ゆるふわ系は、ちと苦手
トイカメラ風写真なのだか、明るくプリントし過ぎた失敗写真なのだか、今時の明るくすっ飛んだ、なんかモヤモヤしたような写真、いわゆる「ゆるふわ系」?とでもいうのだろうか、カメラ女子系雑誌のコンテストや若手カメラマンのHPやブログにでてきそうな写真のことである。
おじさんなんぞに言わせれば、ただの露出オーバーなだけの写真にしか見えないのだが、これが今の流行のようで、かわいらしさとか、軽さとか、おしゃれな感じがあるのかもしれないが、同時になんだか現実味のない、どこか別世界の絵空事のように見えてしょうがないのだ。
人間関係や、家族関係に昔ほどの密度が感じられなくなった現代が写真にもでてしまうのかもしれない。目には留まるが、心には引っ掛からない、なんか距離をおいたような突き離し感が見方によっては逆に怖さすら感じさせる写真、これがコテコテ昭和な50代ヘンコおじさんが苦手に感じる処である。
技術的なことを言えば、あの手の写真は意外とカンタンに撮れる。
カメラの露出補正をプラス1段以上にして、コントラストと彩度を高い目の設定にして撮ればいい。後はモチーフとアングル、公園の遊具とか、ペットの尻尾や肉球とか、食べかけのスイーツとかを、空間多めの突き放したような構図で撮ればそれなりに(笑)なります。
1988年に撮った写真。おじさんは先見の明がありすぎて時代を先取りしすぎていたかもしれませんな、じゃなくて、当時は完全に失敗写真。リバーサルフィルムで露出オーバーは全く救いようが無いというのが当たり前でした。あれから25年、こういう明るくすっ飛んだ写真が巷にあふれかえるとは思っても見ませんでしたな。
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