裏切られる操作感、フジカ35-SE F1.9
今回写真を掲載したのはF1.9レンズ付きの方、こちらの方が見た目がきれいなので。F2.8付きの方は後日ご紹介。
富士フィルムのXシリーズというデジタルカメラは1950~60年代のカメラを彷彿とさせるクラシックな外観に最新のテクノロジーを盛り込んだちょっと気になるカメラである。
お値段を見るととても手が出ないが一度じっくり使ってみたいと思う。
以前フィルム屋さんのカメラにハズレ無しと書いたが、たぶんこのカメラもいい写りをするのでしょう。持ってないので何もいえませんが。
フジのデジタルカメラは持ってないがクラシックなレンジファインダーカメラなら2台持っている。どちらもフジカ35-SE、レンズの明るさ違いのF2.8とF1.9の2台だ。
当然私が手にするのだから、ジャンク品を救出したもの。最初の1台を見つけてから立て続けに1台目が「呼んだ」としか思えない出会いで入手、2台になった。
このカメラ、見た目もいいが使い勝手もなかなか個性的なのである。
まず巻き上げレバーとフィルムカウンターはカメラ底部にある。ピント合わせはレンズのヘリコイドではなく、カメラを構えて右手親指の位置にあるダイヤルを回す。巻き戻しクランクは上部ではなく、構えて左側面。各部のレイアウトが普通のカメラとことごとく違うので撮影時にはちょっとばかり慣れが必要で、最初はかなり手間取った。
慣れてしまえばスムーズに使えるので、これはこれで考えられた末のデザインだったのだろう。
露出はメーター指針が中央に来るように絞りリングを回して設定しておけばシャッタースピードを変えても絞りが連動して変わるというライトバリューシステム。
しかし2台ともジャンク品だったのでメーターは動かないし連動して動くはずの絞りとシャッタースピードリングも連動したりしなかったりの気まぐれ。
ただし、レンズ横のボタンを上にスライドさせると絞りを自由に設定できるのでマニュアルで使う分には何の問題も無い。
この時代の同じようなカメラの例に漏れず、35ミリカメラとしては小型とは言いがたいし、今時のデジタルカメラのように軽くも無いが存在感があるいいカメラだと思う。
写りは文句なしなので、この独特の操作を楽しむつもりでのんびり撮り歩きたいカメラなのである。2013年 神戸元町、Fujica35-SE F1.9レンズ付きの方で朝の南京町を撮り歩いてみた。フィルムはフジのベルビア100。せっかく明るいレンズがついているので今度は絞りを開放にして夜景を撮り歩きたいと思う今日この頃。
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コメント
こんにちは。突然失礼いたします。
私もこのカメラを持っており現在メインの座をデジイチから奪っております。もともと祖父の持ち物で30年程前に行方不明になったものが昨年10月に発見されたものです。
私より20以上年上ですが、本当に面白いです。
拝見してリバーサルフィルムにも挑戦して見たくなりました。
投稿: F | 2014年1月20日 (月) 21時35分
こんにちは、はじめまして。
コメントをありがとうございます。おじい様の持ち物とのことですが、たぶんご家族の写真をたくさん撮られていたのでしょうね。
フィルム屋さんのカメラに外れなし、よく写るカメラです、ぜひリバーサルで撮ってみてください、レンズの味わいがよくわかると思います。取扱説明書は残っていますでしょうか?なければこちらにPDFを置いてくれてますのでどうぞ。
http://www16.atwiki.jp/saltysugar/pages/28.html
投稿: よもカメ亭主 | 2014年1月22日 (水) 22時38分