L IS USM

キヤノンの赤帯ことLレンズシリーズの中ではこれ一本でOKな高倍率ズームである。
出た当初はフレアが出てリコールになったり、何かと問題のあったレンズだが最近はそういうことも聞かなくなって安心して使えるレンズになっている。
開放F値をF4に抑えたことでコンパクトにでき、私が主力で使っているEF16-35mmF2.8L USMとあまり変わらない大きさ重さで使い勝手はとてもいい。
何より、手ぶれ補正が内蔵されているので、撮影条件の悪いときでもずいぶん助けられている。
手ぶれ補正は一度使うと手放せませんな。
これに高感度撮影で夜の街でもサクサク撮り歩くことができる。昔じゃ考えられないスゴイことなのだが、人間楽を覚えるとすぐにそれに慣れてしまうもので、たまに手ぶれ補正もなければ、高感度も使えないフィルム時代の古い一眼レフカメラを引っ張り出してきて使うと、ホールディングがいい加減になっていて手ぶれ写真を量産してしまったりする。
昔に比べてカメラはデジタルで厚みが増し、レンズはズームレンズで大きくなってしまったので、手の小さい私などはホールディングがやや甘くなっているのだが、それでもテクノロジーのおかげできれいに撮れる。
これからは頼れるものには頼り切って、撮ることを楽しむのが正解なのかもと思いつつも、なぜか撮った満足感が薄いのはどうしてだろうか。

_mg_3310blog1/125秒 F4 ISO3200 焦点距離105mm 手ぶれ補正と高感度のおかげで撮れる写真の幅は広がったけど、安易に撮ってしまいますなぁ。

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2013年11月26日 (火)

ポートタワー50周年

L00061blog 1987年のポートタワー。キヤノンT90、タムロンQZ-210M 85~210mm F4.5

神戸港のシンボルであるポートタワーが50周年を迎えたというニュースを見ました。
1963年(昭和38年)11月21日神戸港を見下ろす観光タワーとしてオープン。世界で初めてのパイプ構造のタワーだそう。
いろいろ調べてみると、二つの円錐台をパイプでつなぎ、135度ねじってあの鼓型の曲線を表現しているのだとか。考えた人もすごいが、作ってしまった人もすごいですな。
私にとっては小さな頃から当たり前に見てきたので、そんなすごいものだとは思ってませんでしたが、子供心に東京タワーよりもずっとカッコエエと思っておりました。
東京タワーは何度も怪獣につぶされてますが、ポートタワーも「ガメラ対バルゴン1966年」で神戸港に上陸してきたバルゴンに倒されております。(笑)
タワーとしては国内で始めてライトアップされたそうで、阪神淡路大震災でもビクともせず、わずかひと月ほどでライトアップが復活、あの灯りにはずいぶん勇気付けられたおぼえがありますな。
建設当時「鉄塔の美女」と称されたそうで、それは鼓型なので女性と同じようにくびれている姿からかもしれません。エレガントなドレスを着た女性の立ち姿に似てなくもないかも。
そういえば思い出しました。子供の頃乗り物酔いがひどかった私は、父の車で三宮や元町に出かけるとき苦痛でしょうがなかったのですが、ポートタワーが見えるとやっと目的地に着いたとホッとしたものです。
気が付けば50周年ですか。
海風の強いところで50年もよう建ってますな。おじさんは立ち飲みで1時間立っとくのがやっとだというのに。

100314bronica_06blog 2010年、7000個のLED電球を取り付ける改修工事中の腹巻を巻いたポートタワー。季節や行事にあわせて40パターンのライトアップができるようになった。ZENZABRONICA S2 NIKKOR-P 7.5cm F2.8

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2011年のポートタワー。今までの写真を見てみると結構撮っているのに驚いた。OLYMPUS-PEN FT G.Zuiko Auto-W 20mm F3.5

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2013年11月24日 (日)

仮面ライダー(の)スナック

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昔見たヒーローもののテレビ番組の話をしていたとき、仮面ライダーの話が出て、当然ながらその流れで仮面ライダースナックの話題になった。
私が小学生の頃、大ヒットしたカルビーのスナック菓子である。
菓子自体は甘すぎてあまりおいしいものではなかったが、オマケの仮面ライダーカード集めが子供たちの間で大ブームになり、ラッキーカードが出るともらえるアルバムをみんな欲しがった。
カード目当てで、買ったお菓子を食べずに捨ててしまうことが社会問題になったのも今となっては懐かしい。
同世代の方なら通じるこの話も、今の若い人にはチンプンカンプンのようだ、話していてどうにもかみ合わないので聞いてみると、仮面ライダースナックを菓子ではなく、酒場のことだと思っていたようだ。
「仮面ライダーのいるスナック」。
ガンダムバーがあるぐらいだから、あってもおかしくはないのだろうが、仮面ライダーが水割りを作っている姿は想像しにくいものがある。
おつまみはやはりカルビーのスナック菓子か。本気でやってみたら結構流行るかもしれない。
お客はみな酔っ払いに「変身」だ。

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2013年11月23日 (土)

T90が活躍できなかった場所

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キヤノンT90はオートフォーカス以外はすべて盛り込んだといっても過言ではない最高のスペックを誇ったカメラであった。
単三電池たった4本で秒4.5コマのモータードライブ内蔵、電池の持ちもすごく良かった。フラッグシップ機のNewF-1のサブカメラとしてプロの愛用者も多く、スペックだけで比べればNewF-1を超えていたとも言える。
私にとって一番たくさん写真を撮ったカメラである。
これだけの高性能でありながらT90には、プロ用機NewF-1を超えられないところがあった。
スペックだけがプロに求められるわけではないということである。
若い頃、入り浸っていた写真屋さんでいつも写真の話をしていた友人がいた。
彼は鉄道が好きで国鉄に就職したぐらいの鉄チャンで、給料のほとんどを写真につぎ込んでいたので装備もハンパでなかったが、写真のウデ前もハンパでなかった。
いつも数台のNewF-1と、プロでもおいそれと買えないようなレンズを4WDの車に積んで鉄道を撮りに行っていた。ある日のこと、彼が怒りながら店にやってきた。
聞くと、廃止になる青函連絡船を撮りに行ったところ、あまりの寒さに電池が消耗してしまい、T90は全く役に立たなかったのだそうだ。
彼いわく「開いた時刻表を押さえとく重石にしかならんかったで」。
こんな厳しい状況でも、機械と電子のハイブリッドシャッターのNewF-1は問題なく写真が撮れる。対して電気ですべてを動かしているT90は電池がなくなればただの箱。プロ用カメラとの格の違いはこんなところに現れるのである。

 

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気候の厳しいところへ行くことの無かった私は、神戸の街をT90に24ミリレンズを付けて徘徊しておりました。これは某カメラ雑誌に掲載して頂いた写真。確かテレフォンカードを貰ったような記憶がありますな。

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2013年11月21日 (木)

AirMac Extremeが簡単過ぎる

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友人のY画伯は、買ったオモチャに飽きたときの手離れの潔さが日本一のイイ男である。
おかげで彼から、RICOH GRdigitalⅢに、ipod touchに、ipad2をいずれもあり得ない低価格で譲り受け、ありがたく使わせていただいているわけだが、つい最近ipad3をぜんぜん使っていないという噂を聞きつけ、これは回収に走らねばとさっそく交渉。良心的過ぎるにもほどがあるお値打ち価格で商談成立。
今まで使っていたipad2は家内に譲り、私はipad3という2台体制になったのだが、せっかく家内に使ってもらうのに我が家には有線LANしかない。
今まではiMac内蔵のWi-Fi機能を使ってipadをつなげていたのだが、これだと常時iMacを立ち上げておかねばならない。ipadはカバーを開けてすぐにSafariでネットが見られるのが便利なのに、その為に一々iMacの電源ボタンを押して立ち上がるまで待っているというのも、何だかな~なおかしな話である。
で、無線LANにするかということになったのだが、実はここが鬼門。ネットワーク関係の設定が実は大の苦手なのだ。
過去に簡単につながるのが売りの某社無線LANルーター導入でいきなりつまずき、その後買った無線機能を持ったノートパソコンで全くつながらず結局、有線接続するはめに。
分かっている人にとってはムズカシイ事など何も無いのだろうが、分からないものにとっては専門用語がチンプンカンプンなので、取扱説明書のどこを見ればいいのかすら分からない。
ハウツー本を買い込み、知っている人に聞きまくって何とかなったが、光回線導入時に無線LANは諦めてしまった。
そういう経験があるのでネットワークがらみの設定については下手に触ってつながらなくなることのほうが怖いので、触らぬ神にたたりなしで避けていたのだ。
今回無線LANルーターを発売しているメーカのサイトなどを見てどの機種がいいのか調べてみたのだがどこも分かりづらくピンと来ない。何がイイのかさっぱりわからない説明ばかりがダラダラと。見ているだけで疲れてしまった。
やれやれと思っていたら、Macの専門誌Mac Fan11月号124頁にAirMac Extreme導入記事が。アップルがこういう製品を出していたことをすっかり忘れていましたな。記事を読むと何だかよさそう。ネットで調べて、アップルストアで聞きまくって結局買ってしまった。
というわけで、ここからが導入レポート。
外箱の構造上、開封時に落下させる恐れがあるので慎重にというクチコミを価格comで見ていたので気をつけながら開けたが、底が少し出てきたら天地を逆さにして底を抜けば問題ない。
本体に巻きつけてあるフィルムと底に貼ってあるフィルムをはがす。
本体に電源ケーブルを挿す。
電源ケーブルを挿したすぐ上にあるギカビットEthernet WANというポートにLANケーブルを挿し、もう一方をNTTが光回線導入時に設置してくれたCTU(加入者網終端装置)なるもののLANポートに挿す。
電源ケーブルをコンセントに挿すと本体前面のLEDがオレンジ色に点灯。
iMacの電源を入れしばし待つとAirMac ユーティリティなるアプリケーションが勝手に起動しAirMac Extremeとの接続を始め設定用画面が開く。
上から順に入力。まずネットワーク名は忘れなさそうな分かりやすい名前をつけた。
次にベースステーション名、これは○○のAirMac Extremeとかでいいと思う。
パスワードを決めて入力、確認用にもう一度入力。
ゲストネットワークは設定せずに次へ進み、診断と使用状況をアップルに送信にして終わり。つながるとLEDが緑色に点灯。
ipadの設定の中にあるWi-Fiで先ほどのネットワーク名とパスワードを入力すればアッサリつながった。
気が抜けるほど簡単。さすがアップル、デザインもシンプルなら使い勝手もシンプル。ほとんど何もすることがない。
家内は一々Macを立ち上げなくても家中どこでもサクサクインターネットができるので気に入っているようだ。
あまりに簡単過ぎて、ホントにこれでいいのかと逆に不安になるぐらい。
これは買って大正解、いい買い物でした。

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2013年11月19日 (火)

発想は面白いが…フジTW-3

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1985年フジフィルムから発売されたハーフサイズの写真が撮れるカメラである。
ハーフサイズのブームはもう終わっていた時代に登場したのは、前年に同じフィルムメーカーのコニカからコニカレコーダーというハーフサイズカメラが発売されたことに対する対抗意識からか。
ボディ前面の円盤のような部分を回すことで、広角と、望遠に切り替えることができるのが最大の特徴、ただし広角側だと自動的にフラッシュがポップアップしてくれるので結構じゃまだ。
レンズはF8固定、ピントは広角がパンフォーカス、望遠が3点ゾーンフォーカスのため、望遠で撮影のときにピント合わせを忘れることがたびたびあった。
フィルム装てんすると、いったんすべてを巻き取ってしまい、撮影するたびにパトローネに巻き戻していくプレワインディング方式なので、途中で間違って裏ぶたを開けてしまっても今まで撮った写真は助かる、最初の巻取りに時間がかかるが。
コニカレコーダーを真似たのか、フィルムは下から上への縦送り、おかげでハーフサイズカメラでありながら、普通に構えて横位置写真が撮れる。
他にも連写機能や、テレビの画面を複写するためのモードなど、なかなか魅力的でパシャパシャ撮り歩くにはいいカメラなのだが、なぜか持ち出し率が低いのは、電池の問題と、プラスチックカメラだからかもしれない。
実はこのカメラ、ユーザーで電池交換ができない。寿命の長いリチウム電池が入っているので、通常の使用なら電池交換が不要というメーカーの考えのようだがこれは失敗だったと思う。
カメラの分解修理も趣味なので電池交換は何という事は無い作業だが、そこまでしてまで使う気にはならないので電池を消耗しないように置いたままである。
後はプラスチックの質感と、当時のウオークマンやラジカセに似たデザインが好きではないからだ。
発想は面白かったが撮るのは面白くないカメラという位置付けになってしまった。

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2013年11月17日 (日)

人生に目標は必要だ

人生には何か目指すものがあった方がイイに決まっている。
就活中なら、何とかして○○会社に就職したいというのもあるだろう、婚活中なら、○○歳までに結婚したいというような目標だ。
「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」というのは「夢」だが、「大きくなったら自分のお金でお腹いっぱいお寿司を食べてやる」というのは「目標」だ。
夢よりもリアルで、確実に手が届きそうなもののことだと思う。
学生の頃、夏休み中、毎日バイトを三つ掛け持ちしてバイクを買った友人がいた、早朝に新聞を配り、昼間はヘルスセンターの駐車場で誘導係をし、夜は居酒屋で皿洗いという、学生でありながら、勉学の余地など全く無いスケジュールを黙々とこなすことができたのは、ノドから手が出るほどバイクが欲しかったことに他ならない。定期入れに入れたピカピカのバイクの写真をよく見せられた。
中古カメラの世界はもっと厄介だ。バイクと同じぐらいかそれを超えるような超レア、マニア向け、希少価値、コレクターズアイテムなる品モノも当然たくさんあるのだが、大抵の物が小さな目標設定で叶えることができたり、ちょっとの背伸びで何とかなる目標だったりするから悩ましい。
ある日、中古カメラ屋さんに行ったとします。
長年探しても探しても見つからなかったレンズが何故か当たり前のようにショーウインドーに並んでいたとしましょう。
さっそく店員さんを呼んで見せてもらうはずです。
お値段は希望金額よりほんのちょこっと高め、しかし今逃すともう出会えるかどうかは分からない、次来た時に、誰かに買われて無くなっていたら、何とかできなかった自分の小ささに絶対後悔するのは必死。
心はすでにチリヂリ、脂汗噴出す、呼吸乱れる、動悸早まる。
何か欠陥でもあれば思いとどまろうと、撫で回し、触りまくって調べるが、コンディションはAAランクの超美品。
悪いことに給料前プラス前借中、無い袖は振れない。目の前で天使が微笑んでいるというのに、連れて帰る事の出来ない不甲斐なさ。
もはやここまでかと思い深くため息をつき、眼を閉じた瞬間、
「御取り置きしておきましょうか?」
さてクイズです、この場合店員は、悪魔なのか天使なのかどちらでしょう。
正解、両方です(笑)。

L16746blog 目標1327店!のコマーシャルで有名なセガミ薬局の社長マスコット。各店に飾ったとして1327個必要なわけで…。

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2013年11月16日 (土)

トプコンRE58mmF1.4

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何年か前、コシナよりトプコンAuto-Topcor58mmF1.4レンズが復刻されたことがある。
今はもうカメラを作っていないが、トプコンというメーカーはカメラもレンズも美しいデザインのものが多いと思う。その中でも特にトプコンを代表する銘玉と言われるレンズを、コシナが復刻したというのが当時オドロキであった。
苦労してレンズ性能も似せたそうだが、それよりも元のレンズのあの美しい梨地とピントリングの滑り止めパターンがちゃんと復刻されているかどうかの方が気になった。マウントはニコンとM42、オリジナルのエキザクタマウントでは使い道が限られるだろうからこういう仕様にしたのだろう。
トプコンのシルバーレンズを見た後で、今のレンズを見ると、キヤノンのLレンズでさえ、安っぽいおもちゃのように見えてしまうぐらい、レンズとしての存在感が全く違うのだ。
梨地仕上げの鏡胴は美しく、前玉周囲の銘板もカッコいい。
マウントアダプタでEOS 5D MarkIIにつけてみると、ボディが黒子のように見えてしまう。

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2013年11月14日 (木)

酔っ払いの約束

大体誰でもそうだろうが、酒飲みというのは酒が入ると気が大きく、大らかになってしまって、いらぬ約束なんかをついうっかりしてしまう。
私の場合もそうで酔った勢いで「今度○○で呑みましょう」などと日にちまで決めて約束しておきながら、次の日にはさっぱり覚えていない。はて、誰と何の約束をしたか何も思い出せないのだ。
こういうことが度々あると、一緒に呑む相手も大体分かってきて、私と呑んでいるときにはそういう約束を一切しない。
だたでさえ物覚えが悪くなっているのに酒が入っているときなど相手にするほうが無駄と思ってくれているのである意味楽なのだが。
まずいのは酔っ払っていてもそういう約束事をきっちり覚えている人。向こうはちゃんと覚えているのに、こちらは全く覚えていないので、話がかみ合わない。
一緒に飲んだことだけは覚えているが、ひどいときにはそれすら覚えていなかったりする。
どうにもひどい話であるが、年々記憶喪失度合いが上がっているのでどうしようもない。
もう呑む時はひとりになるしかないか。

L14034blog元町でかなり目立つ古くからある居酒屋さん。通りかかるとなぜか撮ってしまう看板。

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2013年11月12日 (火)

カメラは簡単に壊れない

カメラ雑誌の記事で、とある若手カメラマンが、カメラはハイアマチュア向けの機種を数台使っているが問題はないといっていたのを読んだことがある。
理由は、プロ用機種は今の自分の収入ではなかなか何台も持てない。
現場では同じ機種を使うほうが操作が同じで撮影がスムーズ。
プロは、カメラの扱いを分かって使っているので、そんなにカメラを壊すことはない。
との事だ。確かにそれは言える、プロカメラマンの方を見ていると、一見ぞんざいにカメラを扱っているようで、そこは商売道具である、越えてはいけない一線を踏み外すことはしないし、外観はボロボロでも常にメンテナンスやオーバーホールをしているので、中身はピカピカである。
不思議なことに、アマチュアカメラマンで、カメラやレンズに文句を言う人に限って、使っている機材の手入れがされていないのはどういうことであろうか。
保護用に着けたフィルターは脂で虹色に光っていたり、レンズやボディーが埃で白くなっていたりは当たり前、使い方も荒っぽくて、自分の使い方の悪さを棚に上げて、カメラの丈夫さを自慢する人までいるのには恐れ入る。
「落っことしても壊れんかったんですよ~、さすがニコンですわ~ははは。」
おっさんアホかっ。
こういう人はカメラが壊れると、大げさにカメラだけでなく、そのメーカーや、買った店まで悪く言うのである。
「あの店アカンで、安モン売りつけよんねん。こないだ買うたカメラ、一発で壊れよってね~そう○○の○○○。あのメーカー、前からアカン思いよってん。多分日本で作ってへんで、中身○○製やわ。」
おまえなんかにボロクソに言われるほど日本のカメラは悪くないわいと心の中で叫ぶしかない。
おっさん頼むから黙っといてくれ。ちなみに、きちんとした使い方をしている限り、いまどきのカメラはそう簡単に壊れません。
30年以上カメラを使ってきて、今まで1回しかサービスセンターに駆け込んだことがない私が言うのだからマチガイはありません。

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壊れたカメラでの作例。レンズシャッターカメラのシャッター開閉にムラがあるとシャッター羽根の形に写りこむ。分解清掃で直った。

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2013年11月10日 (日)

マミヤスケッチのレンズフード

昔のカメラを使っていて困ることは逆光に実に弱いということだ。とにかくものの見事にフレアーが出たり,全体に白っぽくなってコントラストが落ちる。
それを思えば今時のレンズのいかに高性能なことか、少々無茶なシーンの撮影でも破綻することなく実によく写る。その分面白みにかけるところは仕方ないのだが。
昔のカメラにレンズフードは必需品だ、もちろん今のもだが。
このレンズフード、純正品にこだわりだすと泥沼にはまる、コレクターやマニアの方はつくづく大変だなと思う、たかが金属の筒が恐ろしい値段で売られているからだ。
ましかく写真が撮れるお気に入りのカメラ、マミヤスケッチも純正のフードがある。海外のマミヤファンのサイトで写真が出ていて知った、実物はクラシックカメラフェアで一度だけ見かけたが、とんでもない値段が付いていて驚いた覚えがある。
純正品にこだわらないので、直径さえ合えば他の物で代用しても全くOK。
ある日、行きつけの中古カメラ屋さんで店の主人に、
「これに合うフードない?」
と首から提げていたマミヤスケッチを見せて聞いたところ、
「うわ~またややこしいカメラ持って来るな~」
と笑いながらも、段ボール箱一杯のジャンクレンズフードの中からガチャガチャと探してくれた。
結局そこでは見つからなかったが、展示してあったレンズのものをいろいろ試してくれ、キヤノンの昔のメタルフードが直径ピッタリだと分かった。
しばらくして別のお店に行ったところショーウインドーにキヤノンのメタルフードが置いてあった。もしやと思い見せてもらうと、マミヤスケッチにピッタリ。
純正フードに比べやや長いので早速テスト、場合によっては削って短くしなくてはいけないかなと思いつつ、仕上がったフィルムを見てみたが、ケラレてなかった。
着けた姿も純正品よりかっこよかったりする、しっかりした作りのフードでチョット嬉しくなった。

_mg_4104blog純正品よりやや長いので遮光効果も高い「深いいフード」。絞り操作は少しやりにくくなるが、これは慣れてしまうしかないでしょうな。

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2013年11月 9日 (土)

パルナスの思い出

ぐっと噛みしめてごらん ママの温かい心が
お口の中に 染み透るよ~
で始まるおなじみパルナスのコマーシャルソング。今でもそらで歌えるところが自分でも感心してしまうが、おそらく昭和30~40年代生まれの関西人の方なら、この感覚は共有できるはずだ。
中村メイ子さんとボニージャックスが歌っていたことは大人になってから知ったが、あのチョット暗さのあるロシア民謡調のリズムはDNAにズンチャッチャ、ズンチャッチャと刻まれている。
子供の頃のことである、まだ今のように街中のいたるところにケーキ屋さんなんてなかった。元町や三宮の繁華街にユーハイムやゴンチャロフ、コスモポリタン、不二家、パルナスがあったぐらいだと思う。
実はパルナスのケーキの印象があまりない、ピロシキの方がなぜかよく覚えている、刻んだゆで卵が入ったピロシキである。
パルナスピロシキ、パルピロ、パルピロというコマーシャルソングも強烈だったが、あのピロシキは旨かった。中華まんを油で揚げただけみたいな今時のピロシキは私にとっては完全に「偽モン」だ。
このピロシキが今も買えるのが阪神尼崎駅にあるパンと喫茶の「モンパルナス」。通販もあるので興味のある方はどうぞ。

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030406004blog 創業者の出身地で開かれたパルナス展を見に行ったときの写真から。上、お店で使われていた看板。下、当時の製品ラインナップ。

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2013年11月 7日 (木)

ヨコシマだけど真面目。アグファイゾレッテⅠ

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シャッタースピードも三つぐらいしか選べなくて、ピント合わせも目測の中判スプリングカメラって何でこんなに安いのでしょう。
構造が単純だから故障も少なく、大衆向けにたくさん生産されたので現存数が多く、写真を撮る上で何の問題も無いのに、マニアやコレクターにアピールするだけのオーラが無いせいで中古カメラ屋さんのショーウインドーでセンターに鎮座することが無い日陰のカメラたち。
お店によってはさらにひどい扱いでジャンクワゴンで傷だらけのカメラの下敷きになって放置されていたりする。値段も二束三文、おじさんの立ち飲み2回分ぐらいからいろいろある。
なんとももったいない、「こんな値段で中判ましかく写真を楽しんでいいの?」な、カメラがいっぱいあるというのに。
安くも無ければ写りも悪い中判トイカメラにうつつをぬかしてる場合じゃありませんよってば。この際ちゃんとしたカメラで中判ましかく写真はじめませんか。
中古カメラ屋さんもライカやローライ、ハッセルみたいな高いカメラばかりえこひいきしないで、こういうカメラに光を当ててフィルムカメラファンの数を増やしてくれればと思うのですが。
デジタルカメラの普及でフィルムカメラの商売がむずかしいのは分かりますが、一律3000円ぐらいで100台ぐらい、こういうカメラたちをショーケースにズラリ並べてくれればそれはそれで魅力的だと思うのですがね。

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で、今回ご紹介するのはアグファイゾレッテⅠ(AGFA ISOLETTEⅠ)。
ネットで調べても地味すぎてあまり出てこないが、なかなかどうして貼革に入った細かな横縞柄も美しく魅力的なカメラである。
どこも悪くないのにジャンクカメラに混じって泣いていたのを救出したもの。チャチャッときれいにしたらピカピカになった。
シャッタースピードは、1/200、1/50、1/25とバルブだけ。レンズはAgfa Agnar 85mm F4.5、実に簡素なカメラである。
しかしながらフィルム屋さんのカメラにハズレ無し、実によく写る。写り具合の印象は油絵のようなこってりした感じとでも言えばいいのだろうか、ややアンダー目の露出で撮ると実に濃厚できれい。
以前紹介したPERKEOⅠよりは少しばかり大きいが、それでもコンパクトで軽量な中判カメラである。
これからの季節、コートのポケットに忍ばせて街を撮り歩くのも悪くないかななどと思ってしまった。

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121104_08isoletteblog2012年 神戸元町 高級ブランドのお店が軒を連ねる旧居留地界隈を撮り歩いてみた。

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2013年11月 5日 (火)

一人ぼっちにされた酒場

京都のとあるバーで、完全無視されたことがある。
京都という場所柄、今までいろいろ「いけず(京ことばで意地悪の意味)」に遭っているので、ある程度覚悟はできているつもりだが、あまりにあからさまだと気分が悪いものだ。
以前ミーツという情報誌に掲載の4コマ漫画で、京都のファーストフードで注文すると、無視されてお品書きを見ると「いけず0円」と書いてあるというオチに笑ってしまったが、自分がその目に遭うと笑ってなどいられない。
次来ることなど期待できない客より、毎日顔を出してくれる、常連客の方を大事にするのは分からなくは無いが、注文のとき以外、何を言っても会釈すらしないというのは、どういう了見なのか。
まるでそこに、私など居ないかのような振る舞いに居心地が悪く、早々に退散したが、帰りの電車の中で腹が立ってしょうがなかったのである。
大阪や神戸で、こんな一人ぼっちにされることなど絶対無い、大阪なんて、むしろフレンドリー過ぎるぐらいで、気が付けばお店の中は皆お友達、今日も飲みすぎてしまいましたのパラダイス状態。
やっぱりお酒は楽しく飲ませてもらいたいモンですな。

L20833blog2007年 大阪 阪急電車十三駅改札出てすぐの酒飲みのパラダイス。ここではいい思い出がいっぱいあったのだが、翌日覚えてないことが多くて。(笑)

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2013年11月 3日 (日)

ライトルームの便利なところ

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撮った写真の管理に使っているアドビライトルーム、撮った写真やスキャナで読み込んだ写真に対して、現像処理で色合いや、明るさや、いろいろな画像処理が施せるのだが、実はそういう部分を一番使っていない。
特にフィルムカメラからスキャンしてライトルームで管理している写真は、ほとんど原板のまま。撮ったときの印象と、フィルムや古いカメラの味わいを大事にしたいので、画像の加工はしないのをキホンにしている。
デジタル一眼レフで撮ったものも基本的にはいじらないが、多少フィルムの色合いに近づけることはある。
こういう画像処理は明確な意図を持ってやらないと、いくらでもいじれるので危険だ。元の写真を丁寧に撮る事の方が大事ということ。
ではライトルームで一番便利なのはどこかというと、ライブラリモジュールだ。
クラシックカメラで撮った写真は、カメラ名のフォルダごとに振り分けているが、こうしておくとフォルダの横にカメラ名と写真の枚数が表示されるので、その枚数を見れば使用頻度の低いカメラがすぐ分かる。最近使ってないカメラをまんべんなく使ってやるのに今まで撮った写真枚数が出るのが便利なのだ。
ライブラリモジュールの中のコレクションも気に入っている。ブログ掲載済み、候補、印刷待ち、印刷済み、など必要に応じて振り分けておける、複数のコレクションにまたがってもOKだ、カラーラベル、レーティングと併用するとなお便利。
もうひとつ、キーワードも便利。デジタルカメラで撮ったものはカメラ名やレンズ名がデータとして画像に書き込まれているが、フィルムからスキャナーで取り込んだクラシックカメラの画像データはスキャナ名が出てくるだけでどのカメラで撮ったのか分からないのでカメラ名やレンズ名をキーワードに付けてやれば探すときに便利なのだ。
さらにキーワードセットが作れるので、所有カメラ名をメーカーごとにセットにしたり、撮影場所や被写体によってもセットを作って登録しておける。
スライドショーとWebモジュールは全然使っていない。今のところ必要が無いので。
ほとんどライブラリモジュールだけで完結してしまうのだけれど。
やっぱり便利なんでね、おすすめします。

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2013年11月 2日 (土)

満身創痍か風格か、フジカ35-SE F2.8

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ペンタックスのMX-1というデジタルカメラはボディーカバーを昔のカメラのように、真鍮に黒い塗装を施しているそうだ。全体のテイストもちょっと昔の雰囲気で人気があるらしい。
塗装が剥げてくると金色の真鍮地金が出てきて使い込んだ感が出るというのがアピールポイントのようだ。
どのメーカーが作っても似たり寄ったりのデジタルカメラの世界で何か購買意欲をそそるような仕掛けが必要なのは分かるが、商品サイクルが早くカメラというより「写真の撮れるコンピュータ」化してしまったデジタルカメラに「使い込む」という意識があるのだろうか。
むしろこのカメラを買った人はわざと紙ヤスリ片手に塗装をはがして自分流の演出をしてしまうのではないか、私ならそうします(笑)。
ついでにストラップも中古のヨレヨレ感のあるものを探してきて付けたりするかも、デジタルカメラなんて新製品が出るまでの短い命なんでね、楽しまなくちゃ。
前回に引き続きフジカ35-SEのF2.8レンズ付きのものをご紹介。当然ながらジャンク品、しかしレンズはきれいでシャッターも動作したのでお持ち帰りしたものである。
なぜ使えるのにジャンク扱いになっていたかというと、前オーナーがかなり使い込んでいてボディーのいたるところのメッキが擦り切れて真鍮地金むき出しの年季というか満身創痍というか、かなりヨレヨレの状態、しかも使いやすくするためにレバーの上に滑り止めのゴム板を張り付けていたりボタンに目立つ色のシールが貼ってあったり各所に手を入れてカスタマイズしている個体だった。
中古カメラ屋さん的には引き取ったもののそのままではショーウインドーに並べられないややこしい物件ということになる。
手を入れて並べるかあきらめてジャンクとして流してしまうかを天秤にかけた結果、ジャンクワゴン行きになったようで、それはそれでジャンクカメラにロマンを感じる私のようなオジサンにとってありがたいお宝なのであった。
持ち帰ってよけいなカスタマイズ部分を取り去りきれいにしたら風格のあるできるカメラの出で立ちになった。
前オーナーはこればかりを使っていたのではないかと思えるぐらい使い込まれているが、各部スムーズな動作で問題なく使える。
ライトバリューシステムとやらの絞りとシャッタースピードの連動が怪しく、メーターはすでにだめだったが単体露出計は常時持ち歩いているし、マニュアルでしか使わないのでリスクを犯してまで分解することはせず清掃だけで使うことにした。
F1.9レンズ付きと同様、写りに関して何の心配も無い「当たり」カメラなので使い込まれたボディーの感触を楽しみつつ撮り歩くのが正解。
全オーナーがこれだけ使い込んでどんな名作を撮っておられたのか気になるところではある。

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