2013年10月31日 (木)
体にいいとか言われてもスポーツというものを一切しません、大嫌いですな。
自分自身のDNAの中に、スポーツ好きというのがどこにも転がっていないタイプの人間なので。
ラーメンを食べても、汗だくボトボトになるぐらい汗かきなので、自ら進んで汗をかくスポーツなどもってのほか、体を動かした後のさわやかな汗など、しんどいだけでとてもありえません。
おじさんの場合、汗というよりむしろ「滲み汁」といった方がふさわしいかもしれませんが。
何でこんなにスポーツ嫌いなのだろうと考えてみると、もともと苦手なところに、子供の頃はクラスでも一番目か二番目に体が小さかったので、何かとカモにされてばかりだったからだと思いますな。
ドッジボールなどの球技では標的に、走りは大きな子に勝てない、サッカーなど団体競技では、ついて行けなくて邪魔者。
だんだんスポーツが嫌いになって、球技では自分の所にボールが来ないように祈り、走りでは最初から諦めたグダグダ走りで、団体競技は目立たないところを逃げ回ってばかりおりました。
当然ながら楽しい訳など無いじゃないですかってんで、すっかりアンチスポーツマンになってしまいましたな。
唯一まともにできたので好きだったのは鉄棒。一人でできるし、競うことも無いのでね。休み時間は一人でくるくる回ってましたな。
私の場合、スポーツは「する」ものではなく「見る」ものなのでね、キッパリ。
ビール片手にプロ野球を、サッカーを見ながらチューハイを。これがスポーツとの正しい接し方だと思っている今日この頃。
という訳でスポーツの秋よサヨウナラ。食欲の秋を優先させていただきます。
2009年 神戸、兵庫区 OLYMPUS-PEN S 名前も、マークも、看板の書体もかっこよかったスポーツマンの店。
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2013年10月29日 (火)
2013年10月27日 (日)
レストランと聞くと身構えてしまうが、洋食屋さんと聞くと何だかホッとするのはなぜだろう。
レストランイコール、高級、高い、フレンチだとかイタリアンだとかややこしそうなイメージ、お箸は置いてない。
対して洋食屋さんは、庶民的、下町、家族経営、そしてワンプレートの料理がある。
値段の話をすれば、安くてリーズナブルなレストランと、老舗で看板料理があるような洋食屋さんでは、そんなに大差が無かったりするのですけどね。
とにかく、洋食屋さんのワンプレート料理は旨い。カレーライス、ハヤシライス、カツライス、ハンバーグライス、それ一皿で完結しているところが何だかウレシイ感じがするのは私だけか。特にランチタイムとか、ワンプレートで出てくるのが多かったような。
Aランチはミックスフライ、Bランチはエビフライとハンバーグなんて感じだった。しかもそれがステンレスの楕円形のお皿に全部乗せだったのである。
手前にご飯、奥にフライやハンバーグ、キャベツ千切り、お約束のケチャップで炒めたスパゲティ少々、これにポテトサラダが乗っかる店もあった。マグカップで味噌汁かコンソメスープが付く。
若い頃、よく行っていた洋食屋さんは、280円でランチが食えた。ビンボーだったのでよく食べたが、内容は、コロッケとぺらぺらの安いロースハムにキャベツ千切りと味噌汁、ロースハムがウインナーに、コロッケが具の無いオムレツ(これってタダの玉子焼き)に変わることもあった。
それでもコロッケやオムレツにはデミグラスソースのような洋食屋さんのソースがかかっていて旨かった。考えてみると洋食屋さんのランチって結構お得なのである。
大阪浪速区 2009/Fujica mini/喫茶店なのだが洋食も充実。ワンプレートの王道メニューがずらり。
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2013年10月26日 (土)
生き物のカラダというのは、使わない部分は退化するのだそうだ。そうして、環境に適応しながら、必要なところは発達し、そうでない所は無くなったり、退化して小さくなったりして、現在に至っているのが今の地球上の生き物たちということだ。
カメラはどうだろう、露出もピントも何もかもが、カメラ任せできれいに写るように進化して、実に便利になった。シャッターまで笑顔に反応して切ってくれるし、人物の顔は認識してくれるし、撮った写真をイラストにしてくれたり、まさに至れり尽くせりになった。
ただ残念ことに、明らかに退化したなと感じる部分がある。レンズの造りとファインダースクリーンだ。
オートフォーカスになって、誰も手動でピント合わせをしなくなったので、ピントリングはただの飾りも同然のスカスカの輪っかだし、距離目盛と連動していた被写界震度目盛りも退化してしまった(と言うか、無くなってしまった)。おかげで目で見てピントの合う範囲を知ることができなくなってしまった。
ファインダースクリーンは、明るいだけが取り柄のただのガラス板だ、これではピントのヤマ(合ったところ)がつかめない。なんだか写真を撮る上で一番大切なところが「カメラにお任せ」の名のもとに退化してしまったように思えてしまうのはなぜだろう。
上から、フィートとメートル表示がピントリングの距離目盛、その下が被写界震度目盛り、一番下が、絞りリング。真ん中の被写界震度目盛りは黄色い指標をはさんで左右対称に絞り値が目盛られている。この写真では3メートルに距離を合わせて、絞りをF8にしているので、被写界震度目盛りの左右の8の上の距離目盛を読めば、1.5メートルから無限遠までがピント範囲内にあることがすぐに分かる。昔のレンズは、きちんと目盛りが入っていたので、これで距離と絞りの関係を体得したものである。
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2013年10月24日 (木)
大阪駅がきれいになったかと思ったら、今度は駅前にグランフロント大阪なる商業施設ができてにぎわっているらしい。
駅も「今どこに立っているのかわからんようになるぐらい」様変わりしてしまったというのにさらにわけが分からなくなってしまった。
若いときならいざ知らず、この年になると人ごみがだんだん嫌いになってきて、何となく避けてしまうので、行ってみたいという気持ちよりも、「あ~当分大阪行かれへんな~」の気持ちの方が強い、典型的おっさんの証拠だ。
その土地の地図が完全に頭の中で描けないから、大阪に対して分かりづらい場所のイメージがずっとある。地下街など迷路のよう。駅の中までリニューアルして、分かりづらくなっているのなら、なおさら足が遠のく。
神戸は山と海に挟まれた横長の街なので、実に分かりやすい。山が見えるほうが北側、海が見えるほうが南側。北だの南だのと言われるよりも、山側、海側と言ってもらったほうがピンと来る。
大丸元町店の店内案内も「山側」「海側」である。神戸のような分かりやすい土地に住んでいると、どうしてもよそに出かけたときにも北側と南側を探してしまう。で、頭の中で山側、海側と置き換えて地図を見て、はじめて理解できるのである。
2009年 神戸ハーバーランド ミノルタコードにて撮影したものをEOS 5D MarkII+EF100mmF2.8マクロで複写。海があって街があって山がある、まことに分かりやすいのが神戸の特徴。
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2013年10月22日 (火)
CDがまだ無かった時代の話である。
オーディオで、音の違いが一番よくわかるのが、音の入り口のレコード針と出口のスピーカーだというのを、どこかで聞いた覚えがある。
特にスピーカーはオーディオ店の視聴ルームでスイッチを切り替えながら聞き比べさせてくれたので素人でも分かりやすかった。
これを写真に置き換えるとすれば、入り口は当然レンズ、出口はフィルム、デジタルカメラならこの部分が画像処理ソフトの差ということになってしまうのだろうか。
レンズの描写の違いを知るには、ある程度お金持ちでないと出来ないので、私には関係の無い世界だが、フィルムならまだ買うことは出来る、ただし、デジタルカメラ普及のおかげですっかり種類は減ってしまったが。
リバーサルフィルムをメインに使うようになって、フジ、コニカは日本画や水彩画のような描写、コダック、アグファは油絵のような描写というのが私が持っているフィルムに対する印象だ。
欧米のフィルムは何となくアンバーよりの重厚な色合いで、普段メインだったフジのフィルムと比べ空や緑がきれいに感じなかった覚えがある。特にややアンダーめの露出で撮ると、その重厚な発色具合が、逆に濁ったように感じて好みではなかった。
このフイルムの発色違いを知らずに大失敗したことがある。いつものフジがお店に無くて代わりにコダックのエクタクロームで、夕方に人物を撮った。上がりのフィルムを見て愕然とした。顔色が見事にまっ茶っ茶。
一本だけフジで撮った上がりと比べてもぜんぜん違う、夕方のオレンジがかった光で、色かぶりする事は予想して撮ったがここまでとは思わなかった。
以来フジのリバーサルフィルムを切らすことは一度も無くなった。
1999年 神戸ハーバーランドで夕方に撮った、夕日で色カブリしている写真、掲載写真を探していたらちょうどいいのが見つかったので。フィルムで撮っていたときには光源の色温度によってLBフィルターや、CCフィルターで補正していたのも今となっては懐かしい話である。デジタルカメラのホワイトバランスがこれに相当する。
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2013年10月20日 (日)
神戸三宮 山手迎賓館という結婚式場、実に立派な建物ですわ。昼間もいいけど、夜景もホンマ美しいですな。
世の中には、はったりが必要な場面や場合が結構ある。
例えば芸能人なんかはそうだろう、見た目が全ての世界の人たちなのだから、たとえ普段は貧乏な生活をしていたとしても、テレビとかに出る時はそれなりの芸能人らしい格好をしていないと、どうにも格好が付かない。
一年先には消えていなくなっているような、若手お笑いタレントや、アイドルなら、すぐ人々の記憶から忘れ去られてしまって、誰も気にもとめないだろうが、実績を積み上げてきた名優や、大女優といわれる人たちにとっては、それなりの存在感を身にまとっているので、服装、立ち居振る舞いにもベテランとしてのはったりが必要だと思う。
ファンとは自分の都合や勝手な思いこみで、俳優の演じた役柄のイメージというものまで、その俳優の人格に重ね合わせて見てしまうというところがあるので、渋い演技が光っているというのが持ち味の俳優が、ジャージ姿にサンダル履きでテレビに出ていたら、これはファンとして困る事なのである。
建築物にもはったりが必要な物件というのが少なからずある。例えば結婚式場。
一昔前だと「○○殿」とか「××閣」なんて名前が一般的で、建物も和風モダンな感じが当たり前だったのだが、最近ではこれでもかというような威風堂々な洋風建築で、名前も舌をかみそうなおしゃれなものが多い。時代が変わっても、はったりが必要なことは変わらないのであるが。
今は建物も、インテリジェントビルだのといって無味乾燥なただの箱のようなものが増えてしまっている。おかげでどの街も、駅前の景色なども変わりばえのしない同じ様な眺めになってしまった。
仕方のないことではあるが、そういうビルの中にテナントとして色々なお店などが入ってしまって、どれも似たような造りになってしまったことも残念である。
以前は、お店にはその店の顔があったように思う。写真館はどの街でも立派な洋館だったし、医者はちょっと怖そうな威厳のある建物だった。
どんな商売であってもその商売以外に考えられないような建物の外観があって、堂々と主張をしていたように思う。それらが集まって街の魅力になっていたのではないか。
アイドルグループのようなどこの誰だか見分けがつかないような顔より、癖も個性もある方が、人も街も魅力的だと思うのだが。
大阪寝屋川市 ノートルダムセンティア(旧名ウエストミンスターズパーク ヴェルジェ)という、これまた立派な結婚式場の建物。教会のようですが、よくぞここまで造りはりましたな~と感心するぐらいの威風堂々ぶり。
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2013年10月19日 (土)
キヤノンEF40mmF2.8レンズの話である。交換レンズの世界で、通常パンケーキタイプと呼ばれるレンズがある。何がパンケーキかというと、レンズの全長がすごく短くてパンケーキのように薄っぺらだからということらしい。
ボディーに付けてみるとその薄っぺらさに驚く、まるでボディーキャップをしているようにしか見えない。
このタイプのレンズは各社ラインナップしていてその携帯性の良さから人気はあるがやや特殊なマニア受けするレンズというポジションで、ほぼ同じ焦点距離の通常レンズより値段も高め、中古価格も結構立派である。
大好きなカメラOLYMPUS-PEN F用のパンケーキタイプのレンズなど完全にコレクターズアイテムでとんでもない値段で取り引きされている。
このように魅力的なレンズなのだが、なぜかキヤノンは今までラインナップになかった。正確に言うと過去に一本だけ出ていたが、それは取り付けられるボディーが限られている特殊なものだったので一般的な交換レンズとはいえない。
EF40mmF2.8レンズは現行のEOSシリーズのボディに付けられると言う意味で初めてキヤノンから出たパンケーキタイプのレンズと言っていいとおもう
パンケーキタイプでありながらお値段もリーズナブルで大手量販店で実売価格2万円を切るのも魅力である。去年の発売日に入手して以来持ち出し率ナンバーワンのレンズになった。
解放絞りF2.8では周辺光量が落ちるのがはっきり分かるが、これを性能が低いととるか、レンズの味わいとるかで評価が分かれるだろう。普段クラシックなフィルムカメラを楽しんでいる身からすると、これは味わいと受け取った。
正直言っておもしろい、周辺部が落ち込む分、画面中央の描写に立体感を感じる。解放絞りで撮るのが楽しいレンズである。
付けていることを意識しないコンパクトさが実に快適で、EOSユーザーなら買って損の無いレンズだと思う。
2012年 神戸元町 EOS 5D MarkII、EF40mmF2.8 STM、ISO1600 1/80秒 F2.8 夜景撮影を手持ちで撮り歩いてみた。画像クリックで拡大します。
2012年 神戸ハーバーランド EOS 5D MarkII、EF40mmF2.8 STM、ISO1600 1/640秒 F6.3 クラシックなレンズと違って今時のレンズはほんとシャープですな。画像クリックで拡大します。
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2013年10月17日 (木)
写真家の高梨豊氏の経験説によると、焦点距離年齢説というのがあるらしい。
生理的にしっくりくるレンズの焦点距離(35ミリ判換算)と年齢は一致するのだそうだ。
この説は最近になってよく分かる様な気がしている。私は50代なので、50ミリ前後のレンズがしっくり来るということになるが、確かにそれは感じる。
若い頃は24ミリの広角レンズがとにかく好きで、そればかりで撮っていた。広角レンズの遠近感を生かしてというのではなく、撮りたい気持ちが前に出てしまって一歩、二歩どころかズンズン前へ踏み出してしまう勇み足な部分を広角レンズの強い遠近感がちょうどいい距離感に引き止めていてくれていたのだと思う。
路地裏や、建物の隙間とかの引きの無い場所に入り込んで撮っていたので広角レンズでちょうどいいというのもあった。
そのころ撮っていたのを見ると、いろんなものがいっぱい入った暑苦しい写真。
食事で言えば濃い味付けのおかずにさらに醤油やソースだぼだぼ、それでご飯わしわしという感じだろうか。
広角は好きなので今でもよく使っているが、だんだん50ミリ前後のレンズを使う頻度が高くなっている。
大好きな50~60年代の国産カメラは大体そのあたりの焦点距離のレンズがついているので、お気に入りの一台にフィルムを詰めて、さらっと撮り歩くというのが楽しい。
被写体に対して、ちょっと距離があるというか、客観的というか、突き放すまでの冷たさはないが、抱きしめるほどの暑苦しさはない、ただ見つめているという感じが何となく素直でいい。
ちょっと気の利いた料理で旨い日本酒を頂くような、腹を満たすというより心を満たすそんな感じのする焦点距離のレンズ達である。
2009年 小倉 Canon Demi EE17。ハーフサイズの30ミリレンズなので35ミリ換算で約44ミリ。
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2013年10月15日 (火)
古い国産カメラが好きで、探してきては手入れをして楽しんでおりますが、コレクターではないので、確実に動いて、きちんと写真が撮れるカメラならどんなに古かろうが、見た目がボロボロだろうが、細かいことはたいして気にしないですな。
オリジナルな状態にこだわることも無いし、動くようにするのなら改造、改良もいとわない、カメラは写真が撮れてナンボと思っているのでね、古いカメラの描写を楽しむのが面白いわけで。
そういう意味で集まってきたカメラを見渡すと、なぜかマミヤのカメラが多いですな。
ごつくて、重くて、独創的で壊れない、これが私のマミヤに対するイメージ。
特に中判カメラは質実剛健、どんなときでもきっちり仕事をしてくれる、それでいながら中古価格は安いのでコンディションが良いものを見つけるとつい手元に引き寄せてしまいますな~。
掲載写真に写っている以外にRB67Pro、レンズ交換の出来る二眼レフのC33も使っておりました。さすがに街歩きにはツライ重量級カメラでしたがトラブルに遭遇したことが一度も無かったし写りもよくて好きでした。
二眼レフで思い出しました、初めて使った二眼レフがこのC33。
交換レンズにアクセサリー類一式を、使わなくなったからと譲り受けたのが中判カメラ入門のきっかけでした。
今のようにフィルムカメラの値段が下落してもおらず、中判を始めるにはそれなりのお金も掛かる時代でしたし、若造の安月給ではなかなか手を出しにくいものでしたので譲り受けたC33は嬉しくて使いまくった覚えがありますな。
その後中古カメラに目覚め、他社の二眼レフも持つようになってその軽さに驚きました。
C33が重量級過ぎたんですな、なのにそれしか知らないから二眼レフとはこういうものだと思っていたわけで。
機材の重さなどなんとも思わなかった頃、モータードライブ付き35ミリ一眼レフに交換レンズのセットと一緒に持ち歩いていたのですから若かったのですなあ。
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2013年10月13日 (日)
2010年 マリンピア神戸 マミヤスケッチ、1/300秒 F5.6 建物内からガラス張りの天井からさす日差しがきれいだったので撮ったもの。露出計が使いにくいシーンなので露出は勘で決めた。
まず、ISO感度100に設定する、晴れた日ならシャッター速度1/250、絞りF8かF8半(F9.5)で、お日様の当たるものは全部キレイに同じ明るさで撮れる。
朝方なら、太陽を背にして青空を撮ってみてほしい、びっくりするぐらいきれいな青空が撮れるはずだ。民家の植木、お店の看板、公園の遊具、日差しの当たるものを片っ端から撮ってみるときれいな色合いで撮れる事に気が付くはずだ。
カメラの示すシャッター速度と絞りの数字は向ける対象によってコロコロ変わるが、それに惑わされてはいけない、お天道様の照らす光は常に一定なのだから、カメラより日差しを信じること。晴れた日はこれでOKだ。
前回書いたが、シャッター速度の並び順は1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/125秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒となっている、絞りは、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32となっていて、これを一段ごとの間隔という。
晴れの日の日差しのあたる場所は、1/250秒、F8かF8半(F9.5)、日陰は2段落とすので、絞りそのままならシャッター速度を1/60秒にする、シャッターそのままなら絞りをF4またはF4半(F4.5)にする、それだけ。
この露出で撮ってみて、もう少し明るく撮りたいならシャッター速度を遅くするか絞りを開ける(数値を小さくする)、暗く撮りたいならシャッター速度を早くするか絞りを絞る(数値を大きくする)これを自分で判断しながら撮るのがマニュアル露出の面白さだ。
カメラが示す数値など無視してかまわない、日差しのある場所と日陰の二つの露出を覚えてそこから自分の味付けをする。光を読むといえばちょっとかっこよすぎるように聞こえるかもしれないが、それこそ写真の醍醐味だと思っている。
この撮り方をすると露出に関しては出来上がった写真に全くブレが無いことに気が付くと思う、きれいに露出がそろった写真は気持ちがいい。だまされたと思って一度お試しを。
撮った後の充実感はカメラ任せでは決して得られない体験だと思う。
2009年 鹿児島 マミヤスケッチ、1/300秒 F11 旅行の際に早朝散歩がてらに撮ったもの。朝は空気も澄んでいて青空がとてもきれいだったので露出を一段分アンダーにして撮った。
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2013年10月12日 (土)
デジタル一眼レフを使って、カメラ任せにせずに、「シャッター速度」も「絞り」も、自分で全部決める「マニュアル露出」で撮ってみるというのはいかが。
一見敷居が高そうだが、試してみると意外とカンタン、撮ってる充実感はいつも以上。
そのためのカメラの設定について、私のおすすめを。これはどうしてもしなくてはいけない設定ではないが、昔のカメラに近い、シンプルな設定の方が分かりやすいと思うので。
まずカメラのスイッチを入れて、モードダイヤルをTvまたはS(メーカーによって表記が違うが意味は一緒、シャッター速度優先モードのこと)にし、メインダイヤルを回してみて、液晶表示に1/30秒のシャッター速度を表示させる。
次に1/60秒になるようにダイヤルを回してみる、そのとき1/40秒、1/50秒、1/60秒の順に表示が出たら1/3ステップに設定されている(買ったままだと大抵これになっている)。
つまり、1/30秒の半分のシャッター速度1/60秒の間を3等分して1/40秒と1/50秒のシャッター速度を割り当てていると言うこと。
昔の機械式シャッターのカメラでは、こんな細かな設定はなかった。デジタル一眼レフは電子シャッターなので最初からこんな細かな設定になっているものがほとんど。
細かすぎて、かえってシャッター速度と絞りの関係を分かりづらくしていると言うのが私の持論だ。
なのでこれをカスタム機能設定で、露出ステップを1/3から1/2ステップに変える。メーカーによって設定の仕方が違うので取扱説明書を見ながら設定してほしい。
これで1/30秒、1/45秒、1/60秒の順に変わったと思う。1/30秒と1/60秒の間を2等分だから1/45秒、これで1/2ステップに変更できた。
ちなみに昔のカメラのシャッター速度間隔は、1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/125秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒というような一段毎になっていて、1/45秒のような1/2ステップなんてなかったのである。
つまり実にシンプルだったということ、それでも名作と呼ばれる写真はたくさん生まれていたのだから、シャッター速度なんてこれで十分だということだ。
シャッター速度の並び順は、シャッターの開いている時間が長い方から、その半分になるように並んでいる。つまり1秒の半分が1/2秒、その半分が1/4秒、その半分が1/8秒という具合。
これが一段ごとの間隔。
露出ステップを1/2に変更したので、シャッター速度だけでなく絞りも1/2ステップに自動的になっている。
モードダイヤルをAvもしくはAにしてメインダイヤルを回してみれば分かる。たとえばF5.6とF8の間が1/3ステップならF6.3、F7.1の表示だったのが、1/2ステップならF6.7だけになるのだ。
ちなみに昔のカメラの絞り値間隔はF1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32。これが一段ごとの間隔。
F5.6とF8の中間(1/2ステップ)をF6.7なんて言わず、「F5.6半(エフゴーロクハン)」と言う、F8とF11の中間なら「F8半(エフハチハン)」。
シャッター速度が、時間で写り具合をコントロールするのに対して、絞はレンズを通る光の量を穴の大きさでコントロールする。
動物の瞳と同じで、猫の目が昼間は縦長なのに夜はまん丸に開くように、暗いところではより光を取り入れるために穴の面積が大きくなり、明るくてまぶしい時は入ってくる光の量を制限するためぎゅっと面積が小さくなる。この仕組みがレンズの中に入っていると思えばわかりやすい。
前述した絞りの中途半端に見える数字の並び順は、一番絞りが開いた状態(F~の数字が小さいほう=穴の面積が大きい)の半分の面積になるように並んでいる。
つまりF1.4の半分の穴の面積がF2、その半分がF2.8、さらにその半分がF4と言う具合で、一段ごとの並び順。
たとえば、F2.8をF4にすることを一段絞るという、反対にF4をF2.8にすることを一段開けるという。シャッター速度と絞り値を1/2ステップにしたら設定は終わり。
モードダイヤルをMにして、シャッター速度と絞り値を変えられるように取扱説明書を読んでおく。
ファミリーユースのデジタル一眼レフだと、特定のボタンを押しながらでないと変えられないものがあるので、操作方法をマスターしておくこと。
ちなみに私の持っているEOS Kiss X2は、モードダイヤルをMにしてメインダイヤルを回すとシャッター速度が変わり、そのまま露出補正ボタンを押しながら回すと絞りが変わるようになっている。
シャッター速度と絞りを自在に変えられるようになったら、後はカメラを持って外に出よう、基本の露出を覚えればきれいな写真が撮れます。基本の露出については次回で。
2011年 神戸ハーバーランド OLYMPUS-PEN FT G.Zuiko Auto-W 20mm F3.5/シャッタースピード1/250秒、絞りF8半、青空は青くきれいに写る。
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2013年10月10日 (木)
続けざまにフジペットを紹介したが、第三弾はそれの35ミリ判、フジペット35である。
ブローニーフィルムを使う中判カメラから、35ミリフィルムを使う小型カメラへと次第に移り変わっていく写真界ににあって、フィルムメーカーとしては時代を読んで、次のユーザーを開拓しなくてはならない。
大人が飛びつくものは子供だって同じである。これからは35ミリが主流ということになれば、子供向けとはいえ、トレンドを盛り込んできちんとしたものを作らなくては受け入れられないのだ。子供だましは通用しない。
フジペット35は、1959年(昭和34年)6月発売。初代フジペットが小学生や女性に人気だったのに対し、これは中学生ぐらいまでを対象にしていたようだ、初代に比べると精悍で35ミリフィルムカメラらしさがある、写りも素晴らしい。
ネットでこのカメラについて調べると、写りを悪く言っているところが見当たらない。大人のカメラをそのまま子供でも使い易いようにデザインしなおしたといったらホメ過ぎか。
必要最小限のものしか付いていないのがフジペットシリーズの素晴らしいところだが、撮れる写真は必要最小限なんかじゃないのがスゴイところ。
上がりのフィルムを見てあまりにきれいに撮れているので笑ってしまった。一緒に持って行った他のカメラが形無しである。
中古カメラ屋さんで見つけたとき、革のケースが付いていたのだが、内側には持ち主らしい名前が書かれていた、子供の字で丁寧に二ヶ所も。よほど大事にしていたのだろう。
ストラップは切れてダメになっていたが、ケースのおかげできれいな状態で保管されていたようだ。分解して汚れを落とすだけで見違えるようになった。
カメラ本体と、撮った写真を見せると誰もが驚く、インパクト大の名カメラである。
2009 神戸ハーバーランドから元町にかけて。リバーサルフィルムでも全く問題なし。笑ってしまうぐらいよく写る。フジフィルムってホントすごい会社ですな。
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2013年10月 8日 (火)
実は、結構電子ガジェットが好きである。
一番最初に手にしたのはシャープの電子手帳。ICカードを差し替えて、機能をいろいろ拡張できるのがウリで、辞書のカードとか持っていたような記憶がある。結局入力に時間がかかるのが欠点で使わなくなった。
その次がシャープのザウルス。液晶画面をタップして使うのが新鮮だったが、電子手帳より大きくポケットに入らなくて持ち歩かなくなった。
パソコンでテキストを打つことが多くなったのと、持ち歩けるMacが欲しくて、PowerBookに手を出したが、重い、でかいわりにバッテリーが持たなくて、もっと手軽なキーボード付のものをということで、NECのモバイルギアを使い出す。
これはよく使った、洗練されていない画面やアイコンのかっこ悪さを我慢すれば、乾電池で動いて、キーボードの出来がよかったので実用にはもってこいだったがある日動かなくなって終わった。
キーボードがついていて、ちゃんと文章が打てるもので何かないかと、探していて見つけたのが、かなりマニア向けのPSION Series 5mx。
日本語化して使っていた。今まで使った中で一番かっこよかったのはこれだった、パネルを開くとキーボードがせり出してくるギミックがなんともかっこよかったのである。
しかしやはり日本語化に無理があるのか、よく画面表示がおかしくなってイライラし、結局売り飛ばして今度はPalmを。Macとのシンクロが簡単だったのが気に入って結構使っていた、これは何台か乗り換えて使った。
その後またノートパソコンに手を出し、パナソニックのレッツノートR3を、WindowsXPの画面が嫌いなので、画面をカスタマイズするフリーウエアで、徹底的にMacOSXにして使っていたが、カメラと一緒に持ち歩くのがしんどくなって、家人のネット用に、その後使わなくなって引き出しの中に隠居。
次はipod touchを友人から譲り受け、もうこれで充分と気に入って使っていたのだが、キーボード入力でどこでもテキストが打てる物が欲しくなったところにキングジムからポメラDM100が発売され即買い。
さらに友人が新機種に買い換えるので引き取ったipadも併用して今に至っているが、そろそろまたなんか手を出してしまうかも。
長崎 2009/EOS 5D MarkII EF16-35mmF2.8L USM/ドラえもんて、ポケットの中にいっぱいがジェットを持っていますなあ。
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2013年10月 6日 (日)
手前がフジペットEE、後ろにぼけて写っているのがフジペット35。
フジペットネタ第二弾は6×6の中判フジペットの二代目フジペットEE。
これの前に35ミリフィルムを使うフジペット35が出ているので機種としては3機種目ということになる。
子供でもカメラの知識が無くても、きちんと真面目にいい写真が撮れる名カメラ初代フジペットに、その頃のカメラ界のトレンドである自動露出(EE)の仕組みを取り入れて1961年(昭和36年)4月発売。
簡素な入門カメラとはいえ、自動露出でさらに使いやすく失敗の無いカメラにしたかった気持ちが、真っ赤なEEのエンブレムに表れている。
レンズ周辺にもELECTROMATICの文字が。初期の電気仕掛けによる露出制御なのだがELECTROMATICは、笑っちゃ悪いがチョッと大げさな気がしなくもないですな。
構造は単純明快、セレンという物質を塗った金属板(初期の太陽電池)がカメラ前面のファインダー周辺部に組み込まれていて、それとメーター(検流計)がつながっている、セレンが受ける光の強さによってメーターの針の振れ方が変化するのを利用して絞りをコントロールする仕組み。
このカメラのすごいのは、メーターの針の下部延長上に勾玉型のスリットの開いた絞り板が直接付けられていて、針の振れ具合がそのまま絞りの口径変化になるというところ。
針には重りが付けられていて、絞り板との微妙なバランスをとっている。
カメラを水平に構えて撮ることが前提ということか。試しにタテで構えると、針の指す位置が変わるので重力の影響を受けているようだ。タテもヨコも無いましかく写真のカメラだから出来た自動露出の仕組みかもしれない。
取扱説明書によると、ファインダーを覗いて右下の赤い露光不足警告マークに針が来ているとき以外はいつでも正しい露光が与えられますからシャッターボタンを押してくださいとある。
むずかしい露光の調節は全部エレクトリックアイ(自動露光判定装置)が自動的に決めてくれますから、あなたはシャッターを押すだけで美しいりっぱな写真が撮影できます。とも書いてある。
時代を感じる文面にこのカメラの真面目さがでていて何だか頼もしい。
撮った写真を見ると、初代と同じ。文句の付けようがない素晴らしい写りで思わずニンマリ。
2010年、マリンピア神戸。取扱説明書によると2メートルから無限遠までピントが合う定焦点カメラとあるので通常の撮影ではまったく問題がないということになる。中判カメラで押せば写るシンプルさなのはこのフジペットEEぐらいかな。
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2013年10月 5日 (土)
手前の金属物体が抜き型。これさえあればこっちのモン、しかし結構疲れます。
市販品が気に入らないので、だったら自分で作ってしまえシリーズ第一弾。(笑)
知ってる方には必要ないが、リングカバーとは一体何ぞやという方のために説明しておきます。
カメラのストラップを付ける金具(アイレット)にナス環という輪っかを付け、それにストラップを通すのだが、このナス環がボディーに擦れて傷が付くのを防ぐために被せる物をリングカバーという。
たいてい革製でカメラアクセサリー売場の片隅にひっそりと置いてあるという地味な物なのであるが、これを使えばせっかくきれいなカメラボディーに無用の傷を付けずに済む。
私の場合、自分の年齢と同じぐらいかそれより古いカメラを楽しんでいるので、せっかく今まで元気に動いてくれているカメラにこれ以上傷を付けたくないと言う思いもあって付けているのだが、手持ちのカメラ全部に付けるとなると、それなりに金額がかかる、たかが型抜きしただけの小さな革のものがである。
ハサミとカッターで自作も試してみたがこれが結構面倒くさい。カメラはいっぱいあるので、すべて付けるとなると、とてもじゃないがやってられないと言う結論になった。
で、考えたあげく家人が革工芸や手芸の仕事をしていることもあって、抜き型そのものを作ってしまうことにしたのである。結果的にそのほうが安くつくのではというのもあった。
さっそく、写真用品メーカー製のリングカバーやネットで調べて出てきたモノを参考に寸法と形を決めアドビイラストレーターで原寸大の図面を起こし、家人に頼んで業者に発注、一週間ほどで出来上がってきた。
この型を革の上に置いて型抜きするわけだ。かかるのは材料代だけ。
実際は、もう使い物にならない革の切れ端を有効利用しているだけなので、色も厚みも質感もまちまちだが、実用本位ならこれで充分。
いざやってみると面白くなってしまって、調子にのって作っていたら腰が痛くなってしまった。何事もほどほどに。
正直な話、これを付けたからどうよ。な、カメラ過保護グッズなのだがカメラのアイレットの位置によっては結構有効なものなので、あればそれなりに便利かなと。
アイレットの形状によっては全く付けられないカメラもあるので、手持ちのすべてのカメラに付けられるわけではないのだが。
知ってる方には何を今さらだが、付け方の手順も写真に撮ったので載せておきます。
まずカメラのアイレットにリングカバーを裏返して被せる。
その状態でナス環を取り付ける。
リングカバーのスリットとナス環にストラップを通し、後は通常通りのストラップの取り付けをするだけ。
ま、こんな感じですわ。
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2013年10月 3日 (木)
街歩きでのハプニングというと出会い頭にビックリか、背後からいきなりというパターンが多いがそれ以外にもいろいろあるのでそのあたりも含めてつらつらと。
ある夏の日、あしたのジョーで有名な東京の下町で、渋い建物を見つけて撮っていたら、ややこしそうなオジサンにいきなり腕を捕まれ「ついてきなさい」と強制連行。
連れて行かれたのはオジサンがやっている、これまたややこしそうなカウンターだけのオカマバー。「ウフッ暑かったでしょ」と中ジョッキで麦茶を出してくれました。
麦茶といえば、別の下町を撮り歩いていて長屋の軒先でひと休みしていたらいきなり背後の網戸が開いて冷たい麦茶が。下町は人情があっていいですな。
人ひとり通れるぐらいの路地ばかりの街を撮り歩いていたときのこと、角を曲がるとなぜかお婆さんが道にしゃがんで用足し中。目が合ってしまって気まずい雰囲気、通りすぎるにしては道が狭くてそのまま後ずさり。
気まずいといえば、取り壊し予定の廃墟団地の屋上から撮ってやろうと入り込んだら階段の踊り場でカップルが交尾中。若い人は元気ですな、下半身スッポンポンで固まってました。目のやり場に困って即退場、ごゆっくり。
四国を旅していたときのこと、商店街のはずれにあったジーンズショップで「ナウなヤング」と70年代丸出しの看板を見つけ撮っていたら、中からオジサンが出てきて「みんな写真撮っていくんだよね~そんなにカッコいいのかな~」この場合は思いっきり勘違いしているオジサンが怖いパターン。
怖いといえば、もうやっていない風俗店の看板が渋かったので撮っていたら背後から「ニイチャンこの店なんぼで買うてくれるんや」。よく見ると隣はその筋の方の事務所でした。ひきつり笑いを浮かべつつ目を合わさないようにして通り過ぎましたが、これは本当に怖いシーン。
古い遊郭建築が残る街を撮り歩いていたらどこからか三味線の音が。江戸時代にタイムスリップしたような感覚に、まるで時代劇でした。
事件に遭遇したことも。横断歩道で信号待ちをしていたら向かいの中華料理店の排煙ダクトから爆音とともに火柱が、お客は逃げ出し煙モクモク火事のシーン。ホントにビックリするとカメラを構えて写真なんて撮れないというのがよくわかりました。
青春18切符で旅するのが楽しかった頃、ムーンライト九州で早朝の博多駅に到着。駅前の広場に出ると、通勤の人が駅へと急ぐ傍らで、前日飲み過ぎたのか若い女性がハンドバッグも放り出し、大の字になって寝てました。さすが九州の女性は豪快と思ったのですが、スカートは捲れ上がりパンツ丸見えのあられもない状態。さすがに気の毒に思ったのか、ホームレスのおじさんたちが布団代わりに段ボールを掛けてあげてました。心温まるシーン。
こうして思い出すといくらでも出てくるものですな。特に今まで撮った写真を眺めていると、そのときのエピソードがいろいろと思い出されていくらでも書けそうですが、この話題はいずれまた。
2013 神戸元町 高級ブランドショップが軒を連ねる界隈で、洋服を売るお店なのに裸のマネキンが。ひょっとしてこれは裸の王様の童話と同じ?馬鹿には見えない服をまとっているのかも知れないなどと考えていたら、店員さんが服を抱えてやってきました。単なる衣替えでした。
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2013年10月 1日 (火)
手前が初代フジペット、ぼけて後ろに写っているのがフジペットEE
フジペットを眺めていてふと思った。絞りとかシャッタースピードとか写真を撮る上での基礎知識無しに中判カメラ入門できて、ちゃんと写真が撮れるカメラはこのフジペットが世界唯一ではないだろうか。
トイカメラのホルガがありまっせという声も聞こえてきそうだが、あれはトイカメラ、写りの悪さを楽しめる方々のための「カメラの形をしたおもちゃ」であってカメラとは認められない。
私はトイカメラが嫌いなので辛辣な書き方をするが、キライなものはキライなのでね、認めませんよ。
フジペットのことも平気でトイカメラ呼ばわりしているのを見かけるが、認識不足に知識不足もはなはだしい、もっと勉強してちょーだい。
大体、写した写真を見てこれがトイカメラじゃないことに気が付かないのかね。抜群の写りなのに。
フィルム屋さんが、写りの悪いカメラを作った日にゃ、自分で自分の首を絞める結果になるんでね、ありえませんよ、おもちゃなんて。
で、このフジペット、スペックだけ見ると「こんなんで写真撮れるんかいな」なカメラだが、実によく考えられている。知識がなくても扱えるような工夫が随所にあって、1、2のレバーでシャッターを、お天気マークか丸のアイコンで絞りの選択、ちゃんと数字での表記もしてあるので写真の勉強にもなる。直感的で実に分かりやすく使う上で迷いが無い。
で、使い勝手がいいのは分かったけど、肝心の写りはどうなの?といえばこれがまたよく写るから写真を撮るのが楽しくなるのだ。
ま、カメラの性質上、室内とか暗い場所は苦手だが、天気のいい日は得意中の得意。一枚玉の簡素なレンズでここまで撮れりゃ文句もでませんわ。
フジペットは初代フジペット、フジペットEE、フジペット35の3機種発売されていて最初に手にしたフジペット35が実によく写ったので、その後探してやっと初代と巡り会った。金に糸目をつけなければ幾らでもあるのだろうが、そういうのは楽しくないのでね。
見つけたのはジャンクワゴンで500円の値段が付いた故障品、売れなければ廃棄処分確実のボロボロ状態。出会いはいつも突然に、直して見せましょう私が、とお持ち帰り。直す楽しみまで付いてたったの500円ポッキリとは超お買い得。ネットでバラシ記事を探し、それを参考にして蘇らせたものである。
1957年(昭和32年)9月発売。カメラの上に乗っかった砲弾型のファインダーが今となってはちょっとレトロでカッコいい。
子供たちに写真の楽しさを伝えたかった富士フイルムがまじめに作った名カメラである。
2013 神戸元町 直した後はお約束の試し撮りをするのだが、この日は暑すぎてこの後すぐに立ち飲みに退避しました。初代フジペットにフジのベルビア100を入れて撮影、それをEOS 5D MarkIIプラスEF100mmF2.8マクロの組み合わせで複写したものから掲載。
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