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2013年9月27日 (金)

世界最小?6×6判、ペルケオ1型

Vitoperkeo_001blog手前が35ミリのVitoⅡ、奥が6×6判のPERKEOⅠ、並べると大きさがよく分かる。

Perkeo002blogPERKEOⅠに露出計、距離計、予備フィルムがベルトに下げるポーチに入ってしまう。

フォクトレンダー墜ち第二弾(笑)ペルケオ1型をご紹介したい。
ペルケオとは、その昔ドイツのハイデルベルグ城にいた酒飲みでワインの番人をしていた小人のことだそうだ。そこから名前をつけるぐらい小さいカメラだと言うことである。
実際手にするとその小ささに驚く、35ミリカメラと言われても信じてしまいそうだがこれで6×6判。ただでさえスプリングカメラはコンパクトなのに、それに輪をかけて小さい中判カメラである。
前面のレンズカバーのデザインはビトーⅡと同じテイスト、同じ1950年生まれのカメラだから似ているのだろう。実に美しいカメラである。
1型はレンズが廉価版のバスカー(VASKAR 75mm F4.5)、シャッターも同じく廉価版のプロント。2型はレンズがカラースコパーになって、次のE型は連動はしないが距離計が組み込まれた。
写真工業(2008年10月号 特集四角い画面を楽しむ38頁)の記事を見て以来気になっていたカメラであったが、なかなかバスカー付きの1型と巡り合わなかったのである。
フォクトレンダーのカメラをわざと見ないようにしていたのもあったのだが。
ビトーⅡに墜ちて以来「こうなったら本気で探したる」モードにスイッチが入ってしまった。
で、呼べば来るのが中古カメラの不思議な世界、あっさり見つかり我が家にやってきた。
ホント小さい、露出計と距離計、フィルムと一緒にポーチに入れて世界最小中判システム完成。その写りに関しては作例をどうぞ。

130413_11perkeoblog

130630_01perkeoblog

130630_07perkeoblog作例写真はいずれも2013年神戸元町にて。いつものカメラ片手にぶらぶらコースで試し撮りしてみたものをEOS 5D MarkIIにEF100mmF2.8マクロで複写したものから掲載。

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中判カメラ」カテゴリの記事

コメント

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投稿: survetement football | 2013年10月11日 (金) 03時59分

よもかめご亭主さま
昔の記事にコメント失礼いたします。
中盤でコンパクトな一眼カメラが欲しくて、ペルケオに手を出してしまいました。美しいカメラですね。名前その通りに小さくて小気味いいです。ネットで使い方とか検索しておりましたら、よもやまカメラのこちらの記事に至りまして、さすが!ご亭主さまですね。やっぱり目測も良いですが、距離計が欲しいところでした。ソビエトのスメナブランドの距離計をつけることにしました。メートル表示でした。ところが、入手したペルケオがフィート表示。自作の換算表を片手に天気のいい休日は試し撮りでございます。

投稿: 旅芸人 | 2016年2月11日 (木) 11時39分

旅芸人様、こんばんは。
最初にこれを使ってしまったら、他の中判カメラが大きくて重くて使えなくなりますよ。(笑)手に入れられたのは1型ですか2型、E型?、私は廉価版レンズの1型が使いたくて探しました。廉価版レンズで廉価版でない写真を撮ってやろうというヘンコオヤジでございます。トップカバーの端っこに有る矢印が可愛いでしょ、シャッター切ると下を向くという。眺めていても飽きない美しさで手に馴染む大きさでありながら中判なのが素晴らしいカメラです、写りも実にいいですしね。中判でしたらリバーサルフィルムで撮ってみてください、きれいですよ。私よりいい露出計お持ちですし。そうなるとライトボックスも必要になりますね。出費ばっかり。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2016年2月12日 (金) 00時25分

よもかめご亭主さま、おはようございます。
ヤフオクで送料・革ケースこみで11,000円でペルケオの1型を買いました。レンズはVASKAR 4.5/80です。取説は貴徳なお方がpdfでネットにアップしているので、大体の使い方はわかったのですが、赤窓が懐かしいですね。昔のカメラにはよくありましたよね。巻き上げていて「カチっ」っていうから、あれ?シャッターチャージ?自動?とか思ったら矢印ですよ。これ、意外と便利ですね。赤窓のバツ印もデベソみたいで可愛いです。昨日の日曜日、試し撮りに行きました。レンズシャッターのスピードは段階設定でなくて中間設定でもいけるんでしょうね。撮っているとシャッターのキレがイマイチ頼りない気もしました。ネガのISO400で行きましたが、晴れの昼間なんで100ですね。現像の出来上がりに時間がかかるので、ワクワクドキドキで待ってるところです。
今後もよろしくご指導お願いいたします!ヽ(´▽`)/

投稿: 旅芸人 | 2016年2月12日 (金) 07時23分

旅芸人様、こんばんは。
中間シャッタースピードは使えましたっけ。未確認です。いつもシャッターはほぼ固定で絞りで調節しているもので。シャッターは確かに頼りない感じがしますが、この時代のものはこんなものでは。35ミリ一眼を使い慣れていると大丈夫かなと思ってしまいますね。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2016年2月12日 (金) 22時47分

よもかめご亭主さま、おはようございます。
ペルケオのシャッタースピードは、カメラの指標通りの「段階」で設定することにいたしますヽ(´▽`)/
シャッタースピードはほぼ固定で絞りで調整する、ピント、被写界深度を深くしてしっかり写す、そういう時代、そういう文化、そういうカメラなんでしょうね。とにかくきれいな美しいカメラです! 持っていて、操作して楽しい。それだけに試し撮りの現像ができてくるのが不安であります....
....浮気者の私は、ご亭主さまの別記事、アグファのイゾレッテにも惹かれてしまいました。ネットで見たら数千円....(゚ー゚)
いつもご丁寧にありがとうございます!

投稿: 旅芸人 | 2016年2月13日 (土) 07時50分

旅芸人様、おはようございます。
中判は35ミリ判に比べて被写界深度が浅いですからね、一眼レフ、二眼レフならピント合わせが確実ですが、目測のスプリングカメラは絞って深度を稼がなくては。
アグファイゾレッテ調べたのですか、安いでしょ。スペック的に大衆機と呼ばれるスプリングカメラはホントお安い、どこも悪くなくてもその程度の値段なのでついつい手を出してしまうわけですね。(笑)距離計ひとつ持っていればノープロブレムですしね。これで中判楽しめるのですから、飲みに行くの一回ぐらいガマンしますよね。ぜひ堕ちて下さい。(笑)コッテリ濃厚な写りです。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年2月13日 (土) 08時10分

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