マミヤスケッチで使えるフィルム
残念ながらマミヤスケッチは、36枚撮りフィルムは使えない。
36枚撮りフィルムで48枚撮影できると書いてあるのを見たことがあるが、これは間違い。
実際36枚撮りフィルムを入れてみると途中で巻き上げできなくなるか、空回りをしてしまう。こうなるともうどうにもならないので、撮るのをあきらめて巻き戻すしかない。
裏ぶたをはずして見てみると分かるが、巻き取り側の軸がすごく太いことに気が付く。確かにこれでは36枚撮りフィルムは無理だろう。
何でこういう仕様になったのか文献などから推測してみた。
マミヤスケッチの発売された頃は12、20、36枚撮りのフィルムが売られていてまだ高価だったようだ。以前書いたが、マミヤスケッチは最初ハーフサイズの誰でも手軽に写真が楽しめるカメラとして設計されていたため、36枚撮りで2倍の72枚撮れるとなると多すぎて使い切れない恐れがあると判断し、20枚撮りで40枚なら手頃と考えたのではないだろうか。
その後主な輸出先であるアメリカのバイヤーからの要望でスクエアサイズに設計変更。おかげで30枚撮りになってしまった。当時の広告に「5割増しに使えるスケッチ判」とあるのは苦肉の策のキャッチコピーだったのかもしれない。
この広告のイメージキャラクター岸恵子さんは、同じ年に発売のオリンパスペンで著名人たちが写した「ペンすなっぷめいさく展/1960年5月6日~銀座松屋で開催」に出展しているのが面白い。マミヤスケッチは大ヒットしたオリンパスペンにイメージキャラクターまで持っていかれてしまったということだ。
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